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涼宮ハルヒのSS「LOST MY PICTURE」 mission6
メーンですじゃ。 (6)ハルヒのお弁当 ハルヒと二人で登下校するようになって数日の昼休みのことだった。 「キョン。ちょっと来なさい」 例のごとくハルヒに無理やり屋上まで連れて来られた。 一体何なんだハルヒ。 「今日はここでお昼にするわよ」 「そうか、じゃあ俺弁当取ってくるな。」 「それじゃ意味ないじゃない。」 ハルヒが小声で何かを言った。 「何か言ったか?」 「別に!!いい加減気づきなさいよ!!」 何をだ? ハルヒを見て俺はハルヒの持っているものに気づいた。 ハルヒが手に持つ巾着袋。 まさか!!これはいわゆるお弁当イベントだとでも言うのか!! 恋人になりたてのラブラブな二人が「あ~ん」とかやりながら、 とても恥ずかしい思いをするアレか!! どこぞのツンデレでもあるまいし、ハルヒに限ってそれはないとは思うが、 ここは一つ確認しておかねばなるまい。 「ハルヒ、一つ確認していいか?」 「何よ」 「俺の分の箸は持ってきてるよな?」 ハルヒが押し黙る。もしかして地雷を踏んだか~俺。 「何の心配してるのよバカキョン!!せっかく私がお弁当作ってきたんだから 素直に喜びなさい!!」 いや十分重要だと思うぞ。こっちは恥ずかしい思いをするか否かの問題だからな。 とまあ、こんな感じながらも恋人気分と言うわけじゃないが、ハルヒのお弁当をご馳走になった。 なんでもそつなくこなすハルヒだけあって、弁当は美味かった。 美味いと感想を漏らすとハルヒが嬉しそうな顔をするもんだから、 俺もまんざらにもなく嬉しかった。 「でもまあ、なんで弁当なんだ?」 「当然でしょ。恋人同士にとってお弁当イベントはとても大切なことなのよ。 お互いの親密さを周りに知らしめる重要なイベントなんだから!!」 だったら教室でやるべきなのでは? もし本当にやったらやったで、俺へのダメージは計り知れないのだが。 「まあいきなりっていうのは恥ずかしいから今日はその予行演習。 明日は教室で食べるからしっかりしなさいよ!!」 おいおい本気か!?俺登校拒否するかも知れない。 「そもそも恋人同士ではなく恋人のふりなんだからそこまでしなくてもいいんじゃないか?」 「恋人のふりだからこそやるのよ。ちなみに休んだりしたら罰ゲームだからね」 すでに罰ゲームみたいなもんなんだがな。 ~~なかがき~~ なぜか恋人のふりをして・・・ なぜかお弁当。これですよ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.09.12 20:55:30
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