栄養学が進歩すればするほど・・・
前回のメルマガにはたくさんの質問をいただきました。 「栄養と言うのは健康、美容、長寿にとって、とにかく大切なものです。」と、メルマガにも書きました。 どんな病気にも言えることですが、栄養のバランスが崩れることが、その病の引き金になり、生活習慣病などはその典型で、強調すべきポイントだと思いました。 「関節炎」でも不足している栄養素を補えば改善するのですからその成分が科学的にも実証されているのですから、栄養学の重要性がわかると思います。 けれども、そのことは十分に知っていても費用のかかることですから、「わかっていても思うようにはいかない!」というのが現実だと思います。 例えば、江戸患い(えどわずらい)」とは、脚気のことですが、江戸時代の江戸 では、精米された白米 を食べる習慣が広まり、将軍 をはじめとした上層武士に脚気患者 が多かったようです。 脚気は、ビタミン欠乏症の一つであり、ビタミンB1(チアミン)の欠乏によって心不全と末梢神経障害をきたす疾患です。 心不全によって下肢のむくみが、神経障害によって下肢のしびれが起きることから「脚気」の名で呼ばれています。 経験的に米にかえて蕎麦 (ビタミンB1を含む)を食べると、快復に向かうことが分かっていたため、漢方医学 では療法として用いられていました。 江戸時代中期以降、江戸で蕎麦が流行した。江戸でうどんよりも蕎麦 が主流となった背景には、「江戸わずらい」 と呼ばれた脚気を、ビタミンB1 を多く含む蕎麦を食べることで防止できたことにもよるそうです。 大正期以降、ビタミンB1を含まない精米された白米 が普及するとともに安価な移入米が増加し、副食を十分に摂らなかったことで多くの患者を出し、結核 と並ぶ二大国民病と言われました。 国民の栄養状態の問題が解決された1975年 (昭和50年)ごろから、栄養成分の偏ったジャンクフード の普及により、脚気が増加傾向にある。 また、アルコール依存症 患者にも多く、アルコール分解の際にビタミンB1が消費されることと、偏食 もかかわっている。 更に、1990年代以降、高齢社会 (超高齢社会)を迎え、ビタミンB1を含まない高カロリー輸液での発症や食品購入の不自由さから副食を食べず白米のみを食す食生活による発症も問題視されている と、江戸時代や大正時代のように国民病にはなりませんが現代になっても、この病気の原因がビタミンB1(チアミン)の欠乏によって起きることが、はっきりわかっていても、発生しているのですから・・・。 今の超高齢社会で問題になっているのは、ガンや糖尿病などの生活習慣病、そして、認知症です。 これらの病気にも不足している栄養素があり、それらを補充することで、病気の予防も完治もできると思います。 少なくとも日ごろから栄養のバランスが取れた食事を摂っていれば、ほとんどの病気の予防になると思います。 前回、認知症に関してあまり詳しく説明できませんでしたが、これも、脳の構成成分は、脂質約60%、タンパク質約40%ですから良質な脂質の摂取が必要なことがわかります。 その脂質の内訳はコレステロール約50%、リン脂質約25%、ドコサヘキサエン酸(オメガ3系)が約25%となります。 これまで、オメガ6系のサラダオイルが健康に良い油ということで、何十年もサラダ油や大豆油に多いオメガ6系の油を過剰摂取してきました。 オメガ6は摂り過ぎると、体内に炎症物質を発生させて細胞を傷つけます。 傷つけられた細胞は正常に機能できなくなり、その結果、動脈硬化やがん、認知症、アレルギーなどの原因になるのです。 お弁当やスーパーの総菜などには揚げ物が主流ですが、安価なオメガ6系のオイルを使っています。 反対に積極的な摂取が必要なのは、DHA、EPA、亜麻仁油やえごま油に含まれるオメガ3系のオイルです。 オメガ3には、オメガ6の炎症作用を抑える働きがあります。 そのため、オメガ3をしっかり摂っていれば、オメガ6による細胞の炎症を抑える事ができるので、動脈硬化やがん、認知症などの大きな病気になるリスクを減らすことができます。 残念ながら、私たちが摂取している油は、食品業界の利益のために、体に悪い危険な油ばかり、その結果、動脈硬化やがん、アレルギーなどの発症リスクが高まっているのです。 製薬会社は、すぐに治ってしまっては困るので、いつまでも長く飲み続けてくれるためにも、「生かさず殺さず」の半病人で生き続けるような薬ですから、今後もこの傾向は強まると思われます。 食品業界も製薬業界も自分達の利益が優先しますから、私達の気づかないところで利益の追求が行われています。 今後、栄養学が進歩すればするほど、病気は病院で治す!という概念から、病気は食事で治す!という概念に変わってくると思います。 ありがとうございました。 ・・・・・・・・・・・・ 『奇跡を呼び込むS氏の能力開発』メルマガより抜粋して掲載しております。バックナンバーはこちらからご覧下さい。http://archives.mag2.com/0000115502/index.html?l=bvo0f0393f ありがとうございました。