『21グラム』(2003年・米国)をDVDで見た。
『アモーレス・ぺロス』と同じ監督で、レビューなどを見ていると、作風も似ているということで、前から見よう、見よう、と思っていた作品。
ストーリーは、それほど複雑ではないんだけれど、なにせ
シーンが細切れにされて、時間の経過が前後しまくるので、アタマを使いながら見る必要がある。
『アモーレス・ぺロス』も、同じような手法をとっていたけれど、それよりも激しくて、特に前半はかなり集中してみないと、ついていくのがしんどい・・・
この『21グラム』は、
ジャック(ベニチオ・デル・トロ)がひとつの事故を起こし、その事故で夫と娘2人を亡くした
クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)と、その夫の心臓移植を受けた
ポール(ショーン・ペン)が知り合い関係を深めていき、それにより起こる新たな事件(?)までを描いているのだけれど、この“細切れ・前後”手法をとっているためか、
発端の事件から最後の結末の間に、どのくらい時間が経ったのかが、とてもわかりにくくなっている
・・・季節を感じさせるような風景もないし、時間の経過を感じさせるのは、登場人物の髪型くらい。
私としては、
もう少し丁寧に、時間経過を描いて欲しかった。
総合評価としては、
★★★☆(3.5 / 満点は5つ)。
3人の主役を演じた俳優の熱演は、見ごたえがありました。
私が初めて、
ベニチオ・デル・トロを認識したのは、映画
『トラフィック』(2000年・米国)。
ちょうど、私の住んでいた町が映画の舞台の一つだったので、会社の上司に「ぜひ、見なさい!」と薦められたんだけれど、
1)
映画館で爆睡(字幕なしじゃぁ、無理ないか?)
2)
Blockbusterでビデオを借り、これまた爆睡(captionをつけたけど、話が複雑で理解できなかった?)
3)
TSUTAYAでDVDを借り、日本語字幕だったにもかかわらず爆睡(疲れてたせいか?)
と、3度のトライも空しく挫折、友達が持っていたDVDを借りて、「急がないし、ゆっくり見ていいよー」と言われ、
4度目にしてようやく最後まで見ることができたという、ある意味、
とっても思い入れが強い作品。
なので、この作品でブレイクしたトロにも、多少の思い入れアリ。
米国では、アメコミもので、豪華キャストが話題の『Sin City』が公開されているらしいけど、日本ではいつ公開されるのかなー?