2009/06/13(土)23:30
告発のとき
ここのところ感想を書くのを貯めてしまったDVDの中から
☆告発のとき☆(2007)
ポール・ハギス監督
トミー・リー・ジョーンズ
シャーリーズ・セロン
スーザン・サランドン
ジョナサン・タッカー
ストーリー
失踪した息子の行方を捜す父親を通して、過酷な真実が明らかになる/2004年11月1日、ハンク・ディアフィールドの元に、息子のマイク・ディアフィールドが軍から姿を消したという不穏なニュースが告げられる。軍人一家で育った息子に限って、無許可離隊などあり得ないと思ったハンクは妻のジョアンを残し、息子を探すために帰還したはずのフォート・ラッドへ向かう。地元警察の女刑事エミリー・サンダースが彼の捜索を手伝い、一歩一歩真実を解き明かしていくのだ・・・
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内容は上の紹介ぐらいがちょうどいいと思う。
その先は見てなるほどと思ってほしい。
私も実際見て「こういう話だったのかー!」と思った。
軍内部に対する告発という話だと思ったもので、それなら前にもそんな話を見たかもと思っていたので、そんなに面白いのかな?なんて思っていたのよね。
ところが、違ったよ。
息子が撮ったビデオの映像、壊れているけれどもそれを何回も見ながら何かそこからつかめるかもしれないと父親は考える。
見ている方も、何かが起きたらしいと言うことはわかる。
「早く、この場所から連れ出してほしい」と訴える息子からの電話も思い出される。
イラクでアメリカの若い兵士たちには何があったのか?
イラクに派遣されるということはどういうことなのか。
行方不明の息子がどうなったのか、そしてその原因は何か。
サスペンス仕立てになった社会派ドラマとも言えるかな。
父親は元保安官(だったかな)自分のカンと自分の足で集める証拠で、真実に近づいて行く。
それをサポートするのが女性警官(シャーリーズ・セロン)
かなり切れる女性だけど、女性で刑事としての地位を得たことが署内でのやっかみになっていて、あれこれと足を引っ張られたり厭味を言われたりする。
女性が男の職場にという話ではこの手の嫌がらせはよくあるが、彼女は正々堂々としていて気持ち良し。
彼女の息子にトミー・リー・ジョーンズが話してあげるダビデ王の話があるんだけど、それが印象深いね。
寓話とは違い、勇気だけで戦いに行っても現実は厳しいのだと思う。
息子を心配する母親が、スーザン・サランドン。
サランドンはへんてこ映画にもよく出るが、こういった母親役もよく演じているよね。
戦地に行っている息子を心配しない親なんていないもんね・・・
父親と息子の関係もさらりと説明され、親子の関係を理解させてくれる。
真実はある意味衝撃だったな。
真実を話す青年達の壊れた部分は、これから取り戻せるのだろうかと心配になる。
こんな若者ばかりを作り出す戦争って・・・
トミー・リー・ジョーンズってやっぱり、いいよねえ~。
今回の映画を見ても、やっぱり素敵だと思うのだった。