隠れ舎 「伸楽舎」の日々

2018/09/06(木)17:09

塾長の思い(353)

まぁ生きていると、思いがけないことに出くわします。 いい事もあるけど、悪いこともある。 そんな、想定外の出来事に直面したとき、 どう立ち居振る舞えるか、 それがその人の器、大げさに言えば人間力だと思うんです。 じゃあその器、どうすれば少しでも大きくできるのか、 それはやっぱり、 学生時代にどれだけ勉強し、いろんな経験をしたか。 ここでいう「勉強」っていうのは、 学校や塾など、いわゆる各教科の勉強をすることで、 さまざまな知識を得ることはもちろんなんだけど、 同様に大切なのは、 自分の考えとは異なる考えを持つ友人と話したり、 親や親戚、信頼できる大人に、 その人たちが経験してきた人生の話を聞いたり、 時には意見をぶつけて、それに対する意見をもらったりと 自分ひとりの人生では味わえないことを、 聞いたり、読んだりすることで、 さまざまなケースを疑似体験していくことだと思います。 だから俺は、塾業界に興味を持ったあたりから、 生徒に対して、勉強だけでなく、いろんなアドバイスができるようになりたいと、 大学時代は10種類以上の全く職種の異なるアルバイトをして、 その職種のいいところ、悪いところを肌で感じ、 その場その場で働いていた先輩・後輩と飲みに行って、 仕事だけでなく、家族やプライベートのことを話しました。 今でも教え子たちには、その頃の話をします。 社会人になってからも 塾業界はもちろんのこと、 他業種の方々と交流を持ってきたし、 また、今の塾を作ったあとは、 卒塾生が様々な職種についてくれたおかげで、 その業界の裏話や給料事情、楽しいところ、辛いところを いろいろ本音で教えてもらい、 塾生が同じような職種につきたい場合には、 その先輩と会わせて、直接話をしてもらったりと、 塾生には勉強以外のことでも力になれるような行動をしていこうとしています。 それが、塾生の人間としての器を大きくしていくと信じて。 伸楽舎で本格的に国語を教えようと思ったのも、 もちろん国語という教科ができるようになってほしいというのはあるけれど、 同時に、特に高校国語に関して言えば、 出題された文章から、環境問題や国際問題、文化論、芸術論など、 様々なジャンルを紐解いて、興味関心を持ってほしい、 そして、何か一つでも自分の頭で考えるきっかけになってもらえれば、 と強く思ったからです。 結果、今の塾生は中3は全員が国語を受講し、 高校生の6割以上が国語を受講してくれています。 おそらく、ここまで塾生の多くが国語という教科を真剣に勉強している塾は そうそうないんじゃないかな。 多くの知識を得て、その知識を知恵として判断・行動する。 塾生には、どんな想定外のことが目の前で起きたときた時も、 たとえそこで立ち止まり、悩み、苦しみながらも、 前に進むことができる人間になってほしい。 そのために出来ることはできる限りやっていきたいと思います。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る