ベランダだより 2022年6月30日 「そしったら咲きました!団子丸!」」
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2022.07.01
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全24件 (24件中 1-10件目) 映画「ちょっと遠くの映画館」でお昼寝
カテゴリ:映画「ちょっと遠くの映画館」でお昼寝
樋口真嗣「シン・ウルトラマン」109シネマズ・ハット
![]() 昨日も今日も、お目当てはウクライナ映画で、目的地は元町映画館だったのです。ですが、昨日は出遅れて諦め、今日は映画館の玄関まで到着しましたが、予想外の混雑で逃げ出しました。 「さて、どうしよう?そういえばピーチ姫が見るとか言っていたな!」 思いついたのがウルトラマンです。 ぼくはテレビのウルトラマン世代だったらしいのですが、あんまり見た記憶がないということもあって、思い入れはありません。樋口真嗣という監督は名前も知りません。作品も、たぶん初めてです。脚本の庵野秀明に興味があります。エバンゲリオンを知りませんから、「どんなんかな?」という興味です。 まあ、贔屓の長澤まさみが出ているというので「ちょっと見てみたい!」がありました。 「はやっているらしいけど、109ハットなら空いているに違いない!」 というわけで、急遽、劇場変更です。で、二日連続でやってきた109シネマズ・ハットでした。 見たのは樋口真嗣監督、庵野秀明脚本「シン・ウルトラマン」です。 なつかしの「ウルトラQ」のテーマで始まったあたりから、怪獣退治ごっこまでは嫌いじゃない展開でしたが、後半はついていけませんでした。 期待の長澤まさみも、奇怪さが「キングダム」の楊端和役を蹴散らす勢いでした。まあ、映像として巨大化するところまではいいですが、そのあと、寝ぼけ顔でウロウロするあたりでは「長澤さん、よくこんな役を引き受けましたね。」とハラハラと気を揉みながら見ていましたが、目を覚まして、バカでかいブルーシートから這い出して「私なんでこんな所に寝てるんだろ?」って言うにいたって、のけぞりました。 笑うところだったんでしょうかね。でも、何とか隊の気鋭のアナリストが、あの状況でそんなこと言いますかね? キャッチ・コピーに「空想と浪漫。そして友情」とありますが、意味不明でした。国際関係がどうのとか、国防がどうのとか思わせぶりに騒いだり、宇宙の果てからやってきたメフィラスとかにつまらない四文字熟語を言わせたり、ウルトラマンに「人間愛(?)」語らせるって?????でした。 50年前の「正義の味方」を持ち出してみたのはいいのですが、「正義」が相対化してしまった現代に右往左往している「正義の味方」という印象で、制作者の歴史意識、時代感覚を疑わせる作品で、映像上の「ウルトラマン」に関しても、フィギアオタク的印象ばかり強くて、完成度は今一だと思いました。 科学特捜隊の早田隊員とウルトラマンの関係がどうだったのか忘れましたが、今回、何とか隊の神永隊員の身体をどうしたのか、命はどうなったのか、結局、ごまかして終わったように見えてシラケましたね。 おそらく、ぼく自身の現代社会に対する感じ方がズレているのでしょうね(笑)。ザンネンながら、「やっぱり、どこかが弛緩している日本映画」という印象でした。拍手はなしですね(笑)。 監督 樋口真嗣 脚本 庵野秀明 撮影 市川修 鈴木啓造 照明 吉角荘介 録音 田中博信 美術 林田裕至 佐久嶋依里 編集 栗原洋平 庵野秀明 音楽 宮内國郎 鷺巣詩郎 主題歌 米津玄師 キャスト 斎藤工(神永新二) 長澤まさみ(浅見弘子) 有岡大貴(滝明久) 早見あかり(船縁由美) 田中哲司(宗像龍彦) 西島秀俊(田村君男) 山本耕史(メフィラス) 2022年・112分・G・日本 2022・06・07-no78・ 109シネマズハット ![]() ![]() ![]() ![]()
最終更新日
2022.06.12 10:49:01
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2022.06.08
