2019/09/16(月)22:22
CAROLの意味
今回読んだ本は小室哲哉が書いた小説「CAROLの意味」。
デビュー30周年アルバム「QUIT30」と並行してリリースされたもの。
「CAROL」の中で出てきたビッグベンの鐘の音が消えてしまった事件を取り上げてはいるものの、木根尚登の処女作である「CAROL」とは別物になっており、聴覚障害を持つイギリス在住の「CAROL」と日本に住む「M子」が音楽を通じて交流を持ちSNS時代の音楽のあり方を書いた内容になってる。
エマーソン・レイク&パーマー、YMO、クィーン、エアロスミス、ピンクフロイド、ウッドストック・・・・と音楽好きにはたまらないキーワードを散りばめているが自分らの身内をネタにしてるところが・・作中で小室自身がプロデュースしたTRFと初代サポートギタリストでFENCE OF DEFENSEの北島健二の名前を出している。木根尚登が出した短編集「夢の続き」で木根さんは自分自身をネタにしてたっけ。
日本人アーティストでは他、佐野元春と大沢誉志幸を取り上げていた。
「CAROL」作中で登場したガボール・スクリーンも登場。現段階では正規メンバーはひとりだけ・・・って状況。今のELPと一緒だよなぁ
舞台はロンドン・福島・宇宙などとめくるめく変わっていき、SF要素がちょっぴりありM子、彼女の友人が見たCAROLはアンドロイドとすり替わっていたってことが判明。本を一読しただけでは理解できない。ラストもCAROLが謎の爆発と共に消えてしまった・・って所で終わるけど意味不明。
「QUIT30」ライブのダイジェスト映像を見たが、それに沿った内容だと思う。