菊地啓「Returnees(リターニーズ)元こども兵 それぞれの再起」元町映画館
なんの予備知識もないまま、「リターニーズって何?」
で見ました。
菊地啓という方が監督の「Returnees(リターニーズ)元こども兵 それぞれの再起」というドキュメンタリィ―でした。 11歳で誘拐され、人殺しをさせられた
まず、そういう現実が世界のどこかにあることに言葉を失いました。少年たちは「こども兵」と呼ばれているそうです。
反政府武装組織LRA(神の抵抗軍)と政府軍が20年以上内戦を続けているアフリカのウガンダという国の出来事です。
LRAが国内だけではなく、近隣諸国の村を襲い、子どもたちを誘拐・拉致し、男の子は兵士にさせられ、女の子は兵士たちと強制的に結婚させられるという現実です。誘拐された子どもの数は3万人を超えるそうです。
スクリーンに映し出されるのは、「ブッシュ」と呼ばれるLRAの軍から、命がけで逃げてきた人たちです。彼らはリターニーズと呼ばれて、故郷の人たちから差別されています。子ども兵だった僕に帰れる場所はありますか?
映画は、彼らに「帰れる場所」を作る活動を続けてきた「テラ・ルネッサンス」というNPO活動を続ける小川真吾という方の活動と、そこで裁縫や大工仕事を学んでいる「元こども兵」の姿を映し出していました。支える人と、新しい人生、自分の人生を生きようとしている、それぞれの姿、眼差しが胸を打ちました。拍手!ですね。
誘拐され、人殺しや、慰安婦の役目を強制され、故郷からは見捨てられてきた20代、30代の男性や女性たちが「自分自身の人生」を求めて楽しそうにミシンを踏んでいる姿に、「こんな人がいるんだ!」
という、最初の驚きを忘れて、やっぱり、涙がこぼれました。 小川真吾という方の活動もスゴイですね。拍手!で、この記録を映画にしてくれた菊池監督やスタッフの皆さんにも拍手!でした。
監督・撮影・編集 菊地啓
プロデューサー 上田未生
効果・整音 高木創
カラーグレーディング 石原史香
音楽 ライアン・トーバート
通訳・コーディネーター オチョラ・ドミニク
助監督 大久保雪花
2026年・102分・G・日本
2026・07・14・no135菊地啓・元町映画館no386