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カテゴリ:ボディワーク
人や動物は、危険な状況におちいると、次の3つの反応を示します。 1、まわりの人に助けを求める(Social engagement) たとえば、夜道でだれかに襲われたときに他の人に助けを求めたり、赤ちゃんや子どもは不安になったときに母親のなぐさめを求めたりするのは、脳の中でこの反応を起こす神経のはたらきとのこと。 この反応はほかの哺乳動物にも見られます。カリフォルニアで大規模な山火事が起こったとき、鹿たちが一箇所に固まって身を寄せ合いながら火が静まるのを待っていたそうです。 生理学的にも、哺乳類は社会や仲間との関わりがないと生きていけない。なんだかロマンを感じます。 2、戦うか、逃げるか(Fight/Flee) まわりから助けが得られなかった場合、次に見せる反応は、危険に立ち向かっていくか、あるいは逃げるかです。そのどちらもうまく行かないと、第3の反応が発動します。 3、凍りつき(Freeze) 危険による死の恐怖から逃れるため、感覚をマヒさせます。野生動物は、敵に襲われると、ひきさかれる直前にぐったりとします。そうなることで、するどいキバでかまれても、あまり痛みを感じずにすみます。ときには、ぐったりした獲物に興味を失い、敵が離れていってくれることもあります。 そうやって生き延びた場合、野生動物は、ぶるぶるっと身震いをしてから立ち上がって逃げてゆきます。この「ぶるぶるっ」が、とても大きな意味を持っています。凍りつくことによって神経系にためこまれた緊張を、この「ぶるぶるっ」で振り落としているのです。 野生動物はこの「ぶるぶるっ」を本能的に行っているのですが、人間の場合は、かしこすぎる脳がじゃまをしてこのプロセスをふまないため、神経系に過度の緊張がたまったままになり、それがトラウマとなります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.01.19 22:06:43
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