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ジョセフ・コジンスキー「トップガン マーヴェリック」109シネマズハット ![]() ![]() ![]() ![]()
最終更新日
2022.06.20 21:09:54
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2022.05.18
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マイク・ミルズ「C'mon C'monカモン カモン」109シネマズ・ハット
![]() 関西ではゴールデン・ウィークの目玉という感じで、4月の末の封切りでした。ネットで予約席を覗いてみると、いつも余裕のシネ・リーヴルが連日いっぱいでした。で、109シネマズハットを覗いてみると、これがなんと余裕しゃくしゃくで、ここならノンビリできそうです。 というわけで、5月4日、連休のど真ん中に出かけました。チッチキ夫人と同伴映画です。見たのはマイク・ミルズ監督の「C'mon C'mon」です。昨年だったか、「ジョーカー」で圧倒されたホアキン・フェニクスという俳優さんが、今度はなにをするのか興味津々でした。 ホアキン・フェニクスが演じるジョニーというジャーナリストが、ラジオ番組のためにインタビューしている場面から映画は始まりました。相手は子供たちでした。 子供たちが住んでいる町として映画に出てくるのデトロイト、オークランド、ニューヨーク、ニューオリンズ、そしてロサンジェルスです。ジョニーが訪ねるそれぞれの都市で暮らす子供たちが、住んでいる町の未来のことや、日々の暮らし、自分自身の夢とかについて、ジョニーの、あるいは、ホアキン・フェニクスのインタビューに答えるドキュメンタリーなシーンが、ジョニーと、甥っ子のジェシーのモノクロのドラマのシーンの、前後と合間に、繰り返し映し出され、結局、インタビューに答える子供たちの声が聞こえ続ける中で、映画は終わりました。 「君の話を聞かせて」、子供たちへの、いつもの言葉で話かけるジョニーに「なぜ一人でいるの?」と問い返すジェシーの深い眼差しに震えました。 「問う人」は「問われている」、「見る人」は「見られている」。 ケータイで話し続ける伯父さんのジョニー。児童心理学のマニュアル・ブックの視点に固執する母親のヴィヴ。「見られる人」のポジションに耐えられない父親のポール。それをじっと見つめているジェシー。 「子ども」、あるいは「他者」と出会い、「問う」ことを仕事にしながら、「問われること」、「見られること」を見失っているジョニーの「問い」に「ペラペラ」と応えるジェシーの「ことば」の静かな迫力が印象的でした。 ジョニーがジェシーの「ペラペラ」に、「ペラペラ」と笑顔で相槌を打つことが出来た瞬間、ジェシーの笑顔が応えます。 このシーンで映画は「深さ」を獲得したのではないでしょうか。「見る」、「見られる」という存在の弁証法が、「同情(sympathy)」ではなく、「共感(Empathy)」によって止揚され、次の瞬間「C'mon C'mon」が響き渡ります。 「ホラ、ホラ、ここに、きみとぼくがいるよ!」 ![]() 優しく問いかけたはずのなのに、困惑の眼差しで見つめ返された教室の風景が浮かんできます。ぼくは、あの時なにを尋ねたのでしょう。 スクリーンのジェッシーを見ているぼくの眼差しは、結局、「ペラペラ」かもしれないと、一瞬、ヒヤリとさせられた作品でした。 まあ、それにしてもジェッシーを演じたウッディ・ノーマンという少年に拍手!でした。ホアキン・フェニックスもいい味でしたね。やっぱり拍手!です。 監督 マイク・ミルズ 脚本 マイク・ミルズ 撮影 ロビー・ライアン 美術 ケイティ・バイロン 衣装 カティナ・ダナバシス 編集 ジェニファー・ベッキアレッロ 音楽 ブライス・デスナー アーロン・デスナー キャスト ホアキン・フェニックス(ジョニー・おじさん) ウッディ・ノーマン(ジェシー・少年) ギャビー・ホフマン(ヴィヴ・ジェシーの母・ジョニーの妹) スクート・マクネイリー(ポール・ジェシーの父) 2021年製作・108分・G・アメリカ 原題「C'mon C'mon」 2022・05・04-no65・109シネマズ・ハット ![]() ![]() ![]() ![]()
