ぷち てんてん

2009/06/15(月)21:03

レールズ&タイズ

2009洋画(61)

このところ、夕方とか寒くないですかあ~。 この冬は雪も少なくて、夏は早めに暑くなるんだろうなって思っていたんだけど、なんかどうも違う感じよねえ。 とはいえ今は梅雨のはずだから、梅雨明けから暑くなるかもしれないけどね。 ☆レールズ&タイズ☆(2007) アリソン・イーストウッド監督 ケヴィン・ベーコン マーシャ・ゲイ・ハーデン ストーリー ケヴィン・ベーコン演じる鉄道技師トム・スタークは、妻(マーシャ・ゲイ・ハーデン)の病気と向き合えないでいた。そんな折、トムは鉄道事故で孤児となった少年を引き取ることになる。少年を家族に迎え入れたことでトムの心に微妙な変化が生じる。一方、家族を失った少年もまた本当の家族を求めていた。小さな変化は大きなうねりとなり、トムは次第に病床の妻にも心を開いていくのだった…。本当の意味で人と心を通い合わせることの難しさを、繊細な演技と優れた演出で描き出す、心温まる感動の物語。 ~~~~~~~~~~~ 監督はもちろんイーストウッドの娘だよ。 彼女の初監督作品だという話。 小粒だけど思っていたよりもいい話だった。 最初、ジコ(事故)ってその罪の償いとかまあそういった方向に行く話かと思ったんだよね。 でも、私が考えていたのとは違っていたわ。 ケヴィン・ベーコンとマーシャが夫婦かあ…というのも「ん?」って思うでしょ? マーシャというと「ミスト」で演じた狂信的なおばさんのイメージが強いし、ケヴィンと年齢的にどうなの?なんて思っちゃったんだよね^^;) しかし、その点もまあ大丈夫。 マーシャは自分がガンに侵されてしまった妻役ね。 自分の心の整理もつかないのに、夫はそんな彼女の病気を受け入れることができずに仕事にかこつけて彼女のそばにいてくれない。 苦しんでいるのは妻の方なのに、その妻を支えなくてどうするんだって思っちゃうわ。 妻の病気に戸惑っているのは、自分が一人になってしまうこと(遠からず)ことから目をそむけているということでもあるよね。 妻ではなく自分を憐れんでいるんじゃないか? でも、妻になんといって声をかけたらいいのかわからないという、その気持ちもわからないわけでもない。 ただ、家族が支えなくて誰が支えるというのだ? そんな夫婦のもとに少年がやってくる。 夫婦には子供がいなかったこともあり、妻は最後に子どもと過ごせることを大いに喜ぶ。 少年も素直ないい子なんだよね。 でも、本当は加害者と被害者という立場上、顔を合わせることも禁止されているのだ。 しかし夫は妻の願いをむげにすることもできず、少年をこっそり住まわせることにした。 妻はかいがいしく少年の世話をし、夫はレール模型の前で少年と語り合う。 女性は母性本能ですんなりと受け入れられるものだよね。 男性は徐々に・・・時に男同士として この少年が抱えているのは「お母さんが死んだのは自分のせいではないか?」という思いなのだ。 それが爆発するのは、妻の病状が重くなって行った時。 自分が愛する人がみんな死んでしまうということに、自分が悪いんじゃないかって思っちゃうのだ。 一方夫も逃げていた妻の病気と面と立ち向かわなくてはいけない。 少年と夫がフッとつながる、分かり合える。 愛する者を失う悲しみを通して。 見終わって、あ~、良かったと思える映画だったよ。

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