紅葉 2005 写真
富士山、立山とともに「日本3名山」といわれる白山。白山国立公園は白山御前峰(2702メートル)を最高峰とする山岳自然公園で、石川、富山、岐阜、福井の各県にまたがる。全線33.3キロメートルの白山スーパー林道を利用すれば、車で1時間ほどで走りぬけられる。途中には、ふくべの大滝等を始めとする渓谷美や、高山ならではの自然が広がる。
兼六園は、江戸時代の回遊林泉式庭園の特徴を今日に残す代表的名園で、水戸の偕楽園、岡山の後楽園とともに日本の三名園と称されている。築庭は1676年(延宝3年)加賀5代藩主綱紀に始まり、約170年を費やした。宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望の六勝を兼ね備えるという意味から命名された。灯籠、雁行橋、霞ヶ池など見どころ多数。サクラやカキツバタ、紅葉、雪吊りと四季折々の美しさが楽しめる。
真言宗に属する自生山那谷寺は、717年(養老元年)に泰澄大師が千手観音を岩窟に安置したのにはじまるといわれている。
平安時代に花山法皇が参詣した際、西国33ヶ所の霊場にまさるところとされ、第1番の那智山の那と第33番の谷汲山の谷をとって那谷寺と名付けられたとの伝承がある。
平安中期には、温容寺、栄谷寺とともに白山3ヶ寺の1つとして、寺領も多く、僧兵もいたが、中世末期の一向一揆ですっかり荒廃してしまった。これを1640年(寛永17年)に前田利常が復興し、現存の本堂、三重塔、護摩堂、鐘楼、書院および庫裡は重要文化財。
広い境内には奇岩が集まった岩窟や霊石などがあり、伽藍が巧みに配置され、自然と人工美がよく調和している。