最終更新日
2022.05.27 00:39:16
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2022.03.07
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スティーブン・スピルバーグ「ウエストサイドストーリー」109シネマズ・ハット
![]() ネットの上映情報を覗きながら、いかなごのくぎ煮を炊いているチッチキ夫人に声をかけました。彼女は61年版のサントラ・レコードを持っていて、歌えると自慢している人です。 「見たいっていうてたウエストサイドね、来週になると朝一番か夜の8時とかになるけど、そうなっても行く?」 というわけで、いつもマンガを届けてくれるヤサイクン家を経由して出かけることになりました。JRの摩耶駅から歩いても、すぐそこです。玄関先で靴を洗っていたアーちゃんママが笑って迎えてくれました。 「えー、今から映画行くの?終わるン9時過ぎるんちゃうの?109?なに見るの?」おしゃべりしているとチビラ君たちも出てきました。 「映画、連れてったげようかと思って。でも、ドラえもんとはちやうのよ。」 というわけで、結局、二人連れで109シネマズ・ハットにやってきました。 映画はスティーヴン・スピルバーグ監督の「ウエスト・サイド・ストーリー」でした。土曜の夕方の6時過ぎから9時くらいまでのプログラムでした。入り口ではこんなハガキが配られていました。 ![]() 「なんか、あの酒場の女の人、元の映画でもおったん?覚えてる?」 というわけで、ちょっと期待外れなところもあったのですが、集団のダンスや歌のスペクタクル感は圧巻でした。 そのうえ、9時を過ぎた109映画館の入場口ではヤサイクンの「送るから駐車券もらってきて。」という温かい一言が待っていて、実に幸せなアベック鑑賞の結末でした。イヤ、ホント、今日はヤサイクンに心から拍手!でした(笑)。 監督 スティーブン・スピルバーグ 原作 アーサー・ローレンツ 脚本 トニー・クシュナー 撮影 ヤヌス・カミンスキー 美術 アダム・ストックハウゼン 編集 マイケル・カーン サラ・ブロシャー オリジナル振付 ジェローム・ロビンス 振付 ジャスティン・ペック 指揮 グスターボ・ドゥダメル 作詞 スティーブン・ソンドハイム 音楽 レナード・バーンスタイン 音楽総指揮 マット・サリバン キャスト アンセル・エルゴート(トニー) レイチェル・ゼグラー(マリア) アリアナ・デボーズ(アニータ) デビッド・アルバレス(ベルナルド) ジョシュ・アンドレス(チノ) コリー・ストール(シュランク警部補) リタ・モレノ(バレンティーナ) マイク・ファイスト(リフ) 2021年・157分・G・アメリカ 原題「West Side Story」 2022・03・05-no29・109シネマズ・ハット ![]() ![]() ![]() ![]()
最終更新日
2022.03.10 00:38:08
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2022.02.24
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ルーベン・フライシャー「アンチャーテッド」109シネマズハット
![]() 朝起きると、寒いのですが結構いいお天気なので出かけることにしました。109シネマズハットまで出かけて、そのあと、先日よりもう少し東に向かって歩こうと、気持ちはかなり積極的ですが、で、109でなにを見ようかと考えて思いついたのがこの映画です。 ネットのどこかで、スピルバーグの「ウエストサイドストーリー」に次ぐ人気だそうで、予告編で空を飛んでいたのが気になっていた作品です。まあ、監督も出演者も知りませんからいつものように当てずっぽうですが、次巻の都合もちょうどよかったので出かけました。 見たのはルーベン・フライシャー監督の「アンチャーテッド」です。いつもの映画よりはお客さんが入っていましたが、そこはそれ109シネマズハットですから、まあ、知れています。