フラットスリー
そう、サッカー日本代表の「フラットスリー」といえば、“トルシエジャパン”、ですよね。中央が森岡隆三または宮本恒靖、左が中田浩二、そして右には、いつも・・・彼がいた、私は、そう記憶しています。規律を重んじ、高圧的で抑圧的な当時の指揮官に反発を感じながらも、その指導に従って「フラットスリー」の習得に、ひたすら挑んでいた彼。オフサイドトラップを狙って、最終ラインの三人が上がろうとした時・・・彼の上がりの遅い時がしばしばあり、相手FWに裏をとられてヒヤっとさせられた・・・そんな事を、今では懐かしく思い出します。代表チームの中で、もがき苦しみ、試行錯誤を重ねた、その結果が・・・2002年W杯日韓大会の、チームの“予選リーグ突破”という輝かしい結果に繋がったのだ、と、私は思っています。そんな、大きな実績をあげている彼ですが・・・Jリーグでは、30歳を過ぎれば、もう“ベテラン”。昨年、愛着のあるチームを追われ、今年、信濃の地に“新天地”を求めた彼、でしたが・・・チームの“J2昇格”という新たな目標への道半ばで、彼は突然・・・逝ってしまいました。享年34。私にとっては、「惜しい」とか、「早すぎる」といった次元を通り越しています。・・・信じられません。ご家族や、現所属チーム関係者、そして、前所属チーム関係者の方々には、謹んでお悔やみ申し上げます。そして・・・松田直樹さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。