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テーマ:アニメあれこれ(26109)
カテゴリ:アニメ
本日見たのは「千年女優」。
「東京ゴッドファーザー」「パプリカ」などで知られる今敏監督作で第5回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を『千と千尋の神隠し』と共に同時受賞。今が音楽から映像を描き出す手法を取り入れた、今敏と平沢進の初のタッグ作品でもある。 BS12で放送されていたものを視聴。 <あらすじ> 芸能界を引退して久しい伝説の大女優・藤原千代子は、自分の所属していた映画会社「銀映」の古い撮影所が老朽化によって取り壊されることについてのインタビューの依頼を承諾し、それまで一切受けなかった取材に30年ぶりに応じた。千代子のファンだった立花源也(飯塚昭三)は、カメラマンの井田恭二(小野坂昌也)と共にインタビュアーとして千代子の家を訪れるが、立花はインタビューの前に千代子に小さな箱を渡す。その中に入っていたのは、古めかしい鍵だった。そして鍵を手に取った千代子は、鍵を見つめながら小声で呟いた。 「一番大切なものを開ける鍵…」 少しずつ自分の過去を語りだす千代子。しかし千代子の話が進むにつれて、彼女の半生の記憶と映画の世界が段々と混じりあっていく…。 ・千代子は関東大震災のときに生まれ、日中戦争ど真ん中の時代に顔も知らない画家の男と出会い鍵を託され、当初は家族から猛反対を受けたものの、彼会いたさに女優を志すことに。 いつの間にか千代子の記憶と彼女の出演作が入り混じった世界に迷い込んでいく立花と井田。立花は千代子の熱烈なファンのため、彼女に関する悪口を言う人には容赦がなく、虚構の世界では積極的に干渉し、千代子を所々で手助けする役になる。 井田は立花とは異なり始終傍観者としてカメラを回し続けるが、矢の雨を浴びたり幻想世界で起こる出来事に翻弄される羽目に。 ・駆け出しの女優時代から、満州で戦争に巻き込まれる、千年前の世界、絶頂期の千代子、SF映画の世界、無国籍映画、怪獣映画の世界・・・と目まぐるしく世界が変わってくるが千代子は鍵の君を見かけても絶対会えないという体験を繰り返す。SF映画の世界で鍵の君が書いたと思われる絵を発見したもののまた本当に再会できず…という展開となっていくが見てる方も訳がわからなくなってしまう。「鍵の君」は幻想の人間としか思えないのだが。 ・千代子が出ていた映画は「ゴジラ」とか往年の映画をパロディにしてしている箇所も。 ・ある日千代子は例の鍵を無くしてしまう。実はこれ千代子の駆け出し時代から好意を持っていた大滝と千代子をライバル視する島尾がやったことだった。島尾は千代子の駆け出し時代にはわざと名前を間違えるというベタな嫌がらせをしており、鍵が見つかった時に島尾は千代子に嫉妬していたことを告白。この時の島尾のセリフは人間はいつしか老いる事を示唆してる。 ・終盤発作を起こして倒れた千代子はそのまま救急車に運ばれた。その道中で立花は井田に「鍵の君」が傷の男らによる拷問ですでに亡くなっていたことを話す。その後、千代子は病院のベッドで鍵が手元に戻ってきたことに安堵しながら静かに息を引き取った。場面は再びロケットのシーンとなり、若い頃の姿となった千代子は晴れ晴れとした表情だった…という展開で終わるが、千代子の「だってあたし、あの人を追いかけている私が好きなんだもの」というセリフが意味するように死んでからも転生を繰り返してまた「鍵の