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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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全65件 (65件中 1-10件目)

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読書案内「コミック」

2020.12.01
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​​石塚真一「BlueGiant Supreme 11」(小学館)


​ 10月のマンガ便で届きました。「ブルージャイアント ヨーロッパ編」最終巻です。​
​​​ 仙台の広瀬川の堤防で、初めて手にしたテナー・サックスの練習に夢中だった、高校生宮本大くんが、ヨーロッパに渡り、そこで出会った3人のミュージシャンとマネージャーのガブで結成したカルテット「DaiMiyamoto NUMBAR FIVE」の成長の物語でした。
​​​ 
​​​​小柄なドイツ人女性ベーシスト、ハンナ・ペータース。神経質なポーランド人で、正確でストイックなピアニスト、ブルーノ・カミンスキー。いかにもフランス人らしく、「音楽の自由」を体現しているドラマー、ラファエル・ボヌー。そしてアジアからやって来たテナー・サキサフォン奏者宮本大が、ヨーロッパの北の果ての街、ノルウェーのモーシェーンまでやって、ヨーロッパ最後のライヴに挑みます。​​​​
​​ 133回目の、このライヴで、宮本大君「サンキュー、ヨーロッパ!」の言葉をのこして、ジャズの聖地、アメリカに向けて旅立つわけです。​​
​​ ここまでに、作者石塚真一の手によって描かれているのは、「DaiMiyamoto NUMBAR FIVE」カルテットが、ヨーロッパでたどり着いた、音楽のすばらしさが、国境や性別、個々の嗜好を越えて結実していくという、ビルドゥングスの物語の、ひとつの頂点だった思いました。​​
​​​​​ こういう、台詞なしの演奏シーンのすばらしさがぼくは好きですが、「オレは行くんだ。」という叫びが、ページいっぱいに響いてくるこのシーンを書いたからには、石塚真一もまた、宮本大君とともにアメリカで苦労するほかないのではないでしょうか。​​​
 すでに「BlueGiant  EXPLORER 1」は発売されています。ニュー・ヨークではなく、東海岸の町シアトルに上陸した宮本大君ですが、彼に、どんな物語が待ち受けているのか、ホント、楽しみですね。



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最終更新日  2020.12.01 01:01:22
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2020.11.20
週刊 読書案内 鈴ノ木ユウ「コウノドリ 32」(講談社)

 表紙で鴻鳥サクラくんが笑って、手を振っていますね。今回の「コウノドリ(32巻)」が最終巻だそうです。ザンネンですね。
 ぼくはこのマンガに登場する若い医療従事者たちの、前向きな生き方が、まあ、もちろんマンガではあるのですが、いや、マンガであるからこそかもしれません、好きでした。

​​​​​​ 産婦人科のお医者さんのサクラくんや、四宮くん、そして、下屋カエさん。助産師さんの小松ルミ子さん。ああ、それから、救急医の加瀬さんもいいキャラでしたね。聖ペルソナ総合医療センター院長の存在も忘れられません。​​​​​​
​ 彼らが、危機一髪の悪戦苦闘をなんとか乗り越えていくたびに、涙しながら読んでいる65歳を越えた徘徊老人というのも、ちょっと、大丈夫かという気もしますが、新しい命が生まれてくる現場をまじめに描き続けてきた鈴ノ木ユウさんに拍手したい気分ですね。​
​ 今回は最終回ということもあるのでしょうね、助産師の小松さんに「恋の季節」が巡ってきました。​
「おお、仕事をとるか、男をとるか。小松さん、どうするのでしょうね?」
と、引っぱられていると、なんと、主人公鴻鳥サクラくんの前に、彼を生んですぐにに亡くなったお母さんの面影を宿した女性が登場します。


​​​​​​​​​​​​ サクラくんが育った「ママの家」ケイコママが、その女性を見かけて、サクラの母、幸子を思い出したところです。
 女性はサクラくんが通うデンタルクリニックの歯科医片平ミユキさんです。​​​​​