ジブリの空賊のようなイメージの空を飛ぶシーンから始まりました。 「なるほど、マンガやねんな。」 妙な納得が見始めるとすぐにやってきて、そこからノンビリ見終えました。マゼランの、そう、あの、初めて世界一周を成し遂げたといわれているマゼランが、じつは、財宝を隠していて、その金銀を探しだすという冒険活劇でした。 ほんとうは宝さがしじゃなくて、行方不明の兄の消息を知りたい純真(?)な青年ネイト(トム・ホランド)と、詐欺師のような冒険家、いや、ただの泥棒で詐欺師のサリー(マーク・ウォールバーグ)というおっさんが二人組で、そこに、クロエ(ソフィア・アリ)とジョー(タティ・ガブリエル)という、美女というべきなのかどうか、ぼくにはよくわからない女性が絡んで、競争相手はモンカーダ(アントニオ・バンデラス)というイタリアだかの大金持ちという設定でした。 もちろん、この俳優陣が豪華なのか、流行りなのか、なんにもわからないまま見たのですが、昔、ハリソン・フォードとかが頑張っていた冒険活劇を彷彿とさせるシーンの連続です。ドキドキをねらっているシーンなのですが、座っている椅子がゆれるわけでもありません。 「で、その鍵を回すとどうなるの?」 という感じで、やっぱり、妙に余裕で筋を追ってしまうシマクマ君でした。 あらゆる文化的な創造行為というのはミメーシスっていうんでしたっけ、模倣によってはじまるという説がありますが、この映画の監督が、実際にまねをしたかどうかはわかりませんが、まねられているように見えるスピルバーグやルーカスというのは凄かったんだと実感した映画でした。 主人公が空を飛んでいるシーンも、海賊船が空を飛ぶシーンも、それなりに面白いのですが、妙にマンガなのですね。 見終えて、そんなことを考えていて、ポスターをよく見ると、スマホだかコンピュータだかの人気ゲームの映画化だそうで、やっぱり、妙に納得してしまいました。あらかじめ想像された興奮を模倣をしながら、デフォルメして、その興奮で指が動く世界なんですから、ミメーシスもへったくれもないわけですね。ゲームの映像と映画の映像とは、興奮の質が、どこか、少し違うのでしょうね。この映画の物足りなさの理由はそのあたりにあるのかもしれません。 それにしても、えらい時代が始まっているんですね。いや、はや、勉強になりました。 監督 ルーベン・フライシャー 原案 レイフ・ジャドキンス 脚本 レイフ・ジャドキンス アート・マーカム マット・ホロウェイ 撮影 チョン・ジョンフン 美術 シェパード・フランケル 編集 クリス・レベンゾン 音楽 ラミン・ジャワディ 音楽監修 ゲイブ・ヒルファー キャスト トム・ホランド(ネイサン・ドレイク通称ネイト) マーク・ウォールバーグ(ビクター・サリバン通称サリー) ソフィア・アリ(クロエ・フレイザー) タティ・ガブリエル(ジョー・ブラドッグ) アントニオ・バンデラス(サンティアゴ・モンカーダ) 2022年・116分・G・アメリカ 原題「Uncharted」 2022・02・24-no22・109シネマズハット ![]() ![]() ![]() ![]()
最終更新日
2022.02.24 23:32:16
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2022.02.12
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三木聡「大怪獣のあとしまつ」109シネマズ・ハット
![]() 「ああ、ゴジラが死ぬんや。見なきゃしようがないなあ。」 実はシマクマ君は日本映画史に燦然と輝く、あの「ゴジラ」と同い年、1954年生まれです。というわけで、この60数年、あれこれ造り出されてきた幾多の怪獣たちの中で、ゴジラに対しては別格の親愛感を抱き続けてきた人生でした(笑)。かのハリウッドの爬虫類映画に至るまで、ゴジラと聞けば馳せ参じてきました。まあ、そういうわけで、そのゴジラが何者かによって惨殺されたとあれば駆けつけるほかないわけじゃないですか。 で、2022年、2月11日、なんだか意味深な日ですが、109シネマズ・ハットにやってきて見たのが、三木聡という監督の「大怪獣のあとしまつ」でした。 