本年度のアカデミー賞作品賞受賞作、
『スラムドッグ$ミリオネア』(2008年/米国 原題:SLUMDOG MILLIONAIRE)を観た。
インドのムンバイで兄
サリームと共にスラムで生きてきた
ジャマールは、クイズ番組“Who wants to be a millionaire”に出演し、あと1問正解すれば最高賞金額2,000万ルピーを獲得できるところまで進む。が、彼は何の教育も受けていないため不正をした疑いで逮捕されてしまう。取調べの際、
ジャマールはこれまで生きてきた自分の経験から答えを知っていたのだと、自分の生い立ちを説明し始め・・・
以下、感想を箇条書きに。
・ストーリーに意外性がなく、ちょっと残念。まぁ、結末がわかっている話だし、期待が大きかったせいもあるけれど、もう一捻り欲しかった。
・一歩間違えばストーカーの
ジャマールより、私は
サリームのほうに共感できた。(ネタばれ反転)生きていくために弟を出し抜き、罪を犯してしまうけれど、心の底ではそれを恥じ悔いていたし、なんと言っても最期が立派だったと思う。お金を敷き詰めた風呂の中を最期の場所とした(ここまで)彼の気持ちは、なんとなくわかるような気がする。
・スラムでの生活の過酷さはひしひしと伝わってきて、ショッキングなシーンもあったけれど、自分でも驚くほど心に響くものがなかった。躍動感ある映像も音楽も良かったし、子役も可愛かったのに・・・うーむ。不思議。やっぱり期待が大きすぎたのかしら?
・
エンディングがインドらしくてとても気に入った。ヒロインの動きがちょっとぎこちなく見えたけど・・・
評価は、
★★★ (3.25くらい / 満点は5つ)