新著2冊の比較、まとめです!
おかげさまで拙著『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』が農文協から今週、書店に並ぶようになりました。(まだ見に行っていません 笑)2023年6月27日、農文協さんが朝日新聞1面で書籍広告を出してくださっているのを発見!ありがたいことです。今年3月、京都新聞出版センターから『塩見直紀の京都発コンセプト88~半農半Xから1人1研究所まで』が出版されました。そして、6月、『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』が出ました。2冊はどんな違いがあるか、以下、簡単な比較、まとめを書いてみますね。●『塩見直紀の京都発コンセプト88~半農半Xから1人1研究所まで』 (京都新聞出版センター、2023年3月刊)ひとことでいうと(内容):京都時代につくった塩見直紀考案のコンセプトを88個、見開きで紹介88のコンセプトとは:半農半X、天職観光、使命多様性、1人1研究所社会、Local AtoZなど編集方法:時系列(子ども時代、会社員時代、綾部Uターン時代、これから)願い:思考の整理や発想・創造のための「道具箱」になればと思います。目次:はじめに塩見直紀ブックガイド塩見直紀ワークブック、ワークシートAtoZとは?/本書について第1章 自分探し時代の学び 子ども~フェリシモ時代(1965~1999)1 21世紀の2大問題 環境問題と天職問題の時代をどう生きるか2 人生の2つの締切 33歳と42歳という締切年齢の設定3 時間軸系コンセプト 後世、7世代先、将来世代という思想4 こども里山ビジネス 地域資源から自主財源をつくる力5 山の神さまの家の建築家 見えないものを感じるこころ6 ことば貯金 ことば銀行塩見直紀本店 自分で自分を鼓舞する大事さ7 未来の学校 ポストスクール ことばによるセレンディピティ8 半農半X代のときにつくった自分を救うためのことば9 自分の型(かた) 「3つのキーワード×活動舞台」の掛け算10 21世紀の加減乗除の法則 複雑で不透明な時代をシンプルな法則で生きる 第2章 半農半Xからの学び 綾部(1999~至現在)11 半農半社会起業家 めざしてきた方向 12 半農半〇と半〇半Xと半〇半〇 ローカライズ、カスタマイズしよう13 1000本プロジェクト 公園のような田んぼ、哲学の田んぼをめざして14 半農半Xデザインスクール ワークショップのすすめ15 半農半Xパブリッシング 「文化の香り」がするまち16 コンセプトスクール エックスを支えるためのコンセプトをつくる17 漢字のみ使用の概念創出 名づけと組み合わせの力をつけて18 使命多様性 多様性ということばが多用される時代に19 10000種の半農半X あなたのXを動詞であらわすと20 自己紹介は地球を救う 自己紹介が多いまちをつくろう21 エックスフルシティ&エックス・ミーツ・エックス みんなのXを活かしたまちづくり22 農業配慮者人口 中国、インド、フェイスブック、半農半X23 田もつくろう 詩もつくろう これからの時代をことばにするということ24 コレクションは身を助く コツコツ、武器を収集し続けること25 制約マニア 創造性と制約の関係26 授かりつつ、与えつつ 未来を照らすことばを生み出していく第3章 里山ねっと・あやべからの学び 綾部(2000~2015)27 人生探求都市を求めて 日本の天職、綾部の天職28 まちも自分探しをしている 綾部の型は何か29 つばさがはえるちず 人生探求系の地図をつくる30 100のアートがある村 里山力×ソフト力×人財力31 物語数 新しいものさしをつくろう32 囲碁系農家民宿 使命多様性と地域多様性を活かして33 静けさとにぎわいと 新たな時代の家づくり、まちづくり34 旅人がエッセイを書いてくれるまち 旅先にお金以外のものをギフトとする時代へ35 本がお土産のまち 本を活かしたまちをつくる36 かくまちBOOK 「書く」という観点からのまちづくり37 整理ツーリズム 思考の整理をする旅38 交流デザイン セレンディピティが減りゆく時代に39 平和甲子園と平和探究コース 世界から異才が綾部にやってくるイメージ40 4つのもったいない あるものでこの世にないものをつくる41 いいまちコレクション キーワードをコレクションしよう第4章 