感想は一言「駄作!」でした。 まず、死んでいたのはゴジラではありませんでした。予告編はウブなゴジラファンを、だます意図で作られたとしか思えないインチキ広告でした。 この映画の中で「大怪獣」とか、とどのつまりは「希望」とか名付けられた生物死体の全景は一度も映し出されません。まず、そのことが不愉快でした。 筋立ては、ご都合主義で、「デウス・エクス・マーキナ」なんていう御託を吹聴して見せながら、一方で、おかしくもなんともない言葉遊びに終始しながらどう考えても性差別でしかない下ネタで笑いをねだる一方で、死体がまき散らす異臭ガスを巡っては、近隣諸国に対する「ヘイトの風潮」を煽るかの映像を繰り返し映し出し、とどのつまりは「国家のため」とかいうセリフを若い俳優に口走らせるに至っては、作品世界の構成上の必然性を言い訳にすることさえも到底できない、陳腐な表現というしかありませんでした。 2011年の原発事故やコロナ騒動の社会のありさまや、あるいは政治的経緯に対する風刺的意図を匂わせて、たとえば「帰宅困難地域」というような、被災者の現実が終わっていない用語を、映画に登場する政府の役人や、国防軍とやらの軍人に繰り返し叫ばせていましたが、いったい何が言いたいのか、意味不明でした。 若い俳優のことはよく知りませんが、西田敏行とかオダギリジョー、笹野高史とかいうベテランの俳優たちが、物語のキーマンとして登場していましたが、なんだか哀れでした。 しかし、恐るべきことには続編が用意されているそうで、今度はガメラが死ぬそうです。いや、ホント、ええ加減にした方がいいと思うのですが、この映画も、2022年の2月の第1週の週末興行成績は1億数千万円だそうで、邦画のベスト3にランクインしているそうです。まあ、他人のことはいえませんがえらい時代ですね(笑)イヤ、ホント、付き合いきれません。 監督 三木聡 脚本 三木聡 撮影 高田陽幸 照明 加瀬拓郎 録音 高野泰雄 美術 磯見俊裕 怪獣造形 若狭新一 編集 富永孝 音楽 上野耕路 キャスト 山田涼介(帯刀アラタ) 土屋太鳳(雨音ユキノ) 濱田岳(雨音正彦) 眞島秀和(敷島征一郎) ふせえり(蓮佛紗百合) 六角精児(杉原公人) 矢柴俊博(竹中学) 有薗芳記(川西紫) SUMIRE(椚山猫) 笠兼三(道尾創) MEGUMI(甘栗ゆう子) 岩松了(五百蔵睦道) 田中要次(国中島隼) 銀粉蝶(ユキノの母) 嶋田久作(中垣内渡) 笹野高史(財前二郎) 菊地凛子(真砂千) 二階堂ふみ(サヨコ) 染谷将太(武庫川電気) 松重豊(八見雲登) オダギリジョー(ブルース青島涼) 西田敏行(西大立目完) 2022年・115分・G・日本 2022・02・11-no16109シネマズ・ハット ![]() ![]() ![]() ![]()
最終更新日
2022.02.12 01:09:11
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2022.02.11
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シアン・ヘダー「コーダ」109シネマズ・ハット
![]() なんの予備知識もなく、「大怪獣の後始末」とどっちにしようか悩んだ結果、時間の都合もあって選んだ映画でした。今日も109シネマズハットでした。見たのはシアン・ヘダー監督の「コーダ」でした。 泣きました。あられもなく、声こそ出しませんでしたが、68歳のむくつけき老人がわき目も気にせず盛大に泣きました。 もっとも109シネマズ・ハットは、最近お気に入りですが、周囲に客がいないとても居心地のいい映画館で、いくら泣いても恥ずかしくありません。 帰り道に大安亭市場でキムチとナムルをお土産に買って帰宅するとチッチキ夫人がすでに帰っていて、夕食のお米を洗っていました。 「おかえり。寒かったねえ。どこ行ってたん」 というわけで、これを書いている今頃、チッチキ夫人はきっと泣いていると思います。
最終更新日
2022.02.11 11:52:37
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2022.01.26
