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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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週刊マンガ便「コミック」

2022.05.11
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​​​​​​​​ 田泰弘「紛争でしたら八田まで5~9」(MORNINNG KC 講談社)​​​​
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 田泰弘「紛争でしたら八田まで 9」(MORNINNG KC)2022年4月マンガ便で届きました。1巻から8巻2022年1月のマンガ便でした。前回1巻から4巻まで、まとめて案内したのですが、もちろん5巻から8巻、そして今回の9巻まで読み終えました。
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​​​ えらくたいそうな誉め方もされているようですが、まあ、シマクマ君的には、世界漫遊記マンガという理解なわけなので、国ごとに紹介しますね。地政学というハヤリ言葉に踊らされて、あんまり信じ込むような読み方はやめた方がいいように思います。
 というわけで、5巻から6巻の舞台はアメリカでした。「自由平等の国」の現状を「人種」、「宗教」、「支持政党」、という、まあ、地政学的基本要素で分析しながら、ネイティブ・アメリカンの居留地にカジノ建設という、いかにもアメリカ的な地域復興策を持ち出してドラマ化しています。まあ、マンガ的ご都合主義はこのマンガの特徴ですから、ノンキに読みました。
 6巻
7巻にかけて、イギリスフット・ボールをネタにした話で、次の話がナウル共和国です。パプア・ニューギニアあたりの、そんな言い方がいいのかどうかわかりませんが離島国家が舞台でした。


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 知りませんでしたが、戦前は、日本軍の軍事基地の島ですね。このマンガの舞台の選び方の面白さですが、全く知らなかった小さな国の産業と経済の話でした。世界の周辺の弱小国家と中央の先進国家の両者が資本主義的経済成長の論理に包括されざるを得ない関係の描き方なんか、勉強にになりますねえ。

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 7巻の後半はシンガポールに出かけて一仕事した後、日本に帰ってきて8巻です。
 8巻のメインは韓国ですね。韓国といえば、脱北、半地下、Kポップです。あくまでもマンガとして読むわけですが、最近、韓国映画にもハマり気味ということもあって、ナルホドそうだったのかとなりました。​​
 で、今回のマンガ便9巻マリです。アフリカの砂漠のなかの国ですが、どこにあるかすぐにわかる人って少ないんじゃないでしょうか。

 アルジェリアの南に位置する国で、20世紀の前半まではフランスの植民地だった国らしいです。その国の民族紛争と、そこに絡むイスラム原理主義が紹介されています。ただ、ここでもマリという国の、現実を正確にこのマンガが描いているとは考えない方がいいと思いますが、関心を呼び起こされたことはたしかです。
​ べつに総論しようというわけではありませんが、1月のマンガ便から4月のマンガ便のあいだに、実は、地政学が最も得意とするらしい「戦争」が、現実にはじまりました。今のところ、このマンガがあの辺りを話題にしたことはありませんが、どこかで八田さんが出かけて行ったりするのでしょうかね。​
 ​八田さん​が活躍する余地が、果たして、現実の戦場にあるのかどうか、まあ、マンガはやっぱりマンガだと思うのですが、ちょっと興味を感じますね。
 現実のグローバルな世界混沌を、地政学という、いわば、ポリティカルなパワー・オブ・バランスの視点を導入することで、「わかりやすく」マンガ化していて面白いわけですが、混沌は、やはり混沌であるという現実は、そんなにわかりやすいわけではないことも忘れないでいたいですね(笑)。

