2007/09/13(木)19:27
クィーン
昨日のうちにアップしようと思っていたのですが、サボってしまいました(笑)
アカデミー賞主演女優賞のヘレン・ミレンですよね。
話題が、エリザベス女王にどれくらい似ているのかという点に集中してしまうのですが、内容的にも面白い映画でした。
そしてまたちょうど、ブレア首相が退陣を表明しましたよね~。
そんなところも、タイミングとして興味深いです。
☆クィーン☆(2006)
スティーヴン・フリアーズ監督
ヘレン・ミレン・・・・・・・・・・・・・・・エリザベス女王
マイケル・シーン・・・・・・・・・・・・・・トニー・ブレア
ジェームズ・クロムウェル・・・・・・・・・・フィリップ殿下
シルヴィア・シムズ・・・・・・・・・・・・・皇太后
アレックス・ジェニングス・・・・・・・・・・チャールズ皇太子
ストーリー
1997年8月、パリでダイアナが交通事故に遭い、帰らぬ人になった。王家においてダイアナはいつも頭痛の種で、民間人となっていたダイアナの死は本来関係のないことであった。女王はコメントを避けるが、ダイアナを称える国民の声は次第に高まっていく。やがてダイアナの死を無視し続ける女王に、国民の非難が寄せられるようになる。若き首相ブレアは、国民と王室が離れていくことに危機を感じ、その和解に力を注いでいく。
面白かったですね~。
イギリス王室の実情、また政治との係わり合い、民衆との関係。
もちろん事実に基づいているのかもしれないし、映画としてある程度作られているのかもしれないけれども、興味深かった。
でも見ている限り、肩入れすることなくうまく見せているよね。
脚本がうまいんでしょうね~。
さて、しかしなんでも一手に引き受ける女王というのは、本当に大変だと思いますね~~。
伝統を重んじるということも大切でしょうが、時代の変化というのにもやはり対応しないといけないんですね。
女王の揺れ動く心が、よく出ていました。
女王の苦悩、怒り、恐れなどなどね。
そして、ヘレン・ミレンは本当に女王に似ているのね~。
その点はやはり興味があったので見てしまったけど、衣装といい歩き方などそっくり。
特に、ちょっと足を開き加減で立つしぐさ「ああ、そうそう~こんな感じでいつもたっているなあ」と^^)
英国民もきっとこの映画は厳しくチェックしたでしょうから、それに耐えられる役作りをしなくてはならなかったでしょう。
堂々としたヘレン・ミラン、見事に乗り切ったという感じですね~。
またもう一人の主役とも言える、ブレア首相も見ているうちに「おお、似てるかも」と思えるようになるのですね。
彼が女王に寄せる思いというのは、多くのイギリス国民の思いなのでしょうか。
このブレアの奥さんが、なかなか辛らつな意見を言うのも面白かったですけどね。
しかし首相のお宅が、本当にごく普通のお家なのにはちょっとびっくりでしたね。
庶民派ということなんですかね?
英国王室に対する国民の感情は、ダイアナの死を通してヒステリックになっていったようにも思えますね。
集団ヒステリーみたいな感じ・・
その矛先が女王に向けられたのには、女王自身びっくりという感じでしたね。
国民がどんなことを考え感じていたのか急に突きつけられたということでしょうか。
今まで国民のためにささげてきたつもりだったのに、こんなにも距離が開き、心が通わない状態になっていたのかと愕然としたことでしょう。
このシーン、報道ニュースなどで見ましたよね。
ここで、女王や皇太子等もメッセージを確かに読んでいましたけど、そのメッセージがどんな内容だったのかこの映画で始めて知りました。
ダイアナの死をいたむものだけではなく、王室批判のメッセージもあったのですね~~。
女王、またロイヤルファミリー、ブレア首相とそれぞれが駆け引きをしながら、この難局を乗り切ったのですね。
当時の映像を組み入れているのもよかったね。
ブレア首相は、うまく立ち回って国民の支持を得たという感じもするね(それは政治家として当たり前なのかもしれないが)
でもそんなに、嫌なやつには描かれていないし、むしろ私などは好感を持ってしまった。
民衆なんてそんなもんかも(笑)
映画の冒頭、ヘレン・ミレンの上半身と「THE GUEEN」の題字だけだったけど、シンプルでインパクトがありました。
そしてラスト、ダイアナのやや上目遣いの目線(彼女の癖のひとつだったけど)と、女王の顔がひとつになった絵で終わるというのも、面白いのよね。
ダイアナの「どうよ?」的な目線が~^^)