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カテゴリ:テレビ番組
今回のダークサイドミステリーのお題は「死刑執行人サンソン」「イノサン」で取り上げられたシャルル=アンリ・サンソン 。
フランスの死刑執行人の頭目「ムッシュウ・ド・パリ」でサンソン家4代目でルイ16世とマリー・アントワネットの死刑を担当したことで知られる人物。彼の人物像とフランス革命の裏を追っていく内容。 ・近世の死刑は公開され、庶民にとっては娯楽の一つ。八つ裂きの刑など残虐な刑が行われていたがむち打ち、焼印といった軽い刑罰も執行人が執り行っていた。 ・サンソン家は国から日本円にして1200万円を支給され、貴族並みの生活を送り、助手も10数名雇うほどの優雅な生活を送ってたが、死刑執行人はフランスの身分階級には属しておらず一般人から忌み嫌われているほど。 ・シャルルは死刑廃止を願っていたが、王政を支持し、執行人の仕事に誇りを持っていたらしい発言も。漫画「イノサン」ではシャルルは死刑執行人としては繊細なところを見せていた・・という描写があったので意外 ・1789年のバスティーユ監獄陥落に始まるフランス革命が勃発。サンソンは革命政府の執行人と仕事に勤しんでいたが、国民議会が立ち上がっても執行人の身分は曖昧でなおかつ人権を与えられなかった。 国民政府が出来た頃に死刑の方法も変化が訪れる。死刑囚を苦しませずに殺す方法として編み出されたのは悪名高いギロチン。 ・国王ルイ16世の処遇について王党派と革新派が衝突。投票で国王の死刑が確定。王が死刑台に登ったとき国民はただ見ているだけ。サンソンはその憤りを日記に書いている ・ルイ16世の死刑を境にマリー・アントワネット等王政関係者が次々と死刑に。議会ではジャコバン派が政権を握ると反対派は次々と死刑にされるという恐怖政治が敷かれる状態。サンソンは日記で次々と死刑にされた人の名前を綴ったり、人々の異常さについても日記に綴ってる ・ジロンド派が追放されるとジャコバン派が分裂。ロベスピエールの暴走を止めようとする寛容派の中心人物がロベスピエールの手で死刑にされると恐怖政治はエスカレート。ロベスピエール暗殺未遂事件が起こると「プレリアール22日法」を制定。証人尋問、被告の弁論は認められず、有罪=死刑というとんでもない法律が作られるって・・・今でも一党独裁の国では似たような法律があるんでしょうね サンソンは精神的に追い詰められ、手の震えが止まらないという状態に、日記に実感がわかない。涙は出ないと。何の罪のない人がギロチンにかけられて死んでいくことに耐えきれなかったんだろうね。 国王夫妻の死刑のあとのジャコバン派の台頭~恐怖政治の終焉の裏を取り上げていたが、世界史では習わない裏を知ることが出来ましたね。 【中古】 イノサン 1 / 坂本 眞一 / 集英社 [コミック]【宅配便出荷】 【中古】新書 ≪ヨーロッパ史・西洋史≫ 死刑執行人サンソン 【中古】afb お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 11, 2021 12:00:06 AM
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