グリーフケア
愛する人の死からの回復はそれぞれである。知人から、夫の死後、うつ状態となり、家族も心配で就業もできない。カウンセリングなど紹介して欲しいと相談があった。ホスピスや看護協会に連絡をしてみたが、当地では、グリーフケアを組織的に実施しているところは無いことが分かった。それでも看護協会から紹介を受けた医師を一応紹介した。グリーフ=嘆き・悲嘆 愛する人をなくした家族たちが、生きるため新しいアイデンティティを構築していくために、看護職が果たす役割は大きい。悲嘆のプロセスは初期=直後から1,2週間くらいまで=空白・ショックの時期中期=1年間=不眠、死者の症状を共有、自責後期=時間の経過とともに懐かしさ・思い出となり、自立していく時期と、大まかに言われているが、中期の支援は最も重要である。私自身の体験から、中期をクリアするのに20年を要したと思う。死=共有したつながりや社会との決別、残された家族の後悔や自責高齢者の福祉を課題としている娘に、グリーフケアも視点に入れて欲しいと思っている。