『マッチポイント』(2005年/英国 原題:Match Point)を見た。
プロテニス・プレーヤーだった
クリス(ジョナサン・リス=マイヤーズ)は、ロンドンの会員制クラブのコーチとなる。そこで大金持ちの
トム(マシュー・グード)のコーチをすることになり意気投合、彼の家族に紹介される。そこで、
トムの妹
クロエ(エミリー・モーティマー)が
クリスに一目惚れ、二人は交際を始め、
クリスは
クロエの口添えで、彼女の父親の会社で働くことになる。
一方、
クリスは義兄
トムの婚約者で女優の卵
ノラ(スカーレット・ヨハンソン)にも惹かれ、二人は関係をもつ。しかし、
トムと
ノラは破局、
ノラは彼らの前から姿を消す。
その後、偶然
ノラと再会した
クリスは、子どもを欲しがり不妊治療に励む妻
クロエを負担に思っていたこともあり、
ノラにのめりこんでいく。すると
ノラが妊娠、
クリスに
クロエとの離婚をせまる。どんどん嫉妬深くなる
ノラに手を焼いた
クリスは、
ノラ殺しの計画を立て、実行する。
以下、感想を箇条書きに。
・
『真珠の耳飾の少女』にしても、
『理想の女(ひと)』 にしても、感情は押さえ気味の演技だったスカーレット・ヨハンソンが、嫉妬して
クリスにすごい剣幕で食って掛かっているのは、なんかとても新鮮だった。しっかし、スカーレットはほんっとに色気があってセクシー。
恐るべし、1984年生まれ!!!
・ジョナサン・リス=マイヤーズは、野心ある
クリス役がはまっていた。そんなに男前とは思わないし、好みの顔でもないけれど、なかなか存在感がある役者さん。
・
(ネタばれ反転)ノラのアパートの隣人の老女を薬がらみの強盗に見せかけて殺し、ノラ殺しはその巻き添えになったと見せる計画を実行、老女から取った指輪を川に投げ捨て、それが柵に跳ね返って道に落ちたときは、クリスの指紋が残ってて犯行がばれて、クリスの幸運もここまでか、と思ったけれど、(ここまで)見事に予想が裏切られた。
(再びネタばれ反転)その指輪を運良く麻薬中毒者が拾って、その人も何者かによって殺されたことで、犯行は完全に麻薬がらみの強盗ということになり、クリスは捜査対象外になるなんて。クリス、幸運すぎ!!!(ここまで)
・第三者としてみると、
クリスは
ノラにのめり込んでいたけれど、
クロエと結婚することで手に入れた裕福な生活、仕事のポジションを捨てる気はさらさらなかったと思われる。
でも、
ノラは、
クリスの言葉が口先だけってことをアタマではわかっていても、ココロでは信じたかったんだろうなぁ・・・(同性として、ちょっと
ノラ贔屓)。ああいう状況では、冷静にもなれないだろうし、本気になる浮気って怖いわ~。
評価は、
★★★☆ (3.5 / 満点は5つ)