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カテゴリ:映画
本日は映画「虐殺器官」を見に行きました。
「ノイタミナ・ムービー」の「PROJECT itou」最後の作品。原作の発表自体は1番最初だが、2015年10月公開の予定だったが2015年7月に「表現方法の追求」を理由に公開日を1か月遅らせ11月に延期、更に同年10月には「制作体制の見直し」のため、公開が更に延期された。結局の所製作会社のマングローブが倒産、その後、チーフプロデューサーである山本幸治が新たに設立する「ジェノスタジオ」に制作が引き継がれ、公開に漕ぎつけたという経緯があり難産だった。(ネットのニュースにもなっていた) コンビニの端末で購入しようと思ったら、売ってないからムビチケで購入したものの、端末のアクセスの仕方がわからず、通常の手続きで席を取りました。 本日は休みのためお客さんが多かったですけど、女性の観客は声優さんお目当てだったのかも?(中村悠一さん、櫻井孝宏さん、梶裕貴さん、石川界人さんが出演していたので) 公開前PVで目を引いたのは「帝一の國」。原作読んでるし、舞台化しているし見に行く予定をしてるんですけど、宣伝では胴上げされつつ選挙のPR演説をする菅田さん扮する帝一の姿が映し出された後、ふんどし姿になって・・・というもの。原作は大げさなリアクション、帝一の時折見せるおバカぶりで笑わせていただきましたけど。 「攻殻機動隊」ハリウッド版は期待できるか?PVではSAC1話冒頭に出てきたアンドロイド芸者が暴走したため、9課が鎮圧のため出動するシーンが登場していたけど、押井版とSACのいいとこ取りになるのかな? 仮に日本語吹き替え版も同時に公開になったら、吹替えキャストはアニメ版と同じメンバー(田中敦子さん、大塚明夫さん、山寺宏一さんら)にやっていただきたい で・・本題。サラエボで発生した核爆弾テロによって世界中で戦争・テロが激化した結果、アメリカを始めとする先進諸国は厳格な個人情報管理体制を構築しテロの脅威に対抗していた。十数年後、先進諸国からテロの脅威が除かれた一方、後進国では内戦と民族対立により虐殺が横行するようになっていた。事態を重く見たアメリカは新たに情報軍を創設し、各国の情報収集と戦争犯罪人の暗殺を行うようになった。暗殺専門の特殊部隊に所属するグラヴィス・シェパード(中村悠一)は後進国で起こってる虐殺騒ぎの裏に居るといわれているジョン・ポール(櫻井孝宏)暗殺の任務を受け相棒のウィリアムズ(三上哲)ら特殊検索群i分遣隊と共にジョン・ポールの目撃情報のあるチェコ・プラハに潜入するが・・・というもの。 感想を一言で言うと「ハーモニー」同様SFじゃなくてサスペンス。SF描写はメカ描写の方に割かれてる印象。 冒頭はグラヴィスが裁判にかけられる所から始まる。裁判官役の女軍人に質問されたところで本編へ。いきなりジョン・ポールがいると思われる場所への潜入任務のシーンから始まる。暗殺部隊が潜入するなどのミリタリー描写は、メタルギア(以下MGS)から影響を受けてる?伊藤氏は小島秀夫氏のファンで、同人時代に書いた小説は小島秀夫作品の二次創作、「虐殺器官」発表後MGSの小説も書いているほど。 特殊部隊が兵士らを射殺する描写がえげつない。特殊部隊の兵士は訓練などで感情などを抑制されているので(R-15+指定作)容赦ないなぁ グラヴィスは過去に病床の母の生命維持装置を切ってしまったことがあり、原作冒頭でそれが語られていたがアニメではカット。 人間一人が入る着陸艇、自動小銃装備のオートマタなどのメカ描写は良かった。 作品のキーワードとなる「虐殺の言語」については説明不足。何かしらの暗示をかけて虐殺行為に走らせているんだろうが、終盤のジョン・ポールが言う目的とかも意味がわからなかったし。 原作は宮部みゆきらに絶賛されたものの、虐殺の言語について説明不足と指摘した小松左京氏の評価もわかるなぁ(文庫版解説に載っていた。そのためなのか小松左京賞を逃している) 本作は当初の制作会社が倒産し、新規のスタジオで完成に漕ぎつけた経緯を見るとアニメ業界の暗部(アニメーターの仕事は実際は重労働で、賃金が安いなど・・・)が抉りだされたような・・・ 原作は一度手を付けたものの、訳がわからなくなり途中で投げ出してしまったがまた借りてみようかな? 送料無料/虐殺器官/伊藤計劃 メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット【電子書籍】[ 伊藤 計劃 ] <おまけ> 帝一の國PV。虐殺器官視聴前に流れていたものだったのでアップ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Feb 9, 2017 11:29:59 AM
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