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2005/07/17(日)21:33

モーターサイクル・ダイアリーズ

映画のレビュー(493)

『モーターサイクル・ダイアリーズ』(2004年/英国・米国 The Motorcycle Diaries)を見た。 キューバ革命指導者としてのゲバラに興味があったわけではなく、単純にガエル・ガルシア・ベルナルの映画という理由で(彼の他の作品については、コチラに少し書いてます)。 始まりは、かなり軽い感じ。 卒業を目前に控えた23歳の医学生・エルネスト(ガエル・ガルシア・ベルナル)と、その友人で29歳の生化学者・アルベルト(ロドリゴ・デ・ラ・セルナ)が、おんぼろ中古バイク・ポデローサ号に乗って、南米旅行に旅立つ。 町では、宿と食事にありつくため、いろいろな人を口説いて、うまくいったり失敗したり。 時に厳しい美しい自然の中では、しょっちゅうポデローサ号から振り落とされたり、泥まみれになって押して歩いたり。 ポデローサ号がとうとう廃車となり、二人がヒッチハイクなどでいろいろな人と触れ合う機会が増えてくると、“普通の若者の冒険記”でなく、“後の革命指導者となるゲバラの若かりし日の冒険記”という色合いが強くなる。 正直なところ、革命指導者としてゲバラがどんな思想をもち、どんな行動をとったのか、よく知っているわけではないので、私にはここのところを語ることはできない。ただ、人一倍情熱を持った若者がこの道中で目にしたもの・感じたものは、その後に大きな影響を及ぼしたことは間違いないだろう。 全体を通して、南米の自然や遺跡の風景がとても美しく撮れている作品。 南米旅行にぜひぜひ行って見たくなる。特にペルー!!!マチュピチュには絶対に行きたい! そして、人の表情もとても美しく撮れている。エルネストとアルベルト、この二人の若者だけでなく、隔離医療施設で病と闘う人たちの表情にさえも、強い意志のようなものが感じられた。 評価は、 ★★★ (満点は5つ)

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