2022/06/26(日)23:03
MONDO 映画ポスターアートの最前線+コレクション展
本日は京都国立近代美術館で開催されていた「MONDO 映画ポスターアートの最前線」とコレクション展に見に行きました。
アメリカ・テキサス州オースティンを拠点としているアート集団「MONDO」はレコードのジャケット、「MONDO」独自の映画ポスターを制作。今回は独自の解釈で映画ポスターを紹介した展覧会
<MONDO 映画ポスターアートの最前線>
・ゴジラ対メカゴジラ(1974年版)
1974年版は宇宙人が作ったメカゴジラ相手にゴジラがアンギラス、沖縄出身の怪獣キングシーサーと共闘して…という展開ということで登場怪獣は木版画風の絵で描かれていた。キャッチコピー「宇宙をとびミサイルを撃ち込む! 全身が武器の凄いゴジラが現われた!」、タイトル、登場怪獣は日本語で書かれている
・ゴジラ(1954年)
プラモデルのパッケージアート風になってる
・ゴジラ(2013年)
瓦礫がゴジラを形成していて、ゴジラが持つ威圧感を放っている
・時計じかけのオレンジ
アレックスではない別人がポスタービジュアルになってるが肉感のある絵は寺田克也の絵風。
・遊星からの物体X(The Thing)
南極を舞台に未知の生物の恐怖を描いたこの映画のプロローグ(一匹の犬がアメリカの南極基地に・・・)のワンシーンを切り取ってる
・攻殻機動隊
冒頭の少佐が光学迷彩を使用するシーンを見事に切り取っている
・エイリアン
一般に知られてるのは月をエイリアンの卵に見立てたポスターアートだがMONDOのアートではエイリアンの骸骨っぽいところをアピールするような内容。初代エイリアンのマスクには本物の頭蓋骨が使われてるからなぁ。
キャッチコピー「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない。(In space no one can hear you scream.)」は日本語になっている
・スター・ウォーズ-帝国の逆襲-
僅かな色しか使われていないが、スター・ウォーズの壮大さが見える内容
・メトロポリス
アールデコ風の絵にマリアとメトロポリスの景観をうまく取り入れてる
・エクソシスト
メリン神父がクリスの家を訪ねるシーンをビジュアル化したポスターが有名だが、MONDO版はメリン神父が悪魔の像を発見した冒頭のワンシーンを描いている
・俺たちに明日はない
・博士の異常な愛情
・ブルース・ブラザース
映画の趣旨をシンプルな絵で理解できる絵が素晴らしい。
・13日の金曜日(パート3)
本作からジェイソンはホッケーマスクをかぶるようになる・・・ということで白背景に見事に映画の趣旨を引き出している
・未知との遭遇
UFOをドット絵で再現しており、懐かしのファミコンの画面を思い起こす
<コレクション展>
今回の京都国立近代美術館の本命「鏑木清方」展の延長線上にある日本画の展示がまず登場。
切手趣味週間にも選ばれた土田麦僊の「舞妓林泉」のラフ版なんかが見られた
写真展の方はスペイン内戦~フランコ政権時のスペイン、太平洋戦争の写真を紹介。今ウクライナがロシアに攻められて戦争状態ですけど、戦争は人を悲しくさせるので見ていて戦争はやってはいけないと思った