骨格ストレートでも似合う着物
2年かけて着物のことを研究して来ました。サイズについてはとても難しく、仕立て師の方達も今までに作ったことのないパターンで戸惑っているようです。数は少ないですが、考え方の柔軟な方は、不思議な仕立てにお付き合いいただき感謝しております。一人一人の身体に合わせたオーダーメイドは、着物の世界ではとても難しいことだと痛感しています。洋裁のパターンの知識から、着物や羽織を解いて組み立て直し、正解を導き出して来ましたが、上物、特にコートの仕立ては、平面裁断では出来ない事も多く、立体裁断が向いているのかなと思うこの頃です。着物は、骨格ストレートの人は似合わないと思っている方も多いのでないでしょうか。でも着物は、おはしょりをとるので、あまりサイズに拘らずに着用することが出来ます。胴が短い為に、帯の前結びは出来ませんが、半巾帯なら全く問題ありません。着物は着る者ですので、よほどの正式な場所でない限り、格や、しきたりに拘る必要もない。昔の風習で決められた季節の単衣、袷も、暖房冷房の中を歩くのには当てはまらない場合が多い。自分は冷房が苦手なので、夏のサンダルは持っていませんし、ワンピース一枚では、海でも行かない限り、着る時はないので持っていません。着物でも同じこと。浴衣一枚で歩くことは出来ないので、着物として、中に襦袢を着るし、裸足で下駄は殺人行為です。電車にも寒くて乗れない。浴衣は、足袋に草履が基本。人それぞれに洋服が違う様に、着物も違って良いのだとも思う。さてそんな骨格ストレートでも似合う着物。*着方としては、首が短いので、首回りをゆるく。胸板が厚く、胸のある人は、後ろの寸法より、前の生地を多く必要とすることはお覚えておいて下さい。着物ブラは必需品。胸から腰までに帯の巾は無いので、ブラで上に上げて、帯の巾を確保しましょう。おはしょりが腰にあたって跳ねますが、これは仕方ない。腰より下に帯は出来ないので。*帯下が長いので、小紋だったら大柄の大胆なもの。訪問着のように裾から沢山の模様があるもの。(訪問着を普段のお洒落着に。ランチなどに着ちゃいます) 無地だったら、羽織や、ショールなどをして、ツーピースのように。*帯も大人しいものより大胆な帯が出来る。着物ならではの柄オン柄。せっかくなので、お洋服では着られない柄を楽しんじゃいましょう。自分は年配ですが、若いうちから始めれば、もっともっと着物の楽しみは広がります!