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最終更新日  2022.05.15 09:34:57
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2022.05.05
​​小梅けいと「戦争は女の顔をしていない(3)」(KADOKAWA) 2022年4月マンガ便に入っていました。ノーベル文学賞のジャーナリスト、スヴェトラーナ・アレクシェーヴィッチ「戦争は女の顔をしていない」(岩波現代文庫)のマンガ化作品ですが、1年に1冊のペースで、今回が第3巻でした。2021年度「日本漫画家協会賞」「まんが王国とっとり賞」を受賞したそうです。ちなみに大賞は「鬼滅の刃」だそうですが、こちらのマンガはウクライナで戦争が始まったことがジャスト・ミートした様子で、原作の文庫の古本価格が高止まりしています。
 原作者であるスヴェトラーナ・アレクシェーヴィッチは、たしか、ベラルーシの方だったと思います。ロシアが戦争を仕掛けているウクライナの隣の国ですね。どんな思いで、今の世界情勢をご覧になっているのでしょうね。
​ さて、小梅けいと「戦争は女の顔をしていない(3)」ですが、今回も1話、1話、丁寧に描かれています。どの話も、笑って読める話ではないのですが、読み始めると。一言一言が心に残ります。​
 第16話の語り手はタマーラ・ステバノヴィナ・ウムニャギナという老齢の女性で、戦時には衛生指導員で赤軍の伍長だった人です。
​ ほぼ100ページに渡って、彼女の出征、レニングラード攻防戦の悲惨で過酷な戦場体験、戦後、戦場で知り合った夫の家族や戦地を知らない人たちから「戦場花嫁」と侮辱された生活、インタビューするアレクシェーヴィッチタマーラ​が記憶に悶えながら語る姿を、何とか「マンガ」にしようとする小梅けいとの工夫と誠実を感じさせるコマ割りとか絵柄が続きますが、その最後のシーンがこのページでした。​​
ねえあんた
ひとつは憎しみのための心
もう一つは愛情のための心ってことはあり得ないんだよ
人間には心が一つしかない
自分の心をどうやって救うかって
いつもそのことを考えてきたよ

戦後何年もたって
空を見るのが怖かった
​ 世界のどこかで、今、空を見上げて怯える子供たちがいて、たとえ戦争が終わっても、その記憶を憎しみであるか、愛情であるか、心の底に抱えながら生きていかざるを得ない人生を強制されていることを、PTSDとかトラウマとかいう言葉で説明して、わかった気になるのだけはやめておこうとシマクマ君は思いました。
​ 小梅けいとの努力を感じる力作でした。​

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最終更新日  2022.05.05 00:07:42
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2022.05.02
​​​​​​​​松本大洋「ルーヴルの猫(上・下)」(小学館)​
 いわずもながですが、こちらが上巻の表紙です。で、下が下巻です。


​ 2022年の4月の終わりのマンガ便上・下二巻で入っていました。松本大洋「ルーヴルの猫」(小学館)です。舞台は題名の通り、フランスのルーヴル美術館です。​​

​ 「ルーヴルの猫」というぐらいですから、主人公は上巻・下巻の表紙に登場するネコです。上巻も下巻も、最初の見開きを飾っているのは「アモルの葬列」というルーブル美術館所蔵のこの絵です。


​ フランスルネッサンス後期アントワーヌ・カロン(1521-1599)という人の作品らしいです。フォンテーヌブロー派と呼ばれている流儀の絵ですが、天使たちが葬儀の行列をしている作品です。

 ちょっと見るだけでも、いろんなことが描き込まれていて、最近はやりの「西洋絵画・謎解き解説」の格好の標的という感じです。
 まあ、絵の講釈はともかく、問題はこの絵とこのマンガの関係です。マンガは現代のルーブル美術館に住みついている猫たちが主人公です。
 上巻の始まりのページがこれですが、要するに彼らがルーブル美術館の主(ぬし)ということでしょうか。
​​​ 片目、片耳のデカイ顔が「アオヒゲ」。目つきの悪い黒猫が​「ノコギリ」​。のんびり屋で食いしんぼが​「フトッチョ」​。毛のないやせぎすが「棒切れ」、そして、いつも絵を見ている白い子猫が、表紙にも登場した「ゆきんこ」です。
 まあ、これくらいで、ネコ好きの皆さんは「ちょっとこのマンガ探してみようかな」となると思うのですが、美術館好きの人を惹きつける登場人物ももちろん登場します。​​​