 さあ、どうなるのか?と期待したのですが、シングル・マザーとして出産を決意した彼女は、急性白血病の妊婦としてサクラくんの患者さんになってしまうのでした。
 場面は、ほとんど命懸けで赤ちゃんを産み終えた片平さんが、自らも生き抜きたいと泣き叫ぶところです。
 ぼくですか?もちろん、泣きましたよ。そのために読んでいるのですから、トーゼンですね。(笑)
 左のページは、別れた男性との間にできた、おなかの子どもを産むことについて、片平さんが苦しんだ時のシーンですね。
​​「出産って、誰のものなんだろう・・・・」​​
 これが、おそらく、鈴ノ木ユウさんが、このマンガを描き続けながら、考え続けてきたことでしょうね。簡単なようで、重い問いですね。
 さて、大団円、小松さんの恋の行方はいかに?果たして、片平みゆきさんは助かるのか。助かったとして、サクラくんとなんとかなるのでしょうか?ああ、それよりも、なによりも、この病院の仲間たちはどうなるのでしょう。


 まあ、そのあたりは、本書を読んでいただくしかありませんね。というわけで、これが裏表紙でした。


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最終更新日  2020.11.20 09:08:31
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2020.11.12
​​​​ 堀尾省太「ゴールデン ゴールド(1~7)」(講談社)


 「スゴイ!」とか「イイネ!」とかを誰かがクリックして、何となく盛り上がる感じが、いつの間にか何十万「イイネ」とかになって、何が「イイネ!」なのか、実は誰にもわからないのに本屋の店先で積み上げられて、あっという間に何百万部の売り上げになると、巨匠とか鬼才とか名匠というレッテルが張られています。
 それが、現代という「空虚」の、一つの実相なのだと批判を口にする人でも、自らブログだの、なんだの、ネット・メディアの世界にちょっと足を突っ込んでみると、それこそ、あっという間に「イイネ!」依存症患者、クリック待望症候群の一人であることを発見することになります。 
 利いた風な口をきいていますが、ゴジラ老人などと称して書いていること自体が、そういう事態の実践であるという、ある種、がんじがらめの「空虚」を、「不気味さ」として描いている、「スゴイ!」マンガが9月のマンガ便に入っていました。
 ​堀尾省太「ゴールデンゴールド」です。​
​​​ 瀬戸内海で、尾道あたりからフェリーに乗ると、本土の通勤圏内にある、「寧島」という何となくさびれた島が舞台です。都会の中学校で不登校になって、よろず屋と民宿を経営している、田舎のオバーチャン、早坂町子の家で暮らしている、中学3年生の早坂琉花ちゃんが主人公です。


​​​
​​ かなり有名なマンガらしいのでストーリーは端折りますが、彼女が海岸で拾った、表紙に登場する「仏像」状の物体が「福の神」であるらしいというのが、このマンガの設定です。「福の神」なので、かなえられる夢は「お金」です。あらゆる夢が「儲かる」という形で実体化します。​​
​​ 要するに、その願い小さかろうが、大きかろうが、「福の神」を信じ、「福の神」から気に入られた人の願いが叶うという、まあ、いわば人々の夢が「ラッキー」として実体化し続けるとどうなるかということなのですが、これが「不気味」としか言いようのない連鎖反応を引き起こすのです。​​


​​​ 「欲望」が「欲望」を生む連鎖、あるいは「欲望」を「欲望」する連鎖というべきかもしれません。7巻まで、一気読みしてしまいましたが、今や複数の「福の神」が島に跋扈していて、おそらくこの後は「福の神同士の「戦争」状態に突入するのではないかというのが、ぼくの予想です。かなう欲望が複数あれば、あとは力勝負ということで、神々による戦いが始まるほかありません。​​​