福知山公立大学からの学び 福知山・綾部(2016~2021)42 第2の故郷をつくれるか 「第2の故郷」と言ってもらえるまち43 このまちではいま何が視察されているか 僕たちのまちがいま学ばないといけないこと44 アイデアブック 地域資源から新しいアイデアを生み出す問題集【福知山編】 地域独自の問題集をつくるなら45 アイデアブック 地域資源から新しいアイデアを生み出す問題集【全国市区町村編】「過去問」を超えて46 コンセプトゼミ コンセプトメーカーになるための問題集47 エックス系移住 移住をもっと細かくみていく48 天職観光 天職のヒントを探す旅 新しい時代の旅をつくる49 いいまちにはいい勉強会がある 人生100年時代のまちのあり方50 スモールビジネス女性起業塾 地域と私を元気にする51 まち年表 ごちゃまぜの偏愛年表をつくる52 綾部ローカルビジネスチャレンジ基金 本の売り上げで基金をつくる53 新しい地域資源が生まれるまち 守ることと新たに何かを加えること54 地域資源発見シート 可視化のパワーをまちづくりに55 ワークブックメーカー 授業でも人生でも使える教材開発づくり56 先人知×若い感性 理想のまちづくりの方程式57 まちむらにマニアックゾーンをつくる 集落多様性、地域多様性を可視化する第5章 京都市立芸術大学博士後期課程からの学び 京都・福知山・綾部(2017~2021)58 コンセプトの研究と人生のコンセプトと 50代からの芸大チャレンジ59 Local AtoZ 0か1か26か60 「神経衰弱」の逆イメージ まちの光を描く61 AtoZ名刺 5秒でキーワードを伝える方法62 塩見直紀AtoZ 世界のみんなが「自分AtoZ」ブックをつくる時代63 綾部AtoZ ふるさとの市町の魅力の可視化64 福知山限定でAtoZをつくる テーマが尽きないまちに 65 AtoZ Deep対談 市民の「自分AtoZ」を聞くラジオ66 若者が住みたいまちAtoZ 世界からキーワードを集める方法67 集落の名刺 南丹日吉の世木地区4集落のAtoZ「4部作」化68 水源の里AtoZ すべての集落の魅力を可視化する69 脳内の宝物の見える化 みんなのおすすめ絵本を出し合って冊子にする70 認知症時代×AtoZ もう1つのパスポートをつくる71 これからを生きるためのAtoZ みんなが希望のキーワードを出し合う時代へ72 AtoZしかしない会社 AtoZを使ってできることは無限73 AtoZスケッチ~自分AtoZをつくろう 26の問いかけから描く自分74 A toZスケッチ【地域編】 まちの魅力をAtoZで棚卸しする75 毒と塩とぜんざいと 塩見直紀の毒とは何か第6章 めざしゆく世界 76 10億個の夢 人生で叶えたいことは何ですか?77 ひとりAI いろいろなものをどんどん組み合わせていこう78 1人1研究所社会 究極の成長戦略とは何か79 1まち1研究所 日本のまちをもっとおもしろく80 自由研究のまち 自由研究都市をつくる81 タウンナレッジ セルフナレッジ×タウンナレッジの掛け算時代82 ギフト100 伝えておきたい「影響を受けた100のものがたり」83 「視点集」と「問い集」 駒が「金」にかわるとき84 世紀のアルティジャナーレ あるもので、この世にないものをつくる85 コンセプトリーダーシップ 遭難しないことば86 ことばで世界をデザイン 僕にできること、これからもおこなうこと87 コンセプト輸出国 新概念創出とソーシャルデザインと88 未来の問題集 過去というより未来が書かれた本を発想広げる塩見式「自己紹介」術 文・石﨑立矢(京都新聞社読者交流センター長)あとがき備考:これまでの人生のなかで、京都府以外に住んだのは大学時代の三重県伊勢市(4年)と、会社員時代の大阪(新大阪、守口の約4年)です。執筆はつれあいの故郷・下関で、2022年に書きました。●『半農半X的 これからの生き方キーワードAtoZ』 (農文協、2023年6月)ひとことでいうと(内容):これからの時代を生きていくために大事だと思うキーワードを26個、塩見がセレクトしました。農文協の「かんがえるタネ」シリーズの1つで、タネが26粒入っているイメージです。