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クリント・イーストウッド「クライ・マッチョ」109シネマズ・ハット
![]() ![]() 映画は90歳を超えたクリント・イーストウッドが、カウボーイの栄光も、家族も、仕事も失ったマイク・マイロという老人を演じていました。 その老人が、昔、世話になった雇い主ハワード・ポルク(ドワイト・ヨーカム)からメキシコにいる息子のラフォ(エドゥアルド・ミネット)を誘拐して連れてくるよう依頼されるところから旅が始まります。 ぼくはイーストウッドといえばハリー・キャラハンしか浮かばない程度の、まあ、ファンともいえないファンだったのですが、2019年に公開された「運び屋」を見て以来、ちょっと目が離せない俳優だと感じていました。 あの映画でぼくが気に入ったのが画面に現れる表情と物腰だったことを、この作品ではっきり再確認しました。要するに、ぼくを惹きつけたのは「老い」の姿だったのですね。 この作品の前半、特にラフォの母親レタの描き方には「なんだかなあ?」というところがあったり、ぼくには面白かったのですがラファがマッチョと名付けて飼っている闘鶏用のニワトリの大活躍あたりも、少々無理があるといえば無理があるプロットだったりするのですが、カウボーイハットをとった老人が通じるはずのない13歳の少年に人生を振り返って語り掛けるシーンは、やはり見にきてよかったと思わせるに十分でした。 「語らない」はずのイーストウッドが少年を相手に語る姿は、自らの映画人生そのものを語っている老優の印象で、「老い」を晒しながら、訥々と「自分の道は自分で決めろ」と語りかけているシーンに「ある時代」の終わりを、じみじみと実感しました。 「俺はドリトルか」と自嘲したり、チキンに助けられたり、馬に乗っても座っているだけだったり、「運び屋」を疑われてイライラしたり、それでも最後は老いらくの恋の道を「自分で選ぶ」イーストウッドに拍手!でした。 ![]() ![]() 監督 クリント・イーストウッド 原作 N・リチャード・ナッシュ 脚本 ニック・シェンク N・リチャード・ナッシュ 撮影 ベン・デイビス 美術 ロン・リース 衣装 デボラ・ホッパー 編集 ジョエル・コックス 音楽 マーク・マンシーナ キャスト クリント・イーストウッド(マイク・マイロ) エドゥアルド・ミネット(ラフォ) ナタリア・トラベン(村の寡婦マルタ) ドワイト・ヨーカム(ハワード・ポルク) フェルナンダ・ウレホラ(ラファの母レタ) 2021年・104分・アメリカ 原題「Cry Macho」 2022・01・26-no12・109シネマズ・ハット ![]() ![]() ![]() ![]()
最終更新日
2022.01.27 15:01:14
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2021.10.30
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ドゥニ・ビルヌーブ「DUNE デューン 砂の惑星」109ハット
![]() やって来たのは、ハット神戸の109シネマです。この映画館が最近のお気に入りです。最寄り駅はJR灘、阪神岩屋ですが、三宮からだと30分くらい歩く必要があります。JR灘からでも10分以上かかりますが、この不便さがいいんですよね。 行きは灘までJRですが、帰り道に春日野道の「大安亭市場」とか立ち寄るのが楽しみです。それにワーナーとかディズニーとかの映画をやっているのですが、休日はともかく、普段の日にはお客がほぼいません。この時世ですから、ぼくのようなサンデー毎日暮らしには、まあ、最適の映画館ですね。 さて「砂の惑星」ですが、題名に聞き覚えがありました。原作の小説が学生時代に早川文庫だったかで出版が始まって、10年くらいかかって完結したSF大河小説だった(多分、今でもある)と思います。 「読んだのか」と言われると「面倒くさくなって投げ出した」という感じの印象しかないのですが、一度映画化もされたような気もしました。見終えて調べてみるとデビッド・リンチという有名な監督の、かなり有名な作品らしいのですが、知りませんでした。 