COLONYの裏側

2017/05/05(金)06:56

帝一の國(映画版)

映画(160)

本日は仕事が休みだったので「帝一の國」実写版を見に行きました。 菅田将暉さんを筆頭に特撮出身の役者が多数出演ということと、原作既読ということで見に行くと決めていました。 10:50分の部を見に行ったんですが、それより前の8:20分の部の入場者を見ていたら女性が多いこと(退場したところを見た)。10:50分の部も女性の観客が多かったですね。 <ネタバレあります。注意!> ・冒頭は「政治とは流血を伴わない戦争である」という毛沢東の言葉を引用する帝一のシーンから入学式のシーンに移動。式でメインキャラを映し出してから本編へ。 クラス委員に相当するルーム長は帝一に決定。原作であったルーム長は帝一で決定かも?とか、教師サイドの評議会のシーンはない。 ・尺の関係で端折られてる箇所はありますけど帝一と光明が大鷹の家を訪れるシーン、帝一が外部枠の入試をやってみるシーン、文化祭での開会式での裸太鼓のシーンなど要所は抑えてあります。 ・菅田さんを筆頭になり切り度は高く、教師陣も校長と評議会顧問の川俣のなり切り度は高かった。 ・原作は大げさなリアクションが売りだったが、実写でもそれは健在。外部枠の入試の結果に一喜一憂する帝一の姿とか、氷室父と父の確執を知りショックを受けた帝一は切腹のまねごとをする、選挙で負けそうになった氷室が堂山の靴を舐める行為に出る所は笑ってしまうほどで、シアター内でも笑い声が聞こえてきたほど。 ・氷室が自分を使い捨てにすると光明発明の盗聴器で知ってしまった帝一は森園派に付くことを決心。父・譲介からアドバイスをもらい、マイムマイムを踊ることで森園派は官軍と印象付けることで氷室派に揺さぶりをかけることに成功。 ・美美子の描写が薄い。原作では生徒会長選挙に情熱を傾ける帝一との間にすきま風が出来てしまい、心は大鷹に少し傾いてしまうという描写がない。そもそも大鷹との絡みは全てカットされてる。 ・終盤は父親が逮捕されたことで落ち込み、学校を休んだ帝一。大鷹と美美子の説得で学校に向かうが、東郷とガチの取っ組み合いをするって言うシーンは原作にないオリジナル。原作では帝一、会長選では進行役をしていたのだが。 ・森園に負けた氷室は学校の屋上からダイブ。しかし、光明の機転で(帝一が飛び降りる可能性があると踏んで)体操用マットを校庭の一角に敷いていたことから氷室は死なないで済んだところを書くのはいいが、森園が役員の指名と氷室を副会長に指名する描写とそれを聞いた氷室は髪を切り、憑き物が落ちたかのように穏やかになってそれを受けるという描写まで書いてほしかった。 ・いきなり話が飛んで森園が言う会長選の立候補権・投票権を全生徒に拡大するという案が決定し、会長選挙に臨む帝一・大鷹・東郷というシーンに。2年生編では個性的な1年生のルーム長が登場しており、彼らに翻弄される帝一、会長選における謀略を描いていたのだが、受けが良ければ2年生編が作られる可能性は消えたな。舞台版では第3弾で2年生編をやってるようだが。 <変更・カットされたシーン> ・氷室に取りいるため、帝一と東郷は生徒会発行の雑誌を作ることになる・・という描写がない ・帝一は原作だとかなりの頻度でピアノを弾いている。美美子とのデート先のレストランで弾いてる等の描写がある。 ・ルーム長合同の夏合宿の描写がカット。 ・会長候補の草壁を追い落とせと氷室から指示を受けた帝一と東郷。東郷は演劇部の玉三郎を使ってお色気作戦を、帝一は光明発明の嘘発見器を使って作戦を展開するところはカット。(ただし玉三郎は映画に登場している) ・大鷹が森園にそこまでして会長になりたいの?と聞くシーンは原作では将棋を打ちながら図書館で話をしていたのを、映画では評議会終了後に変更。 ・海帝祭の文化部の出し物を森園・大鷹・美美子が回るシーンがないため森園が文芸部に籍を置いている、5組副ルーム長の京田はアマチュア文壇では有名人という描写がない ・大鷹が氷室を殴り、森園を生徒会長にすると宣言するシーンは原作では閉会式の最中で・・だったが映画では将棋部の出し物、青空将棋の会場になっている。 ・会長候補になって天狗になった氷室を諫める堂山会長。氷室は埋蔵金のことをチラつかせるのだが、それは(帝一の依頼で)盗聴されていて・・という描写がカット ・盗聴で帝一は氷室が自分を使い捨てにすると知る描写はあるものの、表立って前後関係を調べられないため、根津を利用して盗聴に成功するという描写じゃなかった。 ・スランプに陥った帝一。譲介が毘沙門天の刺青を介してアドバイスを送る描写はカット。 他にもカット・変更された箇所がある  映画館に飾られていた撮影可能なPOP。公開前の2月にTOHOシネマ二条でも見ているが、内容だけで笑える。

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