編集方法:AtoZ(AからZまで、思いつく大事なことばをリストアップし、そこから26個にセレクト)26のキーワード:先人からの学び(A=間柄、K=組み合わせと交換、J=地元学など)が大半で、そこに塩見オリジナル(H=1人1研究所、X=エックスミーツエックス)をミックスしています。目次:はじめに—新しい時代をみんなでつくるための26のかんがえるタネIntroduction 1:AtoZという編集手法とは? AtoZとの出会いの物語/AtoZという重宝なツール/僕のAtoZ本コレクションIntroduction 2:AtoZで半農半Xと自分を紹介する 半農半XのこころAtoZ(本書バージョン)/塩見直紀AtoZ(本書バージョン)Introduction 3:AtoZの魅力を語る ここがおもしろい! AtoZ/AtoZノート A のことば:間柄 Aida-GaraB のことば:武器収集&ブリコラージュ Buki-Syusyu & BricolageC のことば:カルチャー(耕す、自己陶冶) Culture , Self CultivationD のことば:大地性&方向性と深さ Daichi-sei & Direction and DepthE のことば:遠慮のこころ&将来世代 Enryo & Future GenerationsF のことば:FEC自給圏+α Food , Energy , Care+αG のことば:ギフト GiftH のことば:1人1研究所 Hitori-Ichi KenkyusyoI のことば:アイデア&意味のイノベーション Idea & Imi-no InnovationJ のことば:地元学のこころ JimotogakuK のことば:組み合わせ&交換 Kumiawase & KohkanL のことば:レイヤー(層) LayerM のことば:○○メーカー&モチベーション Maker & MotivationN のことば:農×旅=農家民宿 Nouka MinshukuO のことば:OLD + OLD = NEWP のことば:試作品をつくる PrototypingQ のことば:問い続けること QuestR のことば:Respect & Inspire(先人知へのリスペクト×若い感性) Respect&InspireS のことば:センス・オブ・ワンダー Sense of WonderT のことば:た・ね(翼と根っこ) Ta-neU のことば:生み育てる Umi-SodateruV のことば:ビジュアライズ(可視化)&ビジョンメイク Visualize & Vision-MakingW のことば:ことば貯金&コンセプトの創造 Words Collection & Concept CreationX のことば:多様なX(使命多様性)&XmeetsX X Diversity & XmeetsXY のことば:山の神さま&里山ビジネス Yama no Kamisama & Satoyama BusinessZ のことば:前衛でいこう Zen-ei & Beyondキーワード索引発刊への願い:ノイズだらけの時代にあって、これが大事じゃないかなと思うことを26個あげて、僕なりの星座を描いてみました。未来が少しでも霧が晴れて、視界が良好になり、羅針盤になれば幸いです。備考:・2021年、綾部市図書館に塩見がコレクションをしてきた市販のAtoZ本を寄贈しています。これまでつくってきたAtoZ作品もファイルされていて、閲覧可能です。・『塩見直紀の京都発コンセプト88~半農半Xから1人1研究所まで』の5章ではAtoZについての取り組みの数々を紹介しています(おすすめ絵本AtoZ、集落AtoZなど)・AtoZという編集手法を自己探求や探究学習、まちづくり、魅力PR発信などで活用いただきたく、「Local AtoZのつくり方」(仮)という本を編みたいと思っています。以上が簡単な2023年に出た拙著2冊の比較でした。あわせて読んでいただくと、思索の時短にもなり、創造性の刺激など、いいことがいっぱいあると思います。ご笑覧いただければ幸いです。「半農半Xということばが僕のなかに生まれて約30年。『青年帰農~若者たちの新しい生きかた』(農文協、2002)、『半農半Xという生き方』(ソニー・マガジンズ、2003)から20年。20年って、長いようですが、あっという間ですね。この先の人生が残り何年あるかわかりませんがこれまでの学びを僕なりに言語化していきます。今後ともよろしくお願いいたします。2023年6月30日半農半X研究所 塩見直紀