で、映画が始まりました。文字通り「超大作SF」という感じで、超能力あり、箱型宇宙船をはじめとした、なかなか興味深い乗り物あり、怪獣あり、砂嵐あり、月が二つ浮かぶ天空ありで飽きさせません。物語の筋運びは案外古典的という気もしましたが、見ちゃいますね。 乗り物の一つがヘリコプターじゃなくて、なんでトンボなのか訝しみましたが、砂嵐のなかでの動きの面白さはこっちの勝ちですね。 ティモシー・シャラメ君(もちろん知らない人でしたが)が演じるポール少年が見る「予言夢」というか「未来夢」というかが物語を起動しているのですが、その夢を見ながら「この映画、ひょっとして予告編か?」と思いました。 ポール君がお母さんのジェシカ(レベッカ・ファーガソン)の妊娠を見破ったところあたりで、予想の的中を確信しましたが、見終えてみると、「砂の惑星 年代記 序章」という感じで、映画の背景世界と物語の段取りの紹介が終わり、主人公の周辺人物たちはほぼ死んで、悪役と過酷な自然(?)の中に孤独な主人公が残されてしまうとでもいう感じの、実は「はじまり」の物語でした。 大きな事件はこれからここで起きますよという、「年代記 第1章」というべき続編(あるのかないのかは知りませんが)の予告編のような結末でした。 折角、覚えた、なかなか魅力的な登場人物たちの多くも死んでしまい、「ええ、これから、また、新しいのがいっぱい出てくるの?!」と、ちょっとイラっとしたのですが、次回作も見るでしょうね。ストーリーがシンプルなのに、そういう牽引力がある作品だと思いました。 もっとも、個人的な好みで言えば、砂虫の全貌とか、砂の一族フレメンの暮らしぶりとか、ああ、そうそう、ポールの母、ジェシカが身籠っている赤ん坊の正体とか、謎はいっぱい残っているんですよね。 物語の展開で言えば、なんといっても、ポール・アトレイデス伯爵とハルコネン男爵の戦いがどう始まり、どう決着するのかなのですが、「全宇宙」を統べるの皇帝の姿だってまだ明らかじゃないですし、なんだか一話で終わりそうもないですね。 繰り返しになりますが、ぼくが本当に見たいのは砂虫の「全貌」ですが、できればフレメン一族の住居とかも見たいですね。 この映画の映像として魅力は、結局「砂漠の風景」だったと思うのですが、画面が少し暗かったのが、ぼくには残念でした。というわけで、砂嵐とともに迫ってくる「砂虫」に拍手!でした。 監督 ドゥニ・ビルヌーブ 原作 フランク・ハーバート 脚本 ジョン・スパイツ ドゥニ・ビルヌーブ エリック・ロス 撮影 グレイグ・フレイザー 美術 パトリス・バーメット 衣装 ジャクリーン・ウェスト ロバート・モーガン 編集 ジョー・ウォーカー 音楽 ハンス・ジマー 視覚効果監修 ポール・ランバート キャスト ティモシー・シャラメ(ポール・アトレイデス:公爵家の跡取り) レベッカ・ファーガソン(レディ・ジェシカ:ポールの母) オスカー・アイザック(レト・アトレイデス公爵:ポールの父) ジョシュ・ブローリン(ガーニイ・ハレック) ステラン・スカルスガルド(ウラディミール・ハルコンネン男爵) デイブ・バウティスタ(ラッバーン) ゼンデイヤ(チャニ) デビッド・ダストマルチャン(パイター・ド・フリース) スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン(スフィル・ハワト) シャーロット・ランプリング(教母ガイウス・ヘレネ・モヒアム) ジェイソン・モモア(ダンカン・アイダホ) ハビエル・バルデム(スティルガー) チャン・チェン(ドクター・ユエ) シャロン・ダンカン=ブルースター(リエト・カインズ博士) バブス・オルサンモクン(ジャミス) 2021年・155分・G・アメリカ 原題「Dune」 2021・10・26‐no100・109シネマズハット神戸 ![]() ![]() ![]() ![]()
最終更新日
2021.10.30 00:10:18
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2021.10.08
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アンドリュー・レビタス「MINAMATA 」109シネマズHAT神戸
