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カテゴリ:~2006年 映画・ドラマ
曽我さんが旦那様のジェンキンスさん、娘さん達と会う事が出来ました。
1年9ヶ月ぶり。 いろいろ政治的な面とかあるけれども、この夫婦にとってこの1年9ヶ月はお互いの「信頼」「絆」というものを考える時期だったことでしょう。 曽我さんは、夫や娘に自分の気持ちや考え、情報を伝える事も出来ず悩み苦しんだと思います。 また、ジェンキンスさんにとっても、曽我さんが自分達を捨てたのではないか、もう自分達のところに戻ってこないのではないか、いろいろ考え悩んだはずです。 情報が伝わったのかわからないけれども、お互いに情報不足に苦しんだ事でしょうね。 そんな家族が、やっと再会できたわけです。 緊張していたジェンキンスさんの顔が、曽我さんと会った時に、ほんと和らいだように見えたのは、私の気のせいでしょうか。 やはり、お互いの顔を見て触れて、声を聞き確認する。 信頼と絆の確認ですね。 後はプライベートな事なので、どうなるのかわかりませんが・・ さて、前置きが長いですが ☆まぼろし☆ 2001年、フランス映画。 フランソワ・オゾン監督・・「8人の女たち」「スイミング・プール」 シャーロット・ランプリング主演 マリー(C・ランプリング)とジャンは結婚25年、50代の夫婦。 子どもはいないが、幸せな生活を送っている。 夏になると、ジャンの海辺の別荘で過ごす。 今年も夏、バカンスに来て海水浴に出かける。 マリーは浜辺、ジャンは海に泳ぎに入る。 しかし気がつくと、ジャンが戻ってこない。 マリーは、探し回るが見つからない、捜索をお願いする。 大掛かりな捜索でもジャンは見つからない、行方不明だ。 「ご主人が、失踪するような理由はあるか、気分が落ち込んでいたり普段と違っている事は無かったか。万一の場合の確認のため身体的な特徴は?」 捜索願をした時に聞かれた。 夜になると、ジャンが戻ってきたのではないか、外に出てみる。海辺に車を走らせる。 彼女は、不安な気持ちのままパリに戻った。 季節は変わり、パリは秋。 彼女は、平静を装いつつ普段どおりの生活をまたはじめるのだが・・・ ~~~~~~~ まぼろしとは、マリーが見るジャンのまぼろし。 ジャンと会話して、彼を抱きしめる。 自分の目の前から忽然と姿を消した夫。 事故なのか? いや、自殺したのか? いいえ、失踪したのではないの? なぜ? 彼といた生活はまぼろしだったのか? ジャンは私を捨てたのではないのか・・・ 彼の愛はまぼろしだったのか? そんなマリーの狂気とも思えるまぼろし。 確認できないもどかしさ。 死んだことは認めたくないし、自殺なんてとんでもない。 生きていてほしいけれども、失踪したのだったらそれはなぜ? ~~~~~~~~ とにかく、S・ランプリングが感情を閉じ込めた表情、悲しみ、時に狂気、そしてこぼれるような微笑、さまざまに演じて見せる。 心の中で認めつつも認めたくない現実。 だから、何事も無かったかのように彼と暮らしているのでしょう。 不安と悲しみから逃れるために。 ラスト、彼女は海辺で声をあげて泣く。 多分マリーはジャンの死を現実のものと受け入れたんだと思う。 CSで放送された映画をビデオに撮ったのだけど、二度も見ちゃった。 二度見てラストにやっと納得した。 じっくり見てほしい映画。 「8人の女たち」もこのオゾン監督だったのね。 これも面白い映画だった。 「スイミング・プール」も見たいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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