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ぷち てんてん

魔女と呼ばれて フェイ・ウェルドン


平凡な、でも有能な主婦が夫に捨てられる事から始まる。
夫の愛人は、お金もあり小説を書き優雅な生活をする灯台のような屋敷に住む金髪の女だ。昔から男を見上げて生きてきた女。上品で美人だ。
かたや、捨てられた妻は夫より10センチ背が高く黒髪で、四角張ったあごにくぼんだ目。大足でたくましい。

とにかく夫は妻と2人の子供を捨て、小説家の女のところにいってしまった。
妻は今まで全て夫に頼りきっていた生活を捨てねばならない。去り際に夫の言った言葉『君は魔女のような女だ』
そう!魔女ならば今までの生活を捨て、神をも捨てる事ができる。
そして、夫と軽々と夫を奪っていった女に復讐する事ができる。

つまりこの話は、夫への復讐の話であるわけだが、それが生半可な物ではないのだ。
なんのかんのとして、夫と彼女の元に、子供2人を連れて行き、さらに老人ホームに入っていた女の母親を屋敷に送りつける。
一気に金髪の女は子供2人にボケた母親さらに子供のペットと暮らす事になる。
生活は一変し優雅な生活など影も形もなくなってしまう。
妻は姿をくらまして、いまだ結婚も出来ない。さらに急に夫は前の妻と比べるようになり、また新しい女も居るようだ。

もちろん妻の計画はまだ終わらない。
彼女はさまざまな職業につく。刑務所の監視員や、人材派遣会社。家政婦。
全てが一つのために。
監視員では、有能な犯罪者とともに派遣会社を作る。
派遣会社では夫の会社に有能な人材を派遣する。
そして夫が会社の金を横領してるように細工させる。むろん、逮捕される夫。
家政婦は、実は判事の家で。
その判事に、夫が保釈されないようにさせる。
すごい、すごすぎる、そこまで情熱を捧げる復讐って・・・なんだろうか?

しかもそれにとどまらない。
彼女は、自分自身を整形するのだ。そのためにお金をかせいできたともいえる。
全身を整形するのだから・・・
どのように?
それはもちろん、金髪で、はかなげな目。男を見上げる身長。
まさに夫を奪ったあの女のように。
苦痛に耐え時間をかけ、骨まで手を加えて。

夫は刑務所、小説家の女は小説も売れなくなり優雅な生活も見る影もなく、しかもある日病気のため亡くなってしまう。
彼女の葬式の日、かつてのその金髪の女にそっくりになった妻はその場に出席する。
そこには廃人のようになった夫がいた。
『わたしは、あなたの妻よ』

そして、塔に住む女は今度は、妻!
金髪で、上品は口元、はかなげな目もと。
もちろん夫も一緒に住んでいる。今度は、彼女が浮気をして夫をあざ笑う。
これが彼女の魔女としての復讐なのだ。

恐いよね~~。
そこまで思い込むほどの夫なのか、非常に疑問。
愛情とかではなく、ほんとに執着しかないみたい・・・

しかし、それよりも全てをなげうっても行うその整形のすごさ。
どんどん彼女が変わっていくさまは読んでいて面白い。
なんだか、そこら辺はSF読んでるみたいだった。
実際問題として、そんな整形ができるのかどうかわからないけど、別人になるには、すごいエネルギーが必要だ。




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