 所謂、SNSの世界が作り出している「空虚」から、このマンガについてのおしゃべりを始めたわけですが、「お金」や「損・得」という価値観の支配する世界から、いったい何が失われて行きつつあるのかというのが、このマンガが描いていることのようです。
​​​ しかし、話しはそう簡単なわけではなくて、孫の早坂琉花ちゃんの目の前で、なにげなく夢見たことが次々と叶い続け、始めは偶然だったできごとが、巻を追うごとに必然化してゆき、それと共に変貌していく町子お婆ちゃんの姿が、琉花ちゃんには「不可解」というよりも「不気味」に映り始めるところが、このマンガの「肝」なのでしょうね。
​​​ 
​そんな風に考えながらも、早坂町子の姿に、妙にリアルな既視感を抱く、彼女と、ほぼ、同年代の読者である自分を発見するゴジラ老人なのですが、これはいったいどういうことでしょう。​
 ひょっとすると、SNSの世界で繰り広げられている、本来、ヴァーチャルだったはずの世界の実体化現象が、普通の生活をしていたはずの人々の生活感を、根こそぎ奪い始めている現代という社会の様子が、このお話と微妙に似ていることに由来している既視感なのかもしれません。
 ついでに当てずっぽうをいえば、今となっては
高度経済成長期の終末現象だったと知っている、1980年代、あのバブルの時代の様子にも似ている気がしないでもないのです。
​​ 「イイネ!」という「福の神」にすがっているのか、「スゴイ!」という、本来ただの記号だったはずの、まあ、「お金」のようなものに生きがいとかを見つけ始めているのか。​​
 老人の感想も、やはり、「不気味」ということになるのでしょうかね。ちょっと、それではヤバイと思うのですが。


 それにしても、このマンガ、ただ今、第8巻まで出ているようですが、どう終わらせるのでしょうね。興味津々ですね。

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最終更新日  2020.11.14 15:45:20
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2020.11.09
​​竹村優作・ヨンチャン「リエゾン1」(講談社)


 八月のマンガ便にありました。読み終わって、悪い印象ではないのですが、なぜか不安でした。
 お医者さんを主人公にした漫画は、手塚治虫「ブラックジャック」以来たくさんあります。もう懐かしいマンガですが、「ブラックジャックによろしく」とか、医学部の学生さんの間で流行ったと聞いたこともあります。最近では、産科のお医者さんを主人公にした「コウノドリ」にはまりました。
​​ この作品も、お医者さんが主役を演じています。精神科医で、「児童精神科」・「精神科」・「心療内科」の看板を挙げている町医者、佐山卓さんと、その医院で研修する研修医​遠野志保さん​、まあ、主人公は今から一人前になるために、きっと山あり谷ありの経験をしていくと思われる遠野志保さんということになるでしょうか。​​
​​ ところで、表紙に「こどものこころ診療所」と副題が載っています。ケン玉を首にかけた白衣の人物が精神科医佐山卓さんですが、このマンガの、真の主人公は、彼のもとにやってくる子供たちと、その家族だというのが第1巻を読み終えたぼくの感想です。​​
 で、不安はそこにあります。第1巻の巻末には10冊を超える専門書と、医学や、おそらく教育学の論文が参考文献として記録されています。主人公の二人の医者は発達障害、いわゆるADHDの人物として設定されています。
​​​ 真正面から「子どもたち」を描こうとしている、原作者の竹村優作さんや漫画家のヨンチャンさんの覚悟のほどを感じます。
 「差別」と「偏見」が善意の顔をしてはびこる世界です。苦しい現実に置き去りにされている当事者の方もおられます。
 このマンガ何をどのように描くのか、第1巻では「鬱」症状の父親の、無意識のうちの「虐待」の事例が「学校に行けない子供①~④」として描かれていました。一歩間違えば、精神病や生活保護に対する偏見を助長しかねない物語です。
 マンガが、「明るさ」や「共生」に向けて誠実に描かれていることは確かだと思います。私たちのモラルの境界線に立ち向かおうとしている原作者とマンガ家の真摯な勇気に、ぼくは期待しています。​​​


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最終更新日  2020.11.12 00:49:37
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2020.11.06
​​​​いがらしみきお「誰でもないところからの眺め」(太田出版)


​​「ぼのぼの」のマンガ家いがらしみきおが、2014年ころに「at-プラス」(太田出版)という、ちょっと硬派の雑誌に連載していたマンガの完成形がこの単行本です。​​
​ 経緯は本書のあとがきに少し書かれていますが、いがらしみきおに目をつけたのは誰なのか、ちょっと興味があります。​
 東北大震災の後、様々なジャンルで、亡くなった加藤典洋のことばですが、「災後」の表現がなされてきました。
​ よく知られたところでは川上弘美「神様2011」とか、若い映画監督濱口竜介が撮った映画「寝ても覚めても」とかが浮かんでくるのですが、このマンガは格別でした。
 子供向け(?)のマンガだった「ぼのぼの」にも沿いいう所があるのですが、日常の奥に隠れている、存在そのものの「不安」を掻き立てる力が、半端ではありません。​


