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2007/06/30(土)08:18

大河ドラマ「風林火山」第二十五話の感想(作家「井上靖」関連 95)

作家「井上靖」関連(125)

6月24日(日)放送の第二十五話、見ました。 由布姫が男子を生んだ事を武田晴信から聞いた山本勘助は、大いに喜びます。早速諏訪へ向かってその子・四郎をわが腕に抱き、「和子様は、勘助の命にごさりまする」と、嗚咽します。 しかし四郎が生まれた事により、本来の諏訪家の嫡男である寅王丸の立場が微妙になります。 武田と諏訪の関係をより強固にするためには、寅王丸よりも、晴信の血が入った四郎を跡継ぎにする方が両家のために良い。勘助はその事を晴信に進言し、具体的行動を起こします。 ・・・寅王丸は、駿河・今川家の軍師・雪斎に預けられ、出家する事になります。 この出来事は、武田家内に大きな波紋を投げかけました。 ・・・では、甲斐の世継ぎは誰になるのか? 順当に考えれば、当然、正室・三条夫人が生んだ太郎なのですが・・・ 武田の重臣たちは、勘助が晴信を煽って四郎を世継ぎにしようとしているのではないか? と、疑惑の目を向けます。 三条夫人は、太郎の家督が安泰である事を約束するよう晴信に求めますが、晴信自身はそれを退けます。その姿は、まるで武田の先代を見る様でした。 勘助の心は既に、四郎の成人する頃へと飛んでいました。信濃・伊那郡代となった四郎の事を思い、改築中の高遠城に本丸を守り囲む様に“勘助曲輪”をつくり・・・ 果たして、四郎を溺愛する勘助の真意は・・・? (続きは来週) 確かに原作でも、山本勘助は由布姫とその子・四郎の事を大事に思っている旨が書かれています。大河ドラマでは、その事が他の家臣などから怪しまれる、といった、少しスパイスの効いたストーリーになっている様ですね。 四郎を可愛がる勘助の心の中にあるのは、“大望”なんでしょうか、それとも周りが言う様に“私利私欲”なんでしょうか。今後の展開が楽しみです。 しかし、子を持つ親として、寅王丸が甲斐を発つシーンは、見ていて辛かったです・・・ (来週土曜日に続きます)

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