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テーマ:今日聴いた音楽(73695)
カテゴリ:音楽(歌番組・MV含む)
今日聞いた音楽はリック・ウェイクマンの「ヘンリー8世と6人の妻(Six Wives Of Henry VIII)」。
インテリで優れた政治手腕を持ち、イギリス国教会の基礎を作ったが6度の結婚を行った無茶ぶり(イギリス国教会創立もヘンリー8世の離婚問題が絡んでたのだが)で知られるヘンリー8世の6人の妻を主題としたコンセプトアルバム。 リックのソロ契約が残っていた関係で製作され、リックがソロ・アルバムのテーマとして「ヘンリー八世の六人の妻」を採用したきっかけは、彼がツアーの移動中に多くの書籍を飛行機の中に持ち込む習慣があり、その中の一つにナンシー・モリソン(Nancy Morrison)著の「ヘンリー八世の私生活」(The Private Life of Henry VIII)という本があって、6人の妻のひとりひとりを題材にした楽曲を作ろうとひらめいたからである。 イエスのメンバー(クリス・スクワイア(Ba)/スティーヴ・ハウ(G)/アラン・ホワイト(Ds)のほかに外部からもミュージシャンを招いて制作されている。 リックがクラリネットを吹いている曲もあるが、音楽学校時代、第2専攻としてクラリネットを選んだから。 ・アラゴンのキャサリン CATHARINE OF ARAGON (3:45) 最初の妻でブラッディー=メアリの異名を持つメアリ1世の生母。 元々はイエスの曲として収録される予定だったが、アレンジされ本作に。 最初から「動」のシンセメロディ炸裂でそのあとは「静」に変化。途中で合唱団によるコーラスも入ってる。 ・ クレーヴのアン ANNE OF CLAVES(7:50) 4人目の妃。肖像画(写真なんてなかった時代なんでお見合い写真の代わりとして使ってたみたい)と実物が違い過ぎたためヘンリー8世が怒ったという話もある 半年で離婚したが、「王の妹」という称号と隠居代をもらって平穏に暮らした ・ キャサリン・ハワード CATHARINE HOWARD(6:45) アン・ブーリンの従姉妹。結婚する前に付き合っていた男性との密会が露見して、姦通罪により処刑 最初は静かなのだが、後半は「動」の演奏が入っていく ・ ジェーン・シーモア JANE SAYMORE (4:48) 3人目の妃。男子(エドワード6世)を生むが難産が祟り、産褥熱で死亡 パイプオルガンを使っているが、ロンドンにあるセント・ジャイルズ=ウィズアウト=クリップルゲートに設置しているものを使用。後に、ウェイクマンはこのパイプオルガンの保存・修理費用として2000ポンドを寄付している。 ・ アン・ブーリン ANNE BOLEYN / THAT DAY THOU GAVEST LOAD HATH ENDED(6:34) 「ヴァージン・クィーン」で知られるエリザベス1世の生母。元はキャサリンの侍女だったがヘンリー8世と結婚。彼女と結婚したいヘンリー8世はキャサリンとの離婚に待ったをかけたローマ法王と対立してローマから独立してイギリス国教会を作った。 しかし、男児に恵まれず、密通の疑いをかけられて処刑された 激しいシンセの演奏と緩やかな演奏が交互に流れいてく構成。後半激しい旋律となるのは王からの寵愛を失ったアン・ブーリンの運命と重なる? ・ キャサリン・パー CATHARINE PARR(7:05) 最後のお妃。インテリで知られたヘンリー8世相手に学術談議ができるほど聡明な女性で庶子扱いされたメアリとエリザベスの復権に尽くし、二人の教育も行った。ヘンリー8世の死を看取り、のちに再婚。女子を生むが直後に死去。 ヘンリー8世は「6度結婚を行った」、重臣や后を処刑した暗部も持っていたのでその暗部が「動」の旋律になってるのかな? お題がお題だけに王宮の人々を描写するのに古風なシンセやオルガンの音がよく似合う。 【輸入盤】Six Wives Of Henry VIII [ Rick Wakeman ] 【輸入盤DVD】【ネコポス送料無料】【1】RICK WAKEMAN / SIX WIVES OF HENRY VIII:LIVE AT HAMPTON COURT(リック・ウェイクマン) ヘンリー8世の即位500年記念に行われたイベントでオーケストラと合唱隊を率いて「ヘンリー8世と6人の妻」を再現したコンサートを収録 ヘンリー八世の私生活 [ チャールズ・ロートン ] ブーリン家の姉妹【動画配信】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 24, 2019 10:55:02 AM
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