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カテゴリ:読書
12月の読書メーター
読んだ本の数:3 読んだページ数:1267 ナイス数:39 地の星 (新潮文庫―流転の海 第二部)の感想 熊の故郷での話。ほんと、熊は頼られるとなんのかんのと言いながら面倒を見てやるのだ。男気があるということなのかもしれないが、ある意味退屈しのぎでもあるかもとちらっと思った。熊の一言はなかなか深い。戦争というのは人間を鬼畜にしてしまうとか、一線を越えたやつはまた必ず同じことをやるとか。運の悪い人間と付き合うと自分の運も悪くなるって。なかなか厳しい^^;)ところで、房江がキッチンドランカーになってしまった。これから大阪に戻ったらまた、彼女も変わるかな。 読了日:12月05日 著者:宮本 輝 森のなかの海〈上〉の感想 再読。感想も書いていなかった。覚えているつもりだったが細かい部分を忘れていた。阪神大震災で逃げ出したが、そこから転がるように生活が変わっていく希美子。夫の裏切り離婚し、奥飛騨に住んでいる知人が亡くなり希美子が相続することになる。自分の息子二人と震災で両親をなくした三人姉妹、さらにその彼女たちを頼って来た10代の7人の女の子たちと暮らすことになる。展開が早くどうするのだろうかと先が気になって読み進める。ごった煮の家族。この先どうなるんだろうか。それにしても希美子の家族は父親も妹も頼りになるよね。立派すぎかも 読了日:12月20日 著者:宮本 輝 森のなかの海〈下〉の感想 再読。上巻の娘たちのあれこれがどうなるんだろうか、みんなちゃんと自分の道を見つけられるのか、など気になっていたのだが、下巻はこの山荘の元の持ち主毛利カナ江の謎に関してがメイン。それもなかなか進まない(笑)ちょっと読むスピードが落ちる。それにしても希美子の息子たちはあんまり話の中に出てこなかったなあ、彼らだって環境も変わったしいろいろあったろうにねえ。もっと娘たちを中心に取り上げても良かったかなと思ったりもした。カナ江のロマンスも興味あったけど、上巻の面白さが薄まった感がして残念な下巻だったな 読了日:12月28日 著者:宮本 輝 読書メーター 12月は三冊しか読めなかったなあ。 でもなかなかの厚さの本だったから、まあ仕方ないね。 宮本輝さんの本ばかりだけど、「森のなかの海」ってちょっと上品な感じの登場人物が多くて、流転の海の熊吾とは大違いだなあと思って読んでいた。 感想にも書いたが「森のなかの海」が阪神大震災から始まるので、家族の再生とか傷ついた心の再生とか、まあそういう話になるのだろうと思っていたのだ。しかし下巻になったら毛利カナ江がなぜこの山荘で一人で住み続けたのか、彼女の人生はどうだったのかという方向に話が行ってしまった。それはそれで興味深かったのだけど大所帯の若い女の子たちの成長は脇の置かれてしまった感が大きかった。 上品な希美子さんや父親や妹、恵まれているしとても頼りになる良い家族だったが・・・上品すぎないか?^^;)なんて思ってしまったのも確か。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.01.10 00:00:13
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