​​ 第1章「まだ揺れている」は2014年の宮城県の海岸のシーンから始まります。海に小さな火柱のようなもの燃え上がっているシーンです。​手前に描き加えられている海岸からは、初老の女性がこの光景を見ています。
 なんといっても「まだ揺れている」という言葉が、東北の震災の「余震」をイメージさせますが、マンガは明らかに、震災後、すなはち「災後の世界」の始まりと、行き着く先を描いています。​

​​​ いがらしみきおがこのマンガで描く「災後」は意識の中にやって来ます。合言葉は「まだ揺れている」でした。「災後」が、意識にやって来た人は「まだ揺れている」ことを、確かな現実として、身体で感じ始めます。​​​
 表紙の写真ではオレンジ色の火柱のようにみえますが、これが一体なになのか、マンガを読み終えてもわかりません。第1章では海原から燃え上がっていたのですが、最終章では、この火柱が「空」に広がっているところが描かれて、マンガは終わります。
​​​​​​​ 第1章から、第2章「夢に出てくる景色」、第3章「すごく小さく、すごく速く」、第4章「言葉なんかいらない」までが「at-プラス」に掲載されたようですが、第5章「いつまでこんなことやってるつもりだ」、第6章「どこへ行くの?」、第7章「やめろ」、第8章「言葉は浮かぶんだけどしゃべれない」、第9章​「誰でもないところからの眺め」​は、単行本化のための書下ろしのようです。​​​​​​​

 第5章にこんなシーンがあります。


​​ 所謂、「まだらボケ」「要介護」の老人が、素っ裸のまま座っていて、パンツをはかせてくれている息子の良介とこんな会話を交わしています。​
老人「いつまでこんなことやってるつもりだ。」
息子「オレだって好きでやってるわけじゃないよ。」
老人「だったらなぜ逃げないんだ。」
息子「どこに逃げるってんだよ。そんな体じゃどこに逃げたって死んじまうだろ?」
老人「死なないところなんかあるのか?どこへ行ったって死ぬんだろ?なのになぜこんなところにいる。にげないと。」
少年「ボクも逃げたい。」
​ ​ここに登場して「ボクも逃げたい」と語る少年は、薬に溺れて、ヤクザに体を与えている母親と暮らす部屋に帰ることができない境遇です。​
​ マンガはこの章まで、高齢者や認知症の老人や、この少年のような「社会」からはみ出している人たち、追い出された人たちが「まだ揺れている」ことを感じ始めていますが、「普通」の「社会人」たちはテレビが映し出す「震度」の数字を見て高をくくり続けています。​
 そして、「なぜこんなところにいる?」という、この「認知症」の老人の問いかけが、このマンガの、いわばターニング・ポイントでした。
 ここからマンガは「破滅」と「救い」という、本来、宗教的なテーマに向かって突き進むのですが、地面が揺れることが人間の存在そのものを、根底から揺さぶり始める描写は、読んでいるぼくを、どこか息苦しい不安に落とし込んでゆきます。​
 様々な老人たちが病室のベッドから抜け出したり、民家の屋根を歩いたり、ベランダから飛び降りたり、次から次へと「こんなところ」から逃げ出し始めます。「どこに逃げ出そう」としているのかはわかりませんが、「こんなこと」をしている「こんなところ」から逃げ出していく老人の姿が、妙にリアルです。​​​​​

​​ 最後に空に浮かぶ、島状の火柱を描くことでいがらしみきおが何を描こうとしているのか、解釈と評価は分かれるかもしれません。
 ぼくは何ともいえぬ「不安」と一緒に、「いつまでもこんなことをやっている」世界からは、逃げ出していくほかはないと感じる老人の一人であることは確かだと感じたのでした。

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最終更新日  2020.11.12 01:07:15
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2020.10.17
​​​​​​​​​​​​​​​​ 原泰久「キングダム(59)」(集英社)


