2004/10/28(木)20:15
パリ空港の人々・・ロシュフォールが、いい!!
先ほどニュースを見ていたら、エコノミー症候群で被災されて車で過ごしていた方がなくなったとか!
お気の毒です。
地震ではなくて、こうした事で亡くなるというのは~~。
だんだん、避難されている生活にもストレスがたまり、疲れも出てくるでしょうし。
そんなことも重なったのでしょうね。
このエコノミー症候群は、私などはコレちゃん(コレステロールの愛称)と仲良しなので、とても気になりますね~~。
ただでさえ、どっか詰まってプッツンしそうだもの・・・
☆パリ空港の人々☆(1993)
フィリップ・リオレ監督
ジャン・ロシュフォール
ストーリー
パスポートを盗まれた為に、空港のトランジット・ゾーン(外国人用処理宿泊所)に足止めされた主人公。
彼がまたカナダとフランスの二重国籍を持ち、さらにイタリアに住んでいてスペイン人の妻をもつという複雑な男。
カナダに住む父に会いに行った帰り、パスポートも荷物も盗まれた彼はとりあえず、飛行機に乗ってパリまで来てしまった。
何とか身分を証明しようと躍起になるが、そこはけんもほろろ。
顔写真が送られてくるまで、そこの長いすで待つようにと言われる。
そこはどこの国でもない、いわば小宇宙だ。
黒人の少年が彼に声をかけてくる、彼についていくと、そこにはこの空港に住み着いている人々が生活をしていた。
そんな彼らとの交流を描くドラマ。
~~~~~~~~~
空港で、入国審査、ドキドキしませんか?
あ・・なにせ海外旅行なんてそんなにした事無いもので・・まあ数少ない経験からですけど。
また、パスポートその他いろいろ無くしたらどうしようって思うでしょう。
個人を証明する唯一のものですしね。
さてこの主人公は、とにかくこの異世界、小宇宙に有無を言わさず入れられてしまったわけです。
この中の住人達の暮らしぶり、面白いです。
厨房に売りつける為に空港内で、ウサギを捕ってくるのには驚いちゃった。
昼間はトランジット・ゾーンを抜け出して、まるで普通の旅行客と同じように空港の表を歩き回れるのです。
しかし、空港から表の世界に出る事はできないわけです。
なにせ、ここにいるのは、どこにもいない人間だから・・・
彼は、ここで、ある種の開放感を感じるのですね。何者にも束縛されない自分を。
しかし、ここにいる人たちは、縛られない不自由を味わっているのです。しかしまた縛られてもいるのです、この小宇宙に。
黒人の少年を巡るエピソード、いいですね。
パリの街を見たことが無い彼の為に、置物などを使ってテーブルの上に、パリの街を再現してあげるところなど・・
そうそう、この主人公のスペイン人の妻は彼のところを迎えに来ています。
そして、夫を何とか出してもらおうと頑張るのです。
この妻の頑張りと、結構この生活になじんじゃってる主人公の対比がまた面白いんですよ。
なかなかこの映画もヒットでした。
いい映画です。
ロシュフォールが、ひょうひょうとした感じで好きですね。