命を守るミンク
自分は、身体が環境に合わせる事が出来ない。関東に住んでいるが、子供の頃から、凍傷に悩まされた。中学の時は冬はブーツで学校に行き、まず職員室に到着。ストーブの前で手足を解凍。擦ると血液はどんどん心臓に向かうから、ぬるま湯につけ、ゆっくりと解凍する。高校の時は、朝から保健室で解凍。雪の降りそうな日は2時間目から登校。勤めに出てから、ミンクに出会った。ミンクの部分が外側ではなく内側についていて、見た目は普通の薄いコートと代わらない。羽織った瞬間にこんなに暖かい物が、世の中にあったのかと。冬はミンクにブーツ。これが、自分の定番になった20代。当時は、ファッションショーがあり、新作をホテルで披露していたメーカーも、今は店舗数を減らしてしまっている。創業以来の付け合いではないかと思う。数々のミンクのコートは、数十年の間に擦れてしまい、自分で解体し、膝掛や、レッグウオーマーに作り替えた。これも冬の必需品だ。