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テーマ:DVD映画鑑賞(13573)
カテゴリ:~2006年 映画・ロマンス
このDVDは、ちょっと前に見たんだけどどう感想を書こうか迷っているうちに、時間が経ってしまった。
話題になったし賞も沢山取ったし、でも、見たいような見たくないような、そんな気持ちで借りてきた一作。 ☆ブロークバック・マウンテン☆(2005) アン・リー監督 ヒース・レジャー・・・・・・・・・イニス・デル・マー ジェイク・ギレンホール・・・・・・ジャック・ツイスト ミシェル・ウィリアムズ・・・・・・アルマ アン・ハサウェイ・・・・・・・・・ラリーン・ニューサム ストーリー 1963年、ワイオミング州。イニス・デル・マー(ヒース・レジャー)とジャック・ツイスト(ジェイク・ギレンホール)は、ブロークバック・マウンテンの農牧場に季節労働者として雇われ、山でキャンプをしながら羊の放牧の管理をする仕事を命じられる。寡黙なイニスと天衣無縫なジャック。壮大で美しいブロークバック・マウンテンの大自然の中で仕事をしているうちに、次第に意気投合する2人の間には、友情を超えた、しかし本人たちすら意識しない、深い感情が芽生えはじめるのだった・・・。 ~~~~~~~~~~~~~~ もうこの内容は、いろいろな賞を取ったという事で、知られているわけなんだけどね。 保守的で偏見に満ちたあの時代の同性愛というのは、大変だっただろう。 20年以上に渡る男同士の普遍の愛を描いている。 監督が言うところの「行き場のなくなった愛の物語」でもある。 ~~~~~~~~~~~~~ 羊と自然、そこでたった二人。 そこに友情が芽生えても不思議ではない。 そして愛も生まれても不思議ではない。 特異な状況だから、まさにアダムとイブのような感じというか。 これが男と女なら、どうってことなかったのにねえ。 でも、山を降りてもふたりの気持ちが変わっていなかったんだよね~。 その場限りじゃなかったわけだね。 とはいえ、もともと婚約者が居たイニス(ヒース・レジャー)はちゃんと結婚して、家庭をもつ。 娘も生まれ貧しいながらも家族のために、必死に働く。 一方、ジャックも金持ちのお嬢さんと恋仲になり、家庭をもつ。 こうしてお互いに普通の生活をしているのだけど、やっぱり偽りの生活という事なんだろうか。 そして4年ぶりにジャックがイニスを訪ねてくる。 あった瞬間に二人はお互いの求めているものを知るんだよね。 ただ、そんな二人を見てしまったのがイニスの妻アルマ。 妻の驚きはどんなものだったんだろうか。 その後たびたび、イニスとジャックは二人だけで過ごそうと、なにかと都合をつけブロークバック・マウンテンへ向かう。 二人にとって、そこだけが自然に振舞える場所だから。 さすがに、いそいそと出掛けるイニスに、妻は怒りを爆発させる。 はっきりとは口にしないけれども・・ しかし、イニスが妻に対して「俺の子どもを産むつもりがないなら、いらない」(うろ覚え)と言い放つ所は、女を子どもを産む道具としか見ていないのかと、怒りを覚える。 もちろんその後、アルマは偽りの生活に耐えられずに、イニスと別れる事になる。 愛していないと、あれだけ分かってしまったら一緒には暮らせないだろう。 自分が夫を愛しているからこそ、傷ついてしまうから。 (これが夫の恋人が女性だったら、もしかしたらアルマは別れなかったかもしれないね~。) イニスは、男とは「家庭をもち家族を養う、それが男ゾ!」一人前の男として生きるんだ!!という努力をしたんだろう。 しかし、女の側から言わせて貰えば、そんな男の見栄(と言っていいのか?)のために子どもを産んで家庭をもつのは、騙されたと思うのも仕方がないと思う。 騙し通せないなら、最初から結婚するなよ。 そうでなければ、最後まで騙し通せ。 もちろん、イニスは自分でもそんな事になるとは思っていなかったんだろうしなあ~~。 彼が苦しんでいないわけじゃないしね。 そういう点でいえば、ジャックと金持ちお嬢さんラリーンの家庭は、表面上おだやかだった。 義父とジャックの間でギクシャクしていたけど。。 しかし、この夫婦はお互いに見て見ぬフリをしているだけなのかもしれない。 もちろん、そのまんま夫婦はやっていけたかもしれないし、またはやっぱり別れる事になったかもしれない。 そこのところはわからないけどね。 そういう「男とはこうでなければならない!女とはこういうものだ!」という時代だったのは確かなのだ。 そこで生きる限り、その枠に入らなければ認められなかったのだ。 その枠から外れた時、どうなるのか。 イニスは子どもの頃しっかりその目で見ていたしね。 その恐怖から逃れるにはとにかく自分が「男である」と周りから認めてもらう必要があるんだよね。 自分ではどうしようもない。 周りも傷つけただろうが、自分も傷つくしかない。 それはイニスとジャックの二人の間でも同じだ。 お互いに求め合っているとわかっているのに、身動き取れない二人。 これは男と男だからとうわけではなく、男と女でも、女と女でも、とにかく時代の中で生きるゆえに、成就できない愛があるんだろうね。 行き場のなくなった愛の物語。 そんな一つの愛の物語だった。 ************ アン・リー監督 グリーン・デスティニー 私の中では、アン・リー監督というとこの【グリーン・デスティニー】なんですよね~。 いつか晴れた日に こちらも考えてみたら、保守的な時代のなかで愛をはぐくもうとする話だ ウェディング・バンケット ゲイカップルと偽装結婚しようとする中国人少女の話 恋人たちの食卓 *************** イニスの妻役は印象的だった、ミッシェル・ウィリアムズは、こちらの作品もお勧め ランド・オブ・プレンティ ヒース・レジャーといえばやっぱり、こちらでしょう~♪ ロック・ユー! ジェイク・ギレンホールは最近、いろいろ見せてくれるね ジャーヘッド プルーフ・オブ・マイ・ライフ ドニー・ダーコ ドニー・ダーコを見た時点では、ジェイク・ギレンホールにそんなに思い入れはなかったんだけどね。でもとにかく話題になったこの【ドニー・ダーコ】は面白い♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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