​​​​ 画面は引用しませんが、ルーヴル美術館で生まれ育ったといってもいい生い立ちで、ネコたちを守っている守衛のムッシュ・マルセル「アモルの葬列」の修復を手掛けている世界一の修復士シャルル・ド・モンヴェロン。そして、その二人と猫たちの世界の秘密に立ち会うのがモンヴェロンの教え子で、今はルーヴル美術館のガイド、セシル・グリーンというわけです。メガネをかけた知的で、ナイーヴ、美しい女性です。​​​​
 夜のルーヴル美術館で繰り広げられる時を超え、人と猫の境界を越えた世界を描くファンタジーでした。
​​​「あんたは絵の声を聴いたことがあるかね」(上巻・P22)​​​
 ​ムッシュ・マルセルのそんな言葉で謎の世界が始まります。というわけで、あとは探し出してお楽しみください。​
​ 日本での評判は知りませんが、アメリカのウィル・アイズナー漫画業界賞を受賞しているそうです。ああ、それからオール・カラーの豪華版が出ているそうです。できればその本を見てみたいのですが、少々高いですね(笑)図書館をお探しになるのでしたら、そちらがいいと思います。なんといっても絵が松本大洋ですからね。​
​ こちらがオールカラー上・下です。​​​​​​





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最終更新日  2022.05.02 12:48:26
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2022.04.23
​​​​​​かわもとつばさ「アンリの靴 全2巻」(KADOKAWA) かわもとまい「アンリの靴全2巻」(KADOKAWA)を読みました。一冊目は2月マンガ便でした。読み終えたところに、第2巻を届けにやってきたヤサイクンとおしゃべりしました。​​
「これ、まじめすぎるんちゃウの?」
「ほんでもな、主人公、片足ないんやで。その設定スゴイやろ。」
「そいう境遇の人が靴屋になるかなあ?いかにもはなし作ってへんか?」
「うん、さきがわかっちゃうやんな。」
「出てくる、意地悪な人とか、素っ頓狂なひととか、今一笑われへんし。」
「ネコも無理あるなあ。キライちやうけど。」
「マンガ書いている人がそうなんか、書かせとる編集の人とかがおって、そうなんかわからんけど、エエ話がパターンやんな。」
「ああ、いい忘れとった、2巻で終わったで、これ。今日2巻持ってきたけど(笑)。」
「ええ、そうなん。やっぱしなあ。」
​ とまあ、こんな具合でしたが、2巻まで読み終えました。「いい話」がまじめに物語にしてあって、書き手がいい人だということは伝わってきますが、いかんせんウソくささが消えません。
 この現象は人気小説の世界にも共通して怒っているような気がします。表現において、たとえば「泣ける話」にした時に、ウソをつきそこなうとシラケますが、そんな感じです。マンガや小説を売るための方法として、消費者の嗜好に統計的に媚びることで商品価値をあげる=「よく売れる」ことが優先されていますが、商品である以前に「作品」であることは忘れられているのではないでしょうか。「いいね!」の要素はそろっているのに、ちっとも面白くない不思議な作品でした。
 やれやれ・・・とほほ。でした。


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最終更新日  2022.04.23 14:54:39
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2022.04.19
​​​​​山口つばさ「ブルーピリオド 2」(講談社)​​

 ​​山口つばさ「ブルーピリオド」(講談社AFTENOON KC)第2巻です。
 はまってます!​​

​​​​​​​​​ 主人公の​やっくん​こと​矢口八虎くん​東京藝大志望は、どうも本気のようです。高校2年生で美術部に入った彼の周りには新しいお友達が登場します。カヴァーの中の中表紙に4コマで紹介されています。


 こちらはフィギュアが好きな海野さんと顧問の佐伯先生です。


 こちらは、本書の後半で通い始めた予備校で出会った天才少年高橋世田介君と超絶技巧の少女、桑名マキちゃんです。
 読んでいるシマクマ君は68歳の元高校教員ですが、最初は抵抗のあった絵柄にも慣れて、美術部の顧問をなさっている佐伯先生に惹かれ始めています。​​​​​​​​​

 この方です。
​​「・・・なるほど受験絵画ですか」
「・・・俺のやってきたことって絵じゃなくて受験だったんですかね」
「それは違うと思います。結局矢口さんの絵は矢口さんの絵ですし」
「あくまで受験はきっかけでしょう?」
「・・・・でも」​​
​ 前のページで、こんな会話から二人の話は始まっています。で、このページの会話です。
「受験である以上は傾向と対策ってあるじゃないですか。でも絵でしょ?絵なんて人によって評価が変わるモンですよね?」
「だったら・・・どうしたらいいんですか?」
「俺、このまま」
「矢口さん藝大にはもう行きました?」
「・・・・・え?」
敵情視察は大事ですよ