 ヤサイクンが10月のマンガ便を届けてくれました。ありました。「キングダム」最新号、59巻です。
 表紙は「秦」軍の大将軍王翦です。朱海平原の戦いを制した「秦」軍を率いる王翦は、趙の要衝「鄴」を占領しますが、敵地のど真ん中に陣取った「秦」軍には大きな落とし穴が待っていました。
 「食料補給」の輜重作戦を、包囲する「趙」軍に分断されてしまったのです。知将王翦が、この大ピンチをどう切り抜けるのか、というのが本書の前半の読みどころですね。
 結果は歴史的事実が語っていますが、なかなかハラハラドキドキの展開で、読みごたえがあります。
 後半の読みどころは、趙の王都「邯鄲」に巣喰っている悪臣「郭開」と趙軍の俊才「李牧」の戦いですが、「李牧」の運命やいかに。戦国時代の強国「趙」が滅びの坂を転げ落ち始める挿話ですが、やがて、天下統一を成し遂げた「秦」がたどる道でもあるところが面白いですね。
 まあ、とはいいながら59巻、人間ならば還暦を迎えるところです。主人公「信」が、遂に姓を拝領し「李信」を名乗ることになるメデタイ巻でもあります。
​​​​​​​​​​​​​

​​ 将軍「李信」の誕生です。キャラ的には、それほど成長したわけではありませんが、夢見る少年だった​第1巻が懐かしいですね。​
​​​ さて、このあと何巻がかりで「大将軍」へ成長するのでしょうね。まだまだ、戦国の雄国は健在です。​秦王政「始皇帝」と名乗るまで、マンガ家の原泰久さんは無事描き上げることができるのでしょうか。ちょっと心配になったりもするのですが、何はともあれ、頑張っていただきたいものですね。​​​

追記2020・10・17

「キングダム」​55巻​・​56巻​・​57巻​・​58巻の感想はそれぞれ番号をクリックしてみてください。​
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最終更新日  2020.10.17 09:09:08
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2020.09.28
週刊 読書案内 浦沢直樹「あさドラ!(4)」(小学館)

 おなじみのヤサイクン
9月のマンガ便で到着しました。92日発売、浦沢直樹「あさドラ!」、第4です。
​​ 表紙の「アサちゃん」、もう高校生で、セスナのパイロットです。なんだか、凛々しくて、かっこいいんですよね。浦沢君はこういうところがうまいですね。ヤッパリ、買っちゃうでしょ。
 で、4巻の最初のページがいきなりこの絵です。


 第4巻は、いきなりこの「絵」でスタートです。再び「出現」した「アレ」です。まだ名前はありません。
 最初に現れたのは第1巻です。1959927​日。伊勢湾台風が中京地方を蹂躙して通過したあの日、「おおー今日がその日」ですが、それが、まあ、「あさドラ!」始まりの日でしたね。​
 マンガは3​巻を費やして「アサちゃん」の家庭の事情と成長を描きました。そして、第​4巻の舞台は1964年、109日です。この日が「東京オリンピック」の会開会式の前日だということは、シマクマ君の世代にはすぐにピンとくるのですが、若い人たちはどうでしょう。
 マンガの時間では、あれから5​年がたちました。で、その日に、今度は東京湾なのか、その南方海上なのか、とにかく再び「アレ」が「出現」したという始まりです
 読者にとって、この「絵」の、一見「ネコか?」と疑わせるモンスターの全体像のヴィジュアルとか、名前とか、「浅田アサ、出動します!!と腰巻で煽られた事件の実態とか、そして、何よりも「アレ」と「東京オリンピック」がどう結びつくのとか、みんな気になりますよね。
 「ここまで、煽ったのですから、何らかの結末は用意されているだろう。」

 そういう期待に満ちてページを繰るわけです。

 で、結果は?

