|
テーマ:レンタル映画(815)
カテゴリ:~2006年 映画・ロマンス
この映画は原作を読んだ後に映画化を知り、はてさてどうしたものかと思っているうちに、映画は終ってしまった。
しかし、漏れ聞く評判は悪くなかったはず。 ☆ジョゼと虎と魚たち☆(2003) 犬童一心監督 田辺聖子・・原作 妻夫木聡・・・恒夫 池脇千鶴・・・ジョゼ(クミコ) ストーリー 大学生の恒夫は、ある日噂のおばあさんが押す乳母車と遭遇する。 その中には、包丁を持った女の子がいた。 彼女は、足が不自由で歩けないので、おばあさんに頼み乳母車で散歩しているのだった。 彼女は自分をサガンの小説の主人公ジョゼと呼べと言う。 そんなちょっと不思議な彼女に、恒夫はだんだん惹かれていく。 ~~~~~~~ 田辺さんの原作も良かった。 そしてこの映画も、いい映画ではないか~。 恒夫は、普通の大学生、彼女もいるしまた他の女の子をベッドに誘ったりもする。 軽いし、いい奴でもないかもしれない。 しかし、ジョゼとの出会いは彼を成長させたね。 この恒夫の揺れ動く心が自然だし、それを妻夫木君がホント自然に演じているように感じるのだ。 特に、海辺のシーン。 映画ではなく、そこらへんにいるカップルのようなごく自然なところが好感を持った。 ちょっと情けない奴、恒夫だけど彼の気持ちはいつも本当だったと思う。 別れはいつだって徐々に静かにやってくる。 しかしその別れをいつにするのか決めるのは難しい。 彼女は最初から、別れを知っていたのかもしれない。 ジョゼは、自分の魅力を知っている。 だから、恒夫が自分にほれるのはよくわかる。 そしてそれがだんだん恒夫にとって辛くなるだろうということも。 暗い海の底しか知らなかったジョゼは、もう海の底には戻れない。 太陽の光が揺らめき七色に色を変える、そんな中に出てきたのだから。 彼女は、車椅子で突っ走る。 カッコイイ。 そして、彼女をかっこよくしたのは、やっぱり恒夫だったのだ。 ~~~~~~~~~ 原作ではどうだったか忘れたんだけど、ジョゼの幼友達の口の悪い男、あれが結構面白く、気になる人物だった。 そして頑固なばあさんであるジョゼの祖母、そんなに多くは出てないんだけど、インパクトありだった。 恒夫の恋人である、上野樹里はぽっちゃりしているね~。 彼女の演じる香苗は、ちょっと薄っぺらい女の子だ。 でも、かくいう私も、この薄っぺらさを実はよく知っている・・・ ジョゼの池脇千鶴は独特のしゃべり方で、大阪弁がなにやらいい感じだった。 そして、とにかく妻夫木君、こういった役が上手いんだね。 今まで見た(と言っても3本ぐらいだけど)の中では、この作品がいいなあと思う。 あ。「ウォーターボーイズ」も良かったけどね いつまでも学生の役が似合いそうな気もするね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[~2006年 映画・ロマンス] カテゴリの最新記事
|
|