​​ ​​​​デッサンを始めて半年もたたない矢口八虎君「受験絵画」に対する悩みは、いくらなんでもちょっとフルスピードな感じがするのです。あくまでも素人考えですが、「絵画」という表象芸術の本質論というか、表現のオリジナリティとか固有性というかに触れているわけですからねえ。
 まあ、そこのところに受験生が引っかかるのが「東大」じゃなくて「芸大」受験の違いの一つだというのが、作者の山口つばささんにはあるのでしょうね。​​​​

​​​ で、その答えが「結局矢口さんの絵は矢口さんの絵です」というわけで、アドバイスは「敵情視察は大事ですよ」なのです。この先生ただものじゃないんですね。​​​
 マンガが、芸術論を、まあ、最初からですけど、孕み始めていて、ただのスポコン受験マンガじゃなくなりつつあるのですが、あくまでもスポコン・ビルドゥングス路線の面白さを失わないところに、いい年をしたシマクマ君、目を離せなくなっているのです。
​ 3年生になったやっくんは藝大受験には欠かせない「東京美術学院」、芸大受験予備校に通い始めます。​
 当然、新たなる多士済々との出会いが始まりました。紹介したいユニークな登場人物がやたら登場しますが、それはまた次巻でということで(笑)。3巻以降の案内もよろしくね。ああ、1巻の案内はこちらをクリックしてみてください。じゃあ、バイバイ。

 
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最終更新日  2022.04.19 00:39:05
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2022.04.18
​​​​​​​山口つばさ「ブルーピリオド 1」(講談社) 2022年3月マンガ便で、またまた初お目見えのマンガです。山口つばさという人の「ブルーピリオド」(講談社AFTENOON KC)が8冊入っていました。​​
 ヤサイクン「なんかになる話」が好きなようで、今回は芸術家、絵描きさんになる話のようです。
​主人公は都内の高校2年生やっくんこと矢口八虎くんです。普段はヤンキー(?)ですが学校の成績は抜群で、その上、男前です。まあ、いってしまえばスーパー・スターです。​
 こういう男前で、髪の毛は常時金髪です。それでも、高校2年生ですから、高校を出たらどうするのかという、まあ、当然の展開です。成績はいいわけですから、ここで、おつむがいいとされるブランド大学の名前が出てくれば、話は始まりません。
 頭がよくて、学校なんのそので、男前で、その上、結構、ママの教育も行き届いていて、育ちもよさそうですが、残念ながら中流なんですね。要するに「私学」にノンビリやれるほどのお金がない。それが​やっくん​の進路決定の条件です。
 ​​​で、マンガはそんなやっくんが、高2までの生活条件、あるいは環境世界の一番外の世界と出会うというお話です。「芸術」です。で、遊びながらでも、学校では優秀というやっくんが目指すことにしたのが東京芸術大学油絵科ですね。これは実在の学校の名前です。​​​​
​​ で、マンガの展開ですが、たとえば、お仕事が学校の教員とかということで、少しでも、東京藝大の受験の実態を知っている人には、ここからのやっくんビルドゥングスの物語には、実は、何のリアリティもありません。高校2年生でデッサンも知らない男の子が、いくら何でも藝大の、それも油絵科に通るはずはないのです。普通なら、あほらしくて掘り出すところなのですが、妙に引き留めるものが、この作品にはありますね。
 これが裏表紙ですが、シマクマ君がマンガを放り出すことを引き留めている人物が一番下にいます。​​​​​このマンガを結構、面白くて読ませる、今のところのキー・ウーマンですね。第1巻の、ちょっと、はちゃめちゃな展開を読みながら、シマクマ君が考えているのは「さてこのキー・ウーマンがどこまで話を持たせるのか?」というようなことですが、マンガのなかのやっくんは美術部でデッサンに挑んでいますよ。
 このマンガは、カバーの下に4コマが仕込んであります。タッチは本文とは違いますが人物紹介ですね。それを貼ってみますね。