​​ はい、ネタバレ(あんまり気にしませんが)になるので、これ以上は言えません。しかし、浦沢直樹は、浦沢直樹であったことは確かです。次は第5巻ですね。イヤ、ホント渋い展開でした。ヤレヤレ‥‥。​​

​​「あさドラ!」​1巻)・​2巻)​・​3巻)の感想はこちらをクリックしてくださいね。​​


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最終更新日  2020.10.02 14:02:26
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2020.08.30
長田悠幸・町田一八「シオリエクスペリエンス 15」(BG COMICS)


「ゆかいな仲間」ヤサイクンの、8月のマンガ便に入っていました「シオリエクスペリエンス(15巻)」(BGコミックス)です。
​​ 2020年、825に発売の最新号ですね。出たてのホヤホヤで、表紙のプリンス こと八王子 茂くん、えらい出世ですね。​​
 14巻では、海の向こうアメリカでBridge To Legend​​​、通称BTLの一次予選を勝ち抜いた二人、「ニルヴァーナ」カート・コバーンジャニス・リン・ジョプリンがジャック・インするバンド「​​​The27Club​​の話が出てきて、さては、お次はイギリスの二人、「ローリング・ストーンズ」ブライアン・ジョーンズ「ドアーズ」ジム・モリソンの話では、と見当をつけていたのですが、ヤッパリそうでした。​​

 出てきちゃいましたよ、4人とも。

​ 日本では「タピオカズ」との全国ツアーで盛り上がる「​
SHIORI EXPERIENCE​​シオリエクスペリエンス」なのですが、最後の見せ場は、いよいよ、本田紫織さんにジャック・インしているジミ・ヘンドリックスの登場です。​​


 ああ、どうするんでしょうね、ここから。上の二つの絵がうれしいぼくは65歳を越えているのですが、読者の方の平均年齢はいかほどなのか、そこが知りたいですね。
 ともあれ、どうも、はなしがおおきくなりすぎていますが、どうやって収集するのでしょうね、楽しみと不安と、半分半分ってところでしょうか。
 またしても、次号が楽しみですが、次は2021年の正月ぐらいでしょうね。

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最終更新日  2020.08.30 09:30:13
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2020.08.25
​​チャールズ・M・シュルツ「完全版ピーナッツ全集 2」(河出書房新社)

 
 えらい本を見つけてしまいました。市民図書館の新入荷の棚にありました。そう思って借りて帰ると、本屋さんのパートさんのチッチキ夫人は出版されているのを知っていました。

「すごいねえ。河出書房新社の快挙やねえ。」
「買うてくれたらうれしいけど、一冊2800円で25冊やろ。売れへんわよ。」
シュルツって男前やねえ。ファンはよう知ってるんちゃうの。買う人おるやろ。百科事典みたいでええやん。好きな時に、好きな時代のチャーリ・ブラウン読めんねんで。」
「うん、シュルツいう人が男前なんは知ってたけど、いまさらそれでは売れへんなあ。廃品回収に本出す時代やねんから。えっ、ひょっとして買うつもり?」
「うーん、まあ、とりあえず図書館やな。それより、シュルツって1922年生まれで、2000年に亡くなってはるよ。ガンやて。『ピーナッツ』の連載は1950102日からやって。1999に病気がわかって引退しはったらしいけど、翌年に亡くなってる。50年間、17897。それ全部全集に集めて、25やで。」
「一生、スヌーピーやってはってんね。えらいねえ。」

​ ​​​​​そういうわけで、21953年~1954年)「ピーナッツ」です。マンガの頁は310ページ、1ページに12コマ入っているようですから、4000コマくらいのマンガが入っていて、谷川俊太郎さんの訳がついています。​​​​​
 絵はまだ素朴ですが、ルーシーも、チャーリー・ブラウンも、シュローダーも、ライナスも、もちろんスヌーピーも健在です。​​​​​
​ 今回はルーシーのすばらしさを紹介しましょうね。​


​​ ​​ルーシーシュローダーが好きなんですが、芸術家シュローダーにはルーシーが理解できません。哀しいですね。​​​​
​​​
​​​ 夢見る乙女ルーシーは星を数える少女だったのです。もちろん、無粋男のチャーリーにはルーシーの行動は理解できません。​​​


