トゥモロー・ワールド
今日から公開された「トゥモロー・ワールド」見てきました。ついでに「ソウ3」も見てきたんですが^^;)「プラダを着た悪魔」も見たかったんですが、さすがに時間が取れませんでした。この「トゥモロー・ワールド」は面白かったです。お薦めしちゃうな。近未来なんだけど、「今」を考えさせられます。未来って「今」があるから未来なんですよね。☆トゥモロー・ワールド☆(2006)アルフォンソ・キュアロン監督P・D・ジェイムズ「人類の子供たち」原作クライヴ・オーウェン・・・・・・・・・・・・・セオジュリアン・ムーア・・・・・・・・・・・・・・ジュリアンマイケル・ケイン・・・・・・・・・・・・・・・ジャスパークレア=ホープ・アシティー・・・・・・・・・・キーストーリー2027年、人類はすでに18年間も子供が生まれてはいなかった。このままではこの地球上で人類が消え去る日も近いだろう。舞台はイギリス。国の機関で働くセオは、朝いつものようにコーヒーショップに寄った。そこでは人々がTVを食い入るように見ている。人類最年少の少年が、昨日傷害事件で亡くなったという報道がされていた。打ちひしがれる人々、だが、セオはまるで無関心にその店を出る。そのとたん、この店が吹き飛んだ。未来に失望した人々は暴徒と化し、様々な国が崩壊状態に陥った。その中で唯一、武力で暴徒を押さえ込んでいるのがイギリスだった。一見秩序が保たれているように見えるのだが、不法入国者の数は増え続け政府の圧力は強まる。それに反抗する反政府組織が、テロを繰り返しているのだった。ある日セオは別れた妻ジュリアが組織している「フィッシュ」という反政府組織に誘拐された。元妻は政府の検問を通過するための「通行証」を手に入れるように依頼してきた。一度は断ったが、危険を冒してまで彼に接触してきた妻の要請に重要な意味があること感じとり協力する事を決意する。~~~~~~~~~~~~~イギリスが唯一秩序を保った国なんです。そこに様々な国から難民が押し寄せています。難民はまとめられ難民キャンプに押し込められています。この小さな国に難民が?!イギリスにそんな力があるのかなんて思っちゃいますが、イギリス制作のSFですし原作もありますしね。ただ、原作とはかなり違うみたいですね。イギリスの気候は、まさに寒々としたこの未来にピッタリです。子供の姿も声もない未来です。映像はドキュメンタリーのようでした。監督のこだわりのカメラの長回しが見られます。そのために、余計にその場にいるように感じる事ができるのですね。カメラに血糊がかかるのですが、そのままカメラが回るシーンがあります。まさにドキュメンタリーでしょう?未来とはいえ、2027年。すぐそこの未来です。2009年に生まれた少年が18歳で亡くなってしまったんですよね。2009年ってもうすぐじゃない!!未来とはいえ、未来じゃないというリアルな感じを受けました。テロと軍の戦いなどアクションも派手にあります。このアクションは見ごたえありますよ。自分も一緒に撃たれるのではないかと恐怖を感じます。セオは戦うのではなく逃げ回るんです。彼は巻き込まれた普通の人なんですよ。特別ヒーローでもなんでもないんですよね。そして、この戦いは派手なんだけど特別未来の銃器があるわけではないんです。今、身近にある兵器なんですよ。余計にリアルに感じますね。~~~~~~~~~~~~~クライヴ・オーエンが良いです!彼は演技がうまいんですね~、改めて思いました。彼の表情は素敵ですね、不精髭もね^^)そしてこのセオが唯一心を許している友人がマイケル・ケイン。さすがですね~~、マイケル・ケイン。60年代の生活をそのままに世捨て人のように暮らしています。しかし、とても人間らしいのです。ジュリアン・ムーアは、もっと活躍するのかと思ったのですがそれほどでもなかったです。もう少し見たかったような気もしますが、彼女は個性的ですからこれくらいがちょうどいいのかも??そして、キー役の黒人女優、クレア=ホープ・アシティー。重要な役柄をしっかりと演じていましたね。本当にキーは「鍵」でしたね~。女性は、いろいろこの彼女を見て感じたんじゃないかしらね。かくいう私も、彼女の経験を我が事の様に感じる場面も多かったですよ。そうそう、こんなどんより寒々しい近未来の場面でいきいきしているのが、ワンちゃんや猫ちゃん。あちこちに登場するワンちゃん達は、かわいいです。さらにもう一つ。ジョン・レノンから始まり、UKロックの数々が流れます。キング・クリムゾンが流れた時は、おお~~って思いました^^)このロックにさらにクラッシックと、曲の使い方もよかったですねえ~。詳しい人はもっといろいろ分かって面白いでしょうね。