ステファン・ドゥムースティエ「新凱旋門物語」シネリーブル神戸
闇雲という言葉って、どこから来たんだろうとか思いながら、日々、やみくもに映画館を徘徊していますが、世間には、シネフィルとかいう言葉もあって、多分、映画をちゃんと見て評価している人たちのことだと思うのです。そういう人になりたがっていた時期もあったような記憶もありますが、今では、ただのボケ防止映画見物ですね(笑)。「新凱旋門って何?」
まあ、それだけの興味で、このくそ暑いのに映画館まで出かけて、「なんやねん、新凱旋門って、結局、うつらへんノンかい!」
と、まあ、文句を言いながらも、面白く見終えて、結構、納得して拍手している平和な日々です(笑)。
見たのはステファン・ドゥムースティエというフランスの監督の「新凱旋門物語」でした。 「グランダルシュ」、フランス語だとla Grande Archeと綴るようですが、デカイ門という感じですかね。フランスのパリに、そういう新しい凱旋門があるということすら知らない無知蒙昧です。「えっ、なに?そういうのがあるの?」
まあ、そういう興味で見ました。 亡くなって30年くらいたつミッテランが大統領だった時代ですから、40年前の新凱旋門建設の裏話でした。
デンマークの無名の建築家だったヨハン・オットー・フォン・スプレッケルセンという人がコンペに勝ち、設計から、建設、そして、建設途上での挫折を描いた秘話にして悲話でした。 すべてにわたって、なんにも知らないということもあって、最後まで興味深く見ました。面白かったですよ。拍手!
こだわりの建築家を演じるクレス・バングという役者さん、ナカナカよかったですね。拍手! で、ザンネンだったことが一つ。チラシもそうですが、ホンモノの新凱旋門が、最後の最後まで映らなかったことですね。どっちかというと、その興味で見たこともあって、まあ、ミッテランの政治的敗北という、時代の波に翻弄されて、夢の途上で挫折する建築家のヒューマン・ドラマという物語ですから、完成を映さないというのは理解できるのですが、そこから30数年、実際に新凱旋門はあるわけですから映せばいいのに!
でした(笑)。要するに、パリのことなんて何にも知らないわけで、ちょっと見て見たかったんですね(笑)。
美しい風景が基調になっている作品でしたが、ミケランジェロがあのピエタ像につかった大理石の石切り場の山の風景が印象的でしたね。拍手!
監督・脚本 ステファン・ドゥムースティエ
製作 ミュリエル・メナール
原作 ロランス・コセ
撮影 デビッド・シャンビル
編集 ダミアン・マエストラッジ
音楽 オリビエ・マリゲリ
キャスト
クレス・バング(ヨハン・オットー・フォン・スプレッケルセン 建築家)
シセ・バベット・クヌッセン(リヴ・フォン・スプレッケルセン 妻)
グザビエ・ドラン(ジャン=ルイ・シュビロン)
スワン・アルロー(ポール・アンドリュー)
ミシェル・フォー(フランソワ・ミッテラン)
2025年・106分・G・フランス・デンマーク合作
原題「L'inconnu de la grande Arche」
2026・07・29・no143・シネリーブル神戸no401