|
テーマ:映画館で観た映画(8349)
カテゴリ:~2006年 映画・ドラマ
☆トランスアメリカ☆(2005)
ダンカン・タッカー監督 フェリシティ・ハフマン・・・・・・・ブリー ケヴィン・ゼガーズ・・・・・・・・・・・トビー ストーリー トランスセクシャルのブリーは、男性としての身体を完全に捨てる手術を目前に控えている。そんなある日、ブリーは驚くような電話を受ける。ブリーがかつて、男性として一度だけ関係した女性との間に、息子がいたのだ。窃盗の罪で拘置所に入っていた息子トビーを保釈するため、ブリーは手術費用を切り崩してニューヨークへ向かう。ブリーは、自分の正体を明かさないまま、トビーを継父の暮らすケンタッキーへ送り届けようとするのだが…。 ~~~~~~~~~~~ 父と息子のロードムービー。 とはいえ、父は性転換を控え女性として生きていこうとしているので、父と息子とはいえないかも。 更に、息子だとは言え(いえ、息子だからこそ)自分が父親であるとは言えず、とにかく誰か責任ある保護者にこの息子を渡してしまおうと思うのだ。 ところが、母親はすでに亡くなっている。継父がいるんだったら彼の元へと考えたのだが、息子のトビーは帰りたくないという。 自分の手術の日も迫っていてそんな事を聞いてはいられない、とにかく連れて行けば何とかなるだろう。 そんなわけで、お互い探りあい隠しあいながらの旅が始まる。 話題になっているのは、この父親ブリー役をフェリシティ・ハフマンという女優がやるという事。 そしてその演技は高い評価を得ているという事でしょうね。 そんなわけで、最初のうちはどうしても彼女が「女性になろうとする男性」をどんな風に演じているのかに目がいってしまうのだった。 その点に関しては、確かにすごい。 何も知らなかったら、絶対に男性だと思うだろう。 女性であるのに男性を演じ、更にその男性が女性になろうと努力している姿を演じるわけで。 複雑だよね。 そんな事にばかり目を奪われていたのだが、息子が登場してからはこのトビー(ケヴィン・ゼガーズ)に思わず目がいく(笑) 最初アホっぽさが目立つ若者なんだけど、徐々に彼の生い立ち(多くは語られないが)も見えて来ると、かわいいところもあるし、エロっぽさも十分に見せるしで、なかなかいいのだ。 ガエル・ガルシア・ベルナルのような色気を感じさせると思うのだ^^) さてストーリーのほうだが、意外とコミカルな所もあって面白かった。 このブリーの家族が出てくるのだが、過去は語られる事は少ないのだが、十分に彼がどんな状態で過ごしていたのかわかる。 母親の成金趣味、父親の事なかれ主義等はちょっと笑える。 そして、トビーが孫だとわかってから手のひらを返したようにべたべたに甘くなるところなんか、面白い。 母親と息子の関係という点では「トーチソング・トリロジー」での母とゲイの息子の二人の言い争いの方がキツかった。 でも、過去にはブリーもこの両親と言い争う事もあっただろうな~。 しかしそれは一段階終わろうとしているだろうね、彼が手術をして完全に女性に生まれ変わろうとしている今は。 この性同一障害であるブリーの話ともいえるが、やはりこれは「自分が自分らしく生きる」事の大切さを見せてくれていると思う。 ラストに、ブリーとトビーの関係にちょっとほっとする。 しかし、トビーの将来に関してはブリーは心配してあげなくてはならないかもね(笑) ************** 「クライング・ゲーム」 「プリシラ」 「トーチソング・トリロジー」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[~2006年 映画・ドラマ] カテゴリの最新記事
|
|