EPOCH MAN「我ら宇宙の塵」扇町ミュージアム・キューブ
EPOCH MAN「我ら宇宙の塵」扇町ミュージアム・キューブ 小劇場演劇を見て回っていた時期があります。30年ほど前の10年間ぐらいですね。平田オリザの「青年団」とか、亡くなってしまった長谷川孝治が主宰し、畑澤聖悟なんていう印象的な役者さんがなつかしい「弘前劇場」、地元の関西では「太陽族」とか「南河内万才一座」とか観てまわっていました。その時、演劇鑑賞に誘ってくれたのが入口君という、学生時代からの友達でしたが、その入口君からメールが来て、久しぶりに誘ってくれたお芝居がEPOCH MANという劇団(?)の「我ら宇宙の塵」というお芝居でした。大阪の扇町ミュージアム・キューブという会場です。パペット×映像テクノロジーの融合で描く極上の演劇体験無限の想像力によって広がる、命と宇宙の物語 父親を喪って言葉を失ったかに見える少年と世界との和解の物語とでもいえばいいのでしょうか。50代だった頃に「静かな演劇」のことばと表情のリアリティーの静かな迫力に演劇の可能性を想像していた老人には「唖然とする!」まあ、そういう印象の舞台でした。 これが現代なのですね・・・・。いろいろ考えさせられた舞台でした。 劇場を出て、梅田じゃなくて、扇町公園を迂回して天満の方へ歩きました。久しぶりのおしゃべりタイムです。「どうでした?ボクは、主演の池谷のぶえという女優さんが好きなのね。」「エッ?そうなん?」「今回、読売演劇賞で最優秀女優賞かな。」「ええーあの演技でか?熱演はわかるけど。まあ、好き好きやけど、出て来る俳優さん、基本、稚拙な印象やったからなあ。その中では芝居してはる気はしたけど、ホメるほどかというか・・・」「そうか、厳しいな(笑)。」「この手の映像と、パペットいうのかな、人形の組み合わせって、昔はコケオドシというか、びっくり演出やったけど、結構、本気やねんな。」「うん、こういう舞台を作るにはお金かかかると思うけど、実際、金はかけてるね。人形の扱いもよく練習してる感じやな。」「で、まわりのお客さんにはウケてたしな。」「たしかにストーリィーは古いね。」「古いゆうか、星空出て来るやろ、あの星空を指さして、あれがデネブ!やとか、あの明るいのがシリウスや!とか盛り上がってはったけど、ボクみたいな元天文少年が見ると、ただのきらきら映像で、星空ちゃうねんな。白鳥座も大犬座も、ましてや北極星なんてどこにもない。北斗七星はどこや?いうか、実際の星空でシリウスを見たことがある目には、あの画面で騒ぐのは滑稽というか、子どもの学芸会の印象やったね。」「うーん、きびしいなあ。」「父親を喪った少年の回復の物語というふうに、ボクは見てたけど、テーマはわかるんやけど、子供向けのマンガの筋書きというか、薄っぺらやなあという気がしたね。」「なるほどなあ(笑)」「そら、あんた、映画5本見られる値段で見に来てるんやで。」「うん、芝居は高くなったから。」「でも、最後のシーン、少年が鉄腕アトムみたいに飛ぶやん、あの肯定性はマルやで。」「うん、あのシーンはいいね(笑)。」「あれ見てて、太陽族の森本研典が、昔、空を見ていたシーン思い出した。」「ここからは遠い国やね。」「一緒に見たやんな。彼は、まだやってる?」「うん、やってる」「あの大阪弁のおばちゃんは?」「岸部孝子な。まだやってるんちゃうかな。」「まだ、あのしゃべりかな?なんか、懐かしいなあ(笑)。」 見終えて、久々の天神橋筋の居酒屋での会話ですね。まあ、取り留めも、さしたる根拠もない暴言連発ですが、これが楽しいんですよね(笑)。 入口君は、どっかの芸大で演劇論を講じていらっしゃるプロですが、昔から暴言のシマクマくんに、こうして、よく付き合ってくれましたね。 もちろん、いろんな高評価の理由はわかりましたし、納得もしたんですけど、人間という存在に対して、もう一歩!踏み込んでほしかったですね。 作・演出・美術 小沢道成映像 新保瑛加 音楽 オレノグラフィティキャスト池谷のぶえ渡邊りょう異儀田夏葉ぎたろー小沢道成2025・11・08追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)