2004/10/05(火)21:10
イン・アメリカ 三つの小さな願いごと
☆ イン・アメリカ 三つの小さな願いごと☆(2002)
ジム・シェリダン監督
サマンサ・モートン サラ
パディ・コンシダイン ジョニー
サラ・ボルジャー クリスティ
エマ・ボルジャー アリエル
ジャイモン・フンスー マテオ
ストーリー
ニューヨーク――世界中から人々が希望を胸に抱いて集まってくる街。アイルランドから夢を求めてやってきた売れない俳優ジョニーと妻サラは、元気いっぱいの幼い娘クリスティとアリエルとともにハーレムのボロボロのアパートで新しい生活を始めた。どんなに貧しくとも、姉妹にとってニューヨークは新鮮で魔法のように楽しい出来事に満ちている。しかし、ジョニーとサラは息子フランキーの死という悲劇を忘れられずに苦しんでいた。やがて、姉妹の純粋な心と、アパートに住む謎めいたアーティスト、マテオとの出会いが、一家に思いがけない奇跡と再生をもたらすことになる。(公式HPより)
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家族の再生の話だ。
息子の死の痛手から、まだ立ち直れない家族。
特に父とは母、自分のせいだと嘆き悲しんだり、相手のせいだとののしったり・・・
まだ、彼らの中の傷はふさがっていない。
そんな両親を見つめる幼い姉妹。
無邪気な振りして、お姉ちゃんはしっかり二人を見ているのだ。
彼女は事あるごとに、ビデオカメラをまわしている。
そのビデオに撮られた、両親のアップなどとても良いのだ。
彼女は、弟がなくなったという悲しみを、自分で受け止めている。
両親の嘆きを知っているから、彼らにも言わずにそっと・・・
だから、彼女もこの悲しみから立ち上がろうとしている。
彼らの生活も、NYに来てもどん底。
しかし、この娘達が、明るくしてくれるのだ。
重ったるくなりそうな画面が彼女達によって明るくなる。
子供の目を通した事によって、悲惨さよりもおとぎ話のような感じになった。
芸術家のマテオも、彼女達との出会いで救われているし。
ラストも、ああ良かったと素直に思える、良い作品だった。
じわじわ~っと、胸に染みるお話でした。
母親役のサマンサ・モートン、上手いです。
ベリーショートの髪も印象に残るのだけど、母親としての強さも見せてくれた。
で、やっぱり長女役のサラ・ボルジャー、まだ11歳の少女は、なんて上手いんでしょ。
彼女が歌う『デスペラード』澄んだ歌声に、ほろりとしてしまった。
イン・アメリカ 三つの小さな願い事 公式HP