​​​​​​ もちろん、天空に広がる星たちも、ルーシーの乙女心を、わかってくれません。あのルーシーには、こんな悲しい過去があったのですね。​​​​
 これが、シマクマくんが生まれた頃の、つまり66年前の「ピーナッツ」でした。よく考えてみると、チャーリン・ブラウンとか、あのライナス君とか、年上だったんですね。
 ともあれ、次回は、もう少し最近の巻を探してきますね。​​お楽しみに。


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最終更新日  2020.08.27 09:22:34
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2020.07.26
​​幸村誠「プラネテス全4巻―1」(講談社)

 7月の「マンガ便」に入っていました。2004年の新刊マンガなので古イッチャア古いマンガです。
4巻完結やから、一気に読めて、わけがわからんようにならへんで。」
キングダムゴールデン・カムイに困ってんのはあんたやろ。で、宇宙もんなん?」
「ああ、宇宙兄弟とはちょっとちやうけど、オモロイで。一応SF。」
「ええー、絵とか、コマコマして、科学的で、めんどくさいんとちゃうの?」
「いや、そんなことないで。どっちかというと『愛と平和』やな。ジョンレノ・レノンや。」
 というわけで、手を付けてみると、一晩で一気読みでした。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、アホですね。
 このマンガの存在を知らなかったのは、ぼくだけで、世間の皆さんはご存じなのでしょうから、無駄かもしれませんが、ちょっと紹介しますね。
 大きな筋としては同じ宇宙デブリ回収船、宇宙のごみ拾いというか、人工衛星の廃品回収業というか、そういう仕事をしている宇宙船に乗り込んでいる、三人のクルーの物語ですね。
​​​​ デブリ衝突事故、デブリというのは「ごみ」のことですが、それで恋人を亡くしたロシア系のユーリ君
 地球に家族を置いて単身赴任している、瞬間湯沸かしキャラのアフリカ系の
女性航宙士フィー
 そして、
ハチこと、星野八郎太君の三人ですね。

​​​​ 第1巻から第4​巻まで主人公は一応「ハチ」君で、自家用宇宙船を持ちたいという夢をかなえるための「努力と出会いの日々」がお話の流れを作っています。で、彼が出会う人や事件がプロットというわけです。彼は「単細胞系」の人間なので、このマンガの「ギャグ部門」を一手に引き受けているという役柄でもあります。
 第1巻は表紙の色合いと絵がとても気に入りました。水中深く潜っているようにみえますが、宇宙空間ですね。背景に地球があるのでこうなるようです。
 この巻の主題というか、テーマというかは恋人を失った​「ユーリーの孤独」編​というニュアンスなのですが、作者の描きたい「宇宙」の定義のような場面がクライマックスでした。
​ 恋人を失った、失意のユーリー君が放浪の旅をしている途上、アメリカ大陸の荒野でネイティヴの老人と出合い、火を囲んだこんな場面があります。​

「ただ、ぼくは…道しるべが欲しいんです。」
「あなたの今いるここがどこかご存知ですかな?」
「え?」
「ネイティブ・アメリカン自治区、アメリカ合衆国、北米大陸、地球…?」
「ふむ、そうでもあるがね」
「ここも宇宙だよ」​​

​ ついでに引用すると、作者の幸村誠がカヴァーの裏にこんなことを書いています

​ 中国で紀元前2世紀ごろに書かれた淮南子という書物に次の句があります。
 往古来今これを宙といい
 四方上下これを宇という
 これが宇宙の語源だそうです。過去も未来も、どこもかしこもひっくるめて「宇宙」。地球も宇宙。人間はみんな筋金入りの宇宙人です。

​ ね、まあ、宇宙ロケットとか、宇宙空間の描き方も面白いのですが、このマンガは単なる「宇宙冒険SFマンガ」ではなさそうです。ぼくたち読者の現実生活に「宇宙」という「空間」と「時間」の超越を持ち込んでみるとどうなるのか。そういうことを試みているようです。
 そういう試みの人が、かつていましたね。そうですね、宮沢賢治です。
 このマンガは「銀河鉄道の夜」にインスパイア―された作品で、その世界を引き継ごうとする野心を隠し持っているんじゃないかというのが、第1巻の感想ですね。もちろん当てずっぽうですが。

 中々、イイと思うのですが、どうでしょう。


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最終更新日  2020.07.26 08:56:33
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