![]() ところが、関西で封切られて1週間の間に、新聞紙上でも映評が載ったりして、ちょっと騒ぎっぽいのでビビリました。三宮とかの映画館はヤバそうだと腰が引けて、ハット神戸の109シネマを予約して出かけました。 映画はアンドリュー・レビタス監督の「MINAMATA 」です。 ぼくはユージン・スミスという写真家の数ある写真の中で、「楽園へのあゆみ The Walk to Paradise Garden」という、写真家の長男パトリックと長女ホワニータだそうですが、小さな子供が手をつないで森のなかを歩いている後姿の写真が一番好きです。 ところが、映画の始めの頃、その写真が、なんだか、やけくそな雰囲気が漂っているユージン・スミスの仕事場の床に散らかる一枚として画面に出てきたあたりから、ドキドキしはじめました。 ひょっとして、この映画の主役は、あの「写真」、写真集「水俣」を見たことがある人であれば、きっと誰でもが心に刻み付けるあの「写真」なのではないか。それが、ドキドキの理由です。 「あの写真の、あのシーンを映画にするのか。そういえば、最初に映ったあのシーンは‥‥。」 そう思いはじめると、なぜだかわからないのですが、意識のなかに、あの「写真」が浮かんできてしまうのです。 ユージン・スミスが水俣にやってきて、マツムラさんのお宅にとまり、確か劇中では「アキ子ちゃん」と呼ばれていたと思うのですが、マツムラさん夫婦の娘で、胎児性水俣病の少女の写真を撮りたいという希望が拒否されるのを見ながら、やはりそうだという確信に変わったのですが、繰り返しその写真が浮かんできて、なぜだかよくわからないのですが、映画の展開とは何の脈絡もなく、だらだら、だらだら、涙が流れ始めて止まらなくなってしまったのです。 あの写真というのは、ユージン・スミスの傑作写真、「入浴する智子と母 Tomoko and Mother in the Bath」です。 あれこれ言いたいことはありますが、結論を言えば、やはり、あの写真が主役でした。 最初に撮影を拒否された、「アルコール依存症」で「外人」の写真家ユージン・スミスが、誰との、どんな出会い、どんな凌ぎ合いをへて、あの写真を撮る現場にたどり着いたか。その時、彼の眼はカメラを通して何を見ていたのか。彼の写真は何を写し出しているのか。 映画は、一つ一つ問いかけ、一つ一つ答えるかのよう、実に素朴に一人の「人間」を描いていきました。そしてあの写真の場面にたどり着くのです。 彼がそこに何を写しているのか、それはうまく言えません。しかし、初めて出会ったときから、印象深く感じながらも、おそるおそる見ていたこの写真を、この先、「美しい写真」として見ることができるようになったと思いました。 この映画が、ぼくにくれたのはそういう「勇気」のようなものでした。あのジョニー・デップが、どんな思いでこの写真を撮る「人間」を演じたのか、それを思い浮かべながら、世の中、まだまだ捨てたものじゃないし、世界は広いし、ピュアな気持ちを仕事で表現している人がいることを実感しました。 なんだか「老け込むんじゃないよ!しっかりしろよ!」と励まされたような気持になる映画でした。 それにしても化け方がすごいジョニー・デップに拍手! 監督 アンドリュー・レビタス 脚本 デビッド・ケスラー スティーブン・ドイターズ アンドリュー・レビタス ジェイソン・フォーマン 撮影 ブノワ・ドゥローム 音楽 坂本龍一 キャスト ジョニー・デップ(W・ユージン・スミス) 真田広之(ヤマザキ・ミツオ) 國村隼(ノジマ・ジュンイチ) 美波(アイリーン) 加瀬亮(キヨシ) 浅野忠信(マツムラ・タツオ) 岩瀬晶子(マツムラ・マサコ) キャサリン・ジェンキンス(ミリー)キャサリン・ジェンキンス ビル・ナイ(ロバート・“ボブ”・ヘイズ) 青木柚(シゲル) 2020年・115分・G・アメリカ 原題「Minamata」 2021・10・04‐no89・109シネマズHAT神戸 ![]() ![]() ![]() ![]()
最終更新日
2021.10.08 00:08:01
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