 森さんというのはやっくんを絵の世界に引き込んだ先輩です。


 というわけで、どうなるんでしょうねえ、ホントにリアルになるんでしょうか。じゃあ、また2巻​で。
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最終更新日  2022.04.19 09:00:16
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2022.04.10
​​​​週刊マンガ便 はるき悦巳「どらン猫小鉄 奮戦記」(二葉文庫)​​
​​​ 2022年2月マンガ便に入っていました。もうなんにもいう必要のないマンガです。シマクマ君のお家で長年愛してきた​じゃりン子チエ」​の文庫版です。奥付を見ると2020年9月13日初版となっていますから、最近の復刊ですが、「小鉄」「ジュニア」という、ネコ君たちが主人公の話を「どらン猫小鉄 奮戦記」と新しい書名をつけて再編集して作った本のようです。2020年「大阪ほんま本大賞」とかの特別賞を受賞しているらしいです。​​​
 「何を今さら」という気もしますが、新たな読者の目に触れるのはうれしい限りです。​​​​​​​ご存じない方のため解説すると、二匹の「ネコ君」は、表紙のまえにいるのが「小鉄」君、後ろで笑っているのが「ジュニア」君ですが、それぞれ「小鉄」君チエちゃんの経営するホルモン焼き屋の、「ジュニア」君チエちゃんのパパテツが出入りしている、お好み焼き屋「堅気屋」、実は花札博奕の博奕場「遊興倶楽部」の、それぞれ家ネコのように暮らしていますが、もともとはさすらいの「極道ネコ」でした。
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 今は「小鉄」君は、主人のチエちゃんの極道パパ、テツの名前をもじって「小鉄」と名乗っていますが、「月の輪の雷蔵」という、そっち方面では伝説化されている渡世の仇名を持つ任侠猫でした。今でも「必殺タマつぶし」という必殺技を繰り出すことがないわけではありませんが、そのあたりの「野良」を相手には暴れたり威張ったりしない、まあ、雷蔵さんなわけです。
​​​​​
​​​ 上のページがジュニア君おっさんとの出会いのなれそめですが、もう一匹のジュニア君が暮らしているのは、「堅気屋」というお好み焼き屋ですが、実はここの主人は​百合根光三​というおっさんで、もともとは博奕うちですが、テツという異常人格と出会って尻尾を撒いた、ネコ好きのおじさんになっています。​​​
​​​ このマンガがいいのは「小鉄」君はチエちゃんの境遇に対する愛に生きていますし、ジュニア君百合根光三さんに対しては、飼い主としてなのか、人柄に対してなのかわかりませんが、仁義を通していることにあるところだと思います。​​​
 二匹は、客観的に人間や野良猫の世界を見ているのではなく、それぞれの境遇を生きているわけで、まあ、それは猫の技とは言い難い、人間的なあり方なのですが、マンガとしては、そこに飽きることがない所以があると思います。
​ マンガトータルでいえば、はるき悦巳というマンガ家がとてつもなく映画の好きなおっさん(?)であることは明らかで、キャラクターのデフォルメの中にも、ストーリーの展開の中にも映画好きを感じてうれしい限りですが、今回読み直して、ト書きの多さには、ちょっと呆れました。老眼化したシマクマ君の目には、ト書きで延々と書き込まれる物語をじっくり読むのは不可能でした。そういう意味では、これを読んだ若いころが、実に懐かしいマンガでしたが、若い人が辛抱強くト書きを読んで好きになってくれたらうれしいと心から思います。


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最終更新日  2022.04.10 01:09:06
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2022.01.30
​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​魚豊「チ。 第3集」(スピリッツCOMICS)​

