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2005/10/03(月)00:54

きみに読む物語

映画のレビュー(493)

『きみに読む物語』(2004年/米国 原題:The Notebook)を見た。 実は私、ラブコメは大好きなんだけど、いわゆる普通の“恋愛モノ”は苦手。 「じゃ、なんで借りたん?」って突っ込まれそうなので書いておくと、これ、積極的に借りたわけでなく、この前から利用し始めた“宅配DVDレンタル”のサービスで、 ・新作じゃないと料金的に損(近くの店で借りたほうが安い) ・2枚単位での発送になるので、在庫のありそうなものを含め、複数タイトルを予約しておかなければいつまで経っても発送されないことがある という理由で予約リストに入れておいたら、たまたまこれが最初に送られてきたというわけ。 さて、本題のレビュー。 ある老人(ジェームズ・ガーナー)が認知症の老婦人(ジーナ・ローランズ)に病院で物語を読み聞かせている。 それは、戦前のアメリカ南部、材木場で働く青年ノア(ライアン・ゴズリング)と、夏休みで田舎にやってきているお金持ちの娘アリー(レイチェル・マクアダムズ)の恋の物語。二人は強く惹かれあうが、身分違いの恋はアリーの両親に引き裂かれる。 7年後。ノアは昔からの夢だった農園を購入、アリーと約束したとおり家を改築し、そこに住んでいる。アリーは同じく南部の富豪の息子ロン(ジェームズ・マーズデン)と婚約するが、結婚式が間近に迫ったある日、新聞で売り家として出ていたノアの家とノアの写真を見て、彼に会いに行く。 (ここ↓からネタばれ反転。まあ、ネタばれって言うほどのものでもないけど。) 再会を果たした二人は再び愛し合い、結局アリーはノアを選ぶ。 そして実は、物語を読んで聞かせている老人が五~六十年後のノア、聞いている老婦人がアリー、その物語はアリーが書いたもので、ノアはアリーが昔を思い出すことができるかもしれないと、ずっと物語を読み続けているということがわかる。一瞬昔を思い出したアリーとノアは、二人の愛を確認し、一緒に眠るように息を引き取って、この作品はおしまい。 感想を箇条書きに。 ・ノア、アリーに一目惚れしたときの口説き方、上手すぎ! ・ロン役、どっかで見たことあると思ったら、『Ally McBeal』の最終シーズンで入ってきた若手弁護士だった!でも彼って坊ちゃんキャラ&振られキャラが似合うわ。 ・真っ白な渡り鳥でいっぱいの川の中をボートで進んでたけど、「夢みたい」って喜ぶレベルじゃなくて、気持ち悪かったと思ったのは私だけ? ・アリー、結婚式間近でノアに会いに行くってどうよ!?しかも、ロンにも「愛してる」とか言うってどうよ!?私が彼女の友達だったらゼッタイ友達やめてるな。 ・おじいちゃん・おばあちゃんになっても、ラブラブってのはいいよね。。。でも日本だとどうしても、結婚生活長くて子どもがいると、“オトコとオンナ”ではなく“お父さんとお母さん”って関係になってしまいがちのようだし、あんまり様にさらないっぽいから、やっぱり目指すは昔の“チャーミーグリーン”のCMレベルかな?(笑) ちなみに、米国のDVDジャケットの雰囲気はこんな(←)感じ。 色使いひとつで、ずいぶん印象が変わるもんだわ。 この米国のジャケットだとリアルタイムでの若い二人の恋愛劇、日本のジャケットだと回想としての若い二人の恋愛劇がメインって印象が強くなる。 ただ、いずれにせよ、情熱的な“恋愛モノ”であることには変わりないので、冷静になって見ちゃダメっすね。 評価は、 ★★★ (満点は5つ)

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