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カテゴリ:自分の独り言
この不況で、「派遣切り」が叫ばれる中、
昨日テレビの特集で、母子家庭の方が取り上げられていた。 この方は、離婚して、子供を一人育てている。 しかし、職業訓練校で、パソコンの技術を習得したものの、 残業ができないため、6~70社を面接したものの、 正社員の職は得られなかったという。 そのため、収入の少ない不安定な職に就かざるを得ず、 自立できないということであった。 まるでわが身を見るようであった。 残業ができない、子供がいると、病気や怪我の対応に、 日本社会ではフォローするシステムがまったくないので、 自分で親なりなんなりの協力を仰ぐしかない。 しかし、それが期待できないとなると、まったく 正社員の範疇からはずされてしまうのだ。 また、テレビで取材されていた方は、 自立のため、看護師になりたいと思った。 この発想も私と同じものだ。 世間にはいろいろ資格はあるものの、 女性で、男性と同格の給料を得られる可能性があり、 就職口も安定しているのは看護師しかない。 しかし、看護師になるには、3年間学校に通わなければならず、 単位数も多いので、仕事と両立する場合には、仕事と学校を、 昼と夜に振り分けなければならない。 しかしながら、子供がいると、夜は外出不可能なので、 夜は自分のためには使えない。 そうなると、昼に仕事も学校もということになるが、 単位数の関係で、その両立は不可能ということだ。 私も、彼女と同じように、 学校に行く三年間の間、仕事ができない分、生活補助金を 出しえもらえないかと頼んでみた。 しかし補助金は、現在の状況に対して支払われるものであるから、 将来の自立のためには、支払えないというものだ。 公共団体も、自立してもらえたら、補助金を支払わなくて済むというのに、 単年度予算制度の公共団体では、その発想はできないようだ。 私も、「子供が中学に入って、夜に留守番できるようになったら、 夜間学校でもなんでもいくように。」 というアドバイス?だった。 しかし、生まれたばかりの子が中学に行くには12年もかかる。 12年後、看護師になろうという、気力も体力ものこっているものだろうか、 ましてや、それから、看護師になっても、就職口があるものだろうかと ため息をついた記憶がある。 テレビで取材されていた彼女は、 私のように、二、三度頼んだだけであきらめたりはせず、 半年間頑張って、 准看護師の学校に行くことを認めてもらえたようだ。 それなら単位数も少なく、仕事と両立できるとのことだ。 少子化のこの状況の中、子供を育てる世代にあまりにも 社会は厳しい。 是非とも目先のことだけでなく、 自立を支援するシステムを整備して欲しいものである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.01.27 17:19:31
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