​​​ 久しぶりに魚豊「チ。」の続きを読む気になりました。ヒマなんですね(笑)。このマンガは「顔」の区別がつけづらいのが難点ですね。それから名前が覚えられないのですが、それはマンガのせいではなくて、ぼくの年齢のせいかもしれません(笑)。​​​
 さて、第3集では第2集で登場した代闘士オクジー君が修道院の​副助祭バデーニ君​と出会ってあれこれ、ウロウロすることで話が進み始めました。
 バデーニ君「地動説」の完成を目指す司祭の卵という設定ですが、あんまりいい奴とも思えません。まあ、それはともかく、頭脳明晰なバデーニ君と驚異的な視力の持ち主オクジー君の活躍が3巻から5巻のお話です。
 村の掲示板に、中世のヨーロッパが舞台ですから、だいたい、掲示板なんてものがあったのか、なかったのか、と、まあ、訝しむ方は読めないマンガですが、ぼくは気にしません、で、村の掲示板「地動説クイズ」を貼って回るのが発端です。そこに新しい登場人物がやってくるという展開ですね。
​​ その、誰も寄ってきそうにない掲示板に引き寄せらてやって来たのはこの方です。赤ずきんちゃんではありません。村の図書館の雑用係をしている、まあ、天才少女ですね。ヨレンタさんです。彼女は密かに「地動説」の謎に迫っていたのですが、なにせ「女性」であるということで、せっかく書いた論文も上司であるコルベというクソ野郎に利用されるだけに終わっている悔しい存在なわけです。その悔しさからでしょうか、この掲示板のクイズに解答するというのが新たな展開です。​​

 上に貼った表紙ヨレンタさんと一緒に、もう一人の禿頭の人物が描かれていますが、ピヤスト伯という方です。作中の言葉でいえば「完璧な天動説の完成に生涯をささげている貴族」なのですが、この第3集での主たる登場人物の一人です。ヨレンタさんが勤めている研究所(?)の所長のような方ですが地球の「チ」「地動説」「チ」に対して「天動説」「チ」の代表者、このマンガの登場人物たちのライバルです。
 元代闘士オクジー、狷介な秀才バデーニ、哀れな天才少女ヨレンタ、余命幾許もない​ピヤスト伯​、この4人が「チ」を巡って様々に思索する姿が描かれているのが第3集でした。
 今回の「チ」「知」を巡るハラスメント、女性差別の歴史を描いているところがおもしろいですね。中世のC教の教会付属図書館の世界ですが、現代社会に当てはめても、なんとなくリアルなところがおもしろいというか、まあ、魚豊というマンガ家がイメージしているのが、今の社会だということかもしれませんがいやはやなんともですね。


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最終更新日  2022.01.30 01:24:16
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2022.01.29
​​​​田泰弘「紛争でしたら八田まで(1~4)」(MORNINNG KC 講談社)​​

 なんか、またまた新しいマンガやってきました。2022年1月マンガ便です。いろいろ新しい趣向で書かれているのですねえ。
 今度は「地政学」なのだそうです。なんか、薀蓄というか思い出になってしまいますが、40年もまえに勉強しました。ここの所「リアル・ポリティクス」とかを標榜する、なんだか、イマイチ、インチキっぽい政治学者や軍事学者(まあ、政治学の一分野なのでしょうが)、経済学者の煽り始めた学問(?)ですが、70年代に国文学の学生だったぼくが必読文献で読まされた本にありました。
 今考えれば変な方向ですが、丸山眞男橋川文三方面も、ほぼ必読でしたから、先生がそういう方だったのでしょうね。

 当時、地政学という学問そのものが、ちょっとタブーな雰囲気で、本もそんなにありませんでしたが面白かった思い出で残っているのはカール・シュミットというナチス・ドイツの法学者の「陸と海と」(福村書店)ですね。目からうろこだった感想だけは憶えていますが、内容はとんと覚えていません。最近、日経BPという出版社で再出版されているようで、やっぱりちょっとブームなのでしょうね。
​​ で、今回のマンガは田泰弘「紛争でしたら八田まで」です。「地政学科」なんていう学科はおそらくありませんから、政治学で、戦争のお好きな方に学ばれたのでしょうね、そのうえ彼女はプロレスのファンで、格闘技の腕前は半端ないときていて、表紙をご覧になればお分かりだと思いますが、コスチュームはブーツにミニスカートです。まあ、ぼくは老人なのでそっちの方面も「ああ、そうですか」という気分で読み始めました。やたら「ビッチ」が出てくるのには辟易しますが、案外面白いのですね、これが。​​
​​ ウソかホントかはわかりませんが、いわゆるトラブル対処のコンサルタントという職業があるようで、主人公の八田百合さんは世界中の紛争地帯を飛び回って「八田のチセイ」で解決するというコンサルタント業なのですが、まあ、いってしまえばマンガ世界漫遊記みたいなものでした。​​
​​ ミャンマータンザニア第1巻の現場で、イギリス、ウクライナが第2巻です。ゴルゴ13が激賞しているらしいです。


