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テーマ:映画館で観た映画(8348)
カテゴリ:~2006年 映画・ロマンス
今日、行く予定ではなかったのですが、たまたま映画館の近くに行き時間があったので見てきました。
☆四月の雪☆(2005) ホ・ジノ監督 ペ・ヨンジュン・・・・・・・・インス ソン・イェジン・・・・・・・・ソヨン ストーリー コンサート会場の照明チーフディレクターのインスの元に、妻の交通事故の知らせが届く。海岸沿いの小さな町、サムチョクの病院に着くと、そこには見知らぬ女性ソヨンと、もうひとつの受け入れがたい事実が待っていた。事故に遭った時、インスの妻とソヨンの夫は同じ車に乗っていたのだった。デジカメ、携帯電話には、二人が知りたくない秘密が残されていた。突然の出来事に、戸惑いながらも、看病をする二人。二人にしか分からない苦しみを背負った彼らは、励ましあううちに、いつしかお互いを心の支えにしていることに気付く。 ~~~~~~ ネタバレあります。 そうですね~。 ホ・ジノ監督でしたね。 主人公達はそれぞれ、心の中を相手に伝えないですよね、あんまり・・・ お互いに「心の中を察してくれよ」という、そういう登場人物が多いですよね、今までの映画も。 もちろん、察してくれなくてもいいんです。 場合によっては相手に知られることを自ら拒絶している場合もあるのですから。 今までの映画で、そう思いましたよ。 「八月のクリスマス」では、主人公はぴちぴちしたかわいい女の子に好きだとも言わずさよならも言わず、彼女の前から消えちゃうわけですよね。 「八月のクリスマス」ぷちてん感想 「春の日は過ぎゆく」は、付き合っていた女の子が理由を言わずに、主人公と別れちゃうのですよ。もちろん、主人公は悶々とするのです。 「春の日は過ぎゆく」ぷちてん感想←ちなみに、私はこちらが好きです。 みんな、相手を思いやっての事といいたいところだけど、結構自分のためなんですよね~。 しかし、そういう自己チュー?な気持ち、誰でも持っているからわかるのですよね。 相手を傷つけたくないって、裏を返せば自分が傷つきたくないって事でもあると思うのです。 そして、今回の登場人物たち、やはりセリフ少なく心の痛みや吹き出るものを、言葉では相手に突きつけないですよね。 少ないセリフの裏にある重さは、行間を読むように感じる映画ですね。 まあ、今回はお互いの傷が、言わなくても分かり合えるという事なのでしょう。 しかし実際問題として、会話って必要だと思いますよ(笑) やはり、お互いを理解する時に、会話なくしては成立しないと思うのですよね。 相手の気持ちを察するって必要だけど、お互いが向き合って話をする必要性ってありますよね。 そして、印象的なシーンはたくさんありました。 さすが、ホ・ジノ監督ですね。 昏睡状態の妻に 「いっそ死んだらよかったのに」 と呟いたインス。 インスの妻のベッドの側でたたずんでいたソヨン。 インスが来ると慌てて夫のベッドに戻る。 ところが、インスはソヨンの夫のベッドまでやって来て側の椅子に腰掛ける。 何も話をするわけでもなく、ちょっと座って戻ってしまうのだけど。 この交通事故の被害者の葬式に二人で謝りに行った時、遺族にののしられ追い払われる。 その帰り道、ソヨンは耐え切れずに車を止めさせ号泣する。 そばにたたずむ、インス。 裏切られたという気持ち、傷ついた上に更に自分達が悪者であるようにののしられる悲しみ・・・複雑ですよね。 この前半、良かったと思うのですよ。 二人の置かれた状況、気持ちの変化わかります。 おたがいの夫婦関係をあまり見せないのは、それだけ普通であったという事なのでしょうかね。 衝撃的な事実を突きつけられ、そんな気持ちが理解できるのは残された者どうしなんだって・・・ ~~~~~~~~~ 話の展開上、どうなるのか?と思うのが、昏睡状態のそれぞれの妻と夫ですよね。 そして、もちろんこのインスとソヨンがどうなっていくのか? 後半は、淡々としているけれども、その絡み具合で話しに入り込めると思います。 ここで、ソヨンがインスにそっと別れるシーンがいいですよね。 ホテルの向かいの喫茶店で、ホテルの窓から見えるインスをじっと見つめるソヨン。 良い場面でした。 二人が惹かれあうのは、お互いが同じ立場だから。 ここでは、悲劇的な出会いと言えるかもしれないけれども、惹かれあう始まりって、ほんの些細な事からだったりもする。 もしかして、違う場所違う時間で出合っていたら、二人は惹かれあうことは無かったかもしれないね。 たぶん、無かっただろうって思います。 惹かれあうと同時に、きっと二人には復讐的な意味合いもあったはずだからです。 そんなきっかけだったとして、その後の二人がどう変化するのか、ちょっとわかりずらいですけど、想像できますね。 ~~~~~~~~ この映画、好みが分かれるかなって思うのだけど、どうかな? ストーリーとして、入り込めないという場合もあるし、ホ・ジノ監督独特のこの説明を省いた世界に入れないって場合もあるでしょうね。 入り込めたという場合は、いつもながらのホ・ジノ監督の映像でしょうね。 寒々した(時期が冬ですし)普通の町、病院、ホテルの一室という何気ない風景なんだけど、いいのですよ。 そして、このセリフの無い部分をいかに表現するかという二人の役者ですかね~。 ペ・ヨンジュンは、なかなか良かったと思います。 まあ、ヨン様ファンだと「ヨン様がだんなさんだったら、浮気はしないわ~」ということになるんでしょうけど(笑) でも、彼が真面目で誠意の塊みたいなイメージってあるでしょう。 それが、この夫の役にうまくマッチしたんじゃないかな。 ヨンジュンの鍛えた腹筋は、お見事でしたね~^^ ソン・イェジン、23歳ですって? そうか~~。そうは見えなかったですね~。 彼女は一人で夫のベッドに付き添っていました。 誰も身内が来てなかったみたいね。 一人で全部対処しなくてはならないんですよね。 自分の心の傷にも向き合わなくてはならない。 そんな心細さと、気丈な所と・・・いい演技だったと思います。 今度は、若いイメージで見せてくれる映画が見たいですけどね。 問題のベッドシーンは、さて? 映倫には引っかからないですね~(笑) それよりも、意識の無い妻の体を拭いてあげるインスのシーン。 横向きの妻の背中、腰のくびれなどなかなか色っぽくなかったですか? なんせ、ベッドシーンでは顔以外ほとんど見えないんですから(笑) そうそう、白い下着のソヨンは色っぽかったな。 ベッドシーンよりも、良いかもしれないよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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