ぷち てんてん

2008/01/12(土)19:32

「読書」病める狐(上下)ミネット・ウォルターズ

読書(97)

年末年始で読み終えました。 最近になく、早いペース。 それというのもDVDを借りていなかったから(笑) 病める狐(上) 病める狐(下) ミネット・ウォルターズは「女彫刻家」から始まって全部読んでいるのだが久しぶりに読む感じ。 この人の本を最初に読んだときはわくわくしたものだったが、今回はあんまり感じず。 彼女の手法にも慣れてきたということかもしれないが・・・ 今回は田舎の名家の出来事がメインかな。 そして、トラヴェラーズという定住せずに車で移動するジプシーのような暮らしをする人々。 さらに狐狩りは残酷かスポーツかという問題も。 そのトラヴェラーズの中のリーダー的存在のフォックスという男が、なにやら不気味な男。 なぜフォックスなのか? この男と村の名家ロキャー・フォックス家の老婦人エイルサの死に何か関係があるのか。 そもそも、エイルサの死は自然死か他殺なのか? そして毎晩、彼女の死を巡る中傷の電話がフォックス家の主ジェームズにかかってくる。 上巻の後半あたりから、ジェームズのところに若い弁護士マークがやってきて動きが出てくる。 またナンシー・スミス大尉も顔を出すようになると、だいぶ話も面白くなる。 後半は犯人との戦いもあり、緊張感が増す。 ナンシーがけっこうおっとこ前で魅力的。 でもって、ラストはだ・・・ う~~ん、確かに終結したんだけど犯人の意図がよくわからず。 一応大団円的な感じでよかったよかったって気持ちにはなるんだけどね~。 むしろ、ここに登場するそれぞれの家庭の内事情というか、それぞれの夫婦の有様がおもしろかった。 結構女性に対しては辛らつなミネット・ウォルターズ。 今回もかなりけちょんけちょんにそれらの妻を書いている気がする^^) 女性の噂話や自分に都合のよいように思い込む様は、ありうるなあと思ってしまう。 まあ、その夫もたいした男ではないんだけどね(笑) 私的にはミネット・ウォルターズの初期の頃の作品に比べると、少々物足りなさも残るんだけどね~。 後半の謎解きが割とあっけないというか「そんなことなの?」というか(笑) そして、登場人物をもう少し絞ったらもっと濃密になったかなと思ったりもした。

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