 第3巻では日本の不良女子中学生の勢力争いを仲介しながら女子中学生たちに講義して、それからインドに出かけます。


 で、第4巻アイスランドです。宣伝用の腰巻には古市某という方が、作家なのか学者なのか知りませんが、「マンガでわかる地政学入門としても読める」とか何とか宣伝なさっていますが、ホントなのでしょうかね。手軽にわかっちゃう時代ですからいいのですが、なんか誤解が蔓延しそうな気もしますね(笑)。


​​ 世界漫遊記と茶化したのには訳があります。このマンガのオリジナリティというか、特色の一つは「地図」と「政治状況」の紹介で、専門家の意見や解説まで載っています。まあ、めんどくさいマンガなわけですが、もう一つはその地域独特のジャンクフードというか、B級グルメの紹介です。
 最近食欲とはさして縁のないシマクマ君には、さほどアピールしませんが、田泰弘というマンガ家が、今現在なのか、かつてなのかはわかりませんが、案外というか、ひょっとしたらというか、丁寧な取材をしているのかもしれないと思わせるジャンクフードの描写があちこちにあられて感心します。
 たとえば第4巻ではアイスランドの朝ごはんの「スキル」なんていう乳製品とか「フラットカーカ」というパンとか出てきますが、Yチューブかなんで調べて書いているのでしょうかね。アイスランドなんて行くの大変そうなんですが(笑)。​​​​

 巻末には、地政学に関する図書案内もあったりして、世界情勢なんてまじめに取り合う気のない手抜きのサラリーマンには絶好のヒマつぶし勉強マンガかもしれませんね。
まあ、暇を持て余している前期高齢者のシマクマ君もしっかりはまって、ただいま第5巻読了です(笑)。
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最終更新日  2022.01.31 13:19:39
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2022.01.16
​​​​​​​​​​小林まこと「JJM女子柔道部物語12」(EVENING KC 講談社)​ 2022年1月マンガ便に入っていました。小林まこと「JJM女子柔道部物語」第12巻です。小林まことが柔道家の恵本裕子さんの原作(?)をマンガにしている作品ですが、恵本裕子さんという方はアトランタオリンピックの柔道61キロ級の金メダリストです。女子柔道といえば「ヤワラちゃん」こと田村亮子さん(谷亮子)が有名で、世界選手権などの実績も群を抜いているのですが、オリンピックで金メダルを取ったのは恵本裕子さんが最初らしいのですね。アトランタで「ヤワラちゃん」は銀メダルだったようです。そのあたりの、実力はもちろんですが、ラッキーなめぐりあわせも、このマンガに漂う笑いの理由の一つのように思えます。
 まあ、その恵本裕子さんが高校1年生で柔道と出会い、8年目に世界の頂点に立ったという体験談が語られていて、それが、マンガになっているわけです。高校や選手の名前は変えてあるようですが、おそらく実話がベースだろうと思われます。で、実話だとしても、本人であろう​神楽エモちゃん​をはじめ、小林まこと流「マンガ化」ですから、やはり、相当のおバカぶりで、そこがこのマンガのやめられないところなのです。​​​​​​​​

 今回は高2の終わりに出場した全日本体重別選手権での活躍の前半が描かれているのですが、登場人物たちのおバカぶりは、いよいよ絶好調という感じです。​​​ これは裏表紙ですが、このえもちゃんの表情も笑えますが、もう一人の女性は72キロ超級の早乙女舞さんで、マホガニー・アキラという男性タレントの彼女らしいのですが、実在の本人がつけられた名前や、この絵を見ると、笑ってばかりはいられないんじゃないかという炸裂ぶりで、サイコーですね。​​​
​ マンガはこの辺りから、ぼくのような門外漢でも「ああ、あの人だな」という有名選手が登場しはじめてくるようで、小林まことがどこまでおバカに描いていくのか興味津々という展開で、次号が楽しみですね。

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最終更新日  2022.01.18 11:28:58
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