サイレンサー・・・・ヘレン・ミレン
毎週、映画館に通っていますが、今週は特別見たいものがなくそれでは久しぶりにレンタルしてこようと出かけました^^)久しぶりなもので棚も移動されていて、戸惑ってしまいましたけどね。新作は探しやすいんですけど、旧作になると探すのが結構大変になるんですよね~。でも、新作は見逃していたものがたくさん並んでいてどれから借りようか悩んでしまいました^^)その中からヘレン・ミレンが出ているというのでこちらを選んできました。ヘレン・ミレンが殺し屋ですよ~~。☆サイレンサー☆(2005)リー・ダニエルズ監督ヘレン・ミレン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ローズキューバ・グディング・Jr・・・・・・・・・・・・・・・・・マイキースティーヴン・ドーフ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クレイトンヴァネッサ・フェルリト・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヴィッキージョセフ・ゴードン=レヴィット・・・・・・・・・・・・・・ドン医師モニーク・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プレシャスストーリー女ヒットマンのローズは末期ガンに冒され、今度の仕事を最後に引退して静かに余生を送ろうと心に決めていた。そんな彼女に対し組織のボス、クレイトンが依頼した殺しは、彼の妻ヴィッキーの暗殺だった。恋人であり仕事のパートナーでもあるマイキーと共に、さっそくヴィッキーの屋敷に忍び込むローズだったが…。ヘレン・ミレンのTVドラマ「第一容疑者・8」あの強気な警視役、そんな感じなのかと思いながらも殺し屋ってイメージじゃないよね~なんて見る前は思っていた。しかし、ここでの彼女は殺し屋から身を引きたいと考えている殺し屋。自分の人生の残りをどう生きようか、恋人のマイキーのことも考えていたし。恋人であり、妻であり、母であり・・・そんな姿を見せてくれた。ヘレン・ミレンが主役と思っていたのだが、やはりマイキーが主役なんじゃないだろうかね。このマイキー役、キューバ・グディング・Jrがかなりよかったなあ~。彼は「僕はラジオ」のラジオ役だよね。しかし、私はまだ見ていないのでその映画に関してはわからないが、ほかの映画でも脇役としてけっこう顔を見ているような気がする。この「サイレンサー」の原題は「シャドーボクサー」マイキーはいつもボクシングのトレーニングをしているのだ。時に気持ちを静めるために、時に苦しみを振り払うように・・・熱い男なんだけどそれを表面に出さない。年の離れたローズ(ヘレン・ミレン)とマイキーの恋人ぶりは、本当にしっくりして素敵なカップルだと思った。ローズは彼といるときは、年上だと感じさせない。普通こういう年の離れたカップルは、特に女性が年上だと母性あふれる感じになるんだけどね。そんな感じはあんまり感じなかった。ほほを寄せるローズの姿など見ていると、とっても素敵なカップルなのだ。そして、昼下がりのローズとマイキーのシーンはとっても美しい。美しくてワイルドで、そして悲しい。ローズの真紅のワンピースがよかったな。もちろん、ローズの言葉に従うマイキーは自分を抑えているようにも見えることもある。そこまで献身的になるのはローズが末期がんだということもあるだろうし、やっぱりローズに母を見ていたのかもしれないが。「宿命に翻弄されない生き方」宿命:生まれる前から定まっている人間の運命。翻弄されない生き方の方向を示してくれたのが、ローズだったのかな・・ほかの出演者たちも、みな魅力的で個性的。すぐにキレる組織のボス、クレイトン。そんな彼を愛している妻ヴィッキー。あと、ドン医師とその太った恋人プレシャスとか、ヴィッキーの女友達ニーシャとか。ラストは、なんともいえない気分になった・・「血のつながりとか宿命」だと簡単に片付けたくはないな。そういうものにとらわれず、自分の人生を生きてほしいんだけどね~。そうそう、メイキングが入っているんだけど、この監督のコメンタリーを見るとおもしろい。リー監督の独特なゲリラ的で時にクレイジーな撮影を見ることができる。けんか腰だったり、クルーたちが監督の指示に戸惑ったり、出演者が演出にアイデアを出したり。ぴりぴりしている監督の様子とか見ると、この監督がこんな美しい映像を撮るのかとちょっと意外に思っちゃった^^)でも、低予算でこれだけの映画を作ることができると言うのは、すごいんじゃないかな。音楽もかっこよかったなあ。なんとも面白い独特な感性を持っていそうなリー監督。今後もどんな映画を撮ってくれるのか注目したい監督だと思う。