2024年1月~12月 塩見直紀の10個まとめ
2021年3月末、綾部からつれあいの故郷・下関に転居し、もうすぐまる4年。なんとか暮らしております。2025年も「6(継続)・3(中期的な新たな試み)・1(奇想天外な新領域)」で挑んでみたいと思います。2000年4月に生まれた「半農半X研究所」も春で25年となります。ありがとうございます。 恒例の1年のまとめです。「小さくとも今後、可能性があるのでは」というものなど、10個選んでみました。2024年12月25日に下関でおこなったワークショップでは20個あげて、10を選んでみました。おすすめワークです。 以下、2024年1月~12月 塩見直紀の10個まとめです(2024.12.28選) ●半農半X系・7月、中国で『半農半X的生活』が再再版(2013、2016、2024)に。2冊(『塩見直紀の京都発コンセプト88』『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』)の中国語翻訳も契約です。・福知山公立大学地域経営学部、夏期集中講義「半農半X論」。学び多き4日間でした。来夏の集中講義は「コンセプト創造論」予定です。 ●AtoZ系・下関で初めてのAtoZワークショップ(メディカルソーシャルワーカー研修と下関社会福祉協議会)。出会いはともに以下に記している「まちライブラリー月いち下関」です。・京都府臨床検査技師会制作のCDジャケットサイズの冊子「臨床検査技師AtoZ」全国配布(3万部増刷)。「永平寺町AtoZ」や京都府の文化庁事業「向日AtoZ」なども完成。 ●新領域系(下関での取り組みなど)・2023年8月に誕生した「まちライブラリー月いち下関」で月4日の店番応援(1月~)。1周年記念イベントで講演とワークショップ(8月)。記事が毎日新聞に掲載され、読者の方から多くの出会いをいただきました。・6月より、「まちライブラリー月いち下関」での月8講座(「ひとりカルチャーセンター」と呼んでいます。「本を書こう講座」「みすゞさんが詩を書いた街で詩を書いてみる講座」「世界観デザイン講座」などおススメです。笑・短歌、俳句、詩作チャレンジ(AtoZで詩作する試みも開発!) ●まとめ・整理・手放す系・里山ねっと・あやべ開催のトークイベント「まるっと塩見直紀DAY」(8月)や綾部の農家民宿の取り組みに関するヒアリング(6月)で、これまでの取り組みを振り返る。8月、共同通信社による半農半X誕生30年を振り返る取材(10~11月、全国の地方紙12紙でインタビュー記事掲載)。デジタルメディア研究所・橘川幸夫さん責任編集の季刊雑誌「イコール」で連載「半農半X提唱30年を振り返る」スタート、12月末発行)・9月、綾部市と10年契約で実家(綾部)の定住促進住宅化。家のなかのモノの処分と新たな嫁ぎ先探し。たくさんの本や絵本との思いがけない別れ・・・。・綾部ローカルビジネスデザイン研究所発行のワークブック4種(=「ローカルビジネスのつくり方問題集」「じぶん資源とまち資源の見つけ方」「AtoZが世界を変える!」「ローカルビジネスデザイン研究所のつくり方」)の希望者販売による基金化へ移行(里山ねっと・あやべ管理)。綾部市立図書館に約30冊の選書寄贈(過去の寄贈本とあわせて10月に展示) 以下、本と旅の観点からのまとめです。 ●出会ってよかった本2024年もいろいろ拝読させていただきました。特にインスパイアされた本を数冊あげます。・谷川俊太郎+山田 馨『ぼくはこうやつて詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る』(2010)※虫の知らせではないけれど、今年、谷川俊太郎さんの本を何冊か読んでおりました。 ・渡辺 淳一『君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟~与謝野鉄幹・晶子夫妻の生涯(上・下)』(1996)※与謝野晶子への関心から、松村由利子『ジャーナリスト与謝野晶子』(2022)なども拝読。 ・大津山国夫『武者小路実篤、新しき村生誕』(2008)など※大正生命主義への関心から関連本を読む中で「新しき村」のことは何も知らなかったと反省。いまもたくさんの教えがあることを学びました。 ・石原 孝二『当事者研究の研究』(シリーズ ケアをひらく、2013)など※「1人1研究所社会」を僕は目指しているのですが、戦前、「一人一研究」という考え方があったと知り、気になっていました。べてるの家の「当事者研究」に関する本を読むと、「当事者研究」と「一人一研究」が繋がっていたことに驚き。 ・坂口 恭平『土になる』(2021)※僕にとってはとっても新しい坂口さんの姿でした。半農半X的にもとっても興味深い本! 日々読んでいる本はnoteで紹介しています。https://note.com/shiominaoki ●2024年、「天職観光」的に特に訪れてよかったところ中原中也記念館(山口・湯田温泉)+中原中也賞授賞式・記念講演会 天職ではないけれどよかったところ原城跡(長崎・南島原)、瀧原宮(三重・大紀)、安乗埼灯台(三重・志摩)も印象深く。 みなさま、今年もお世話になりました。よいお年をお迎えください。2024年12月31日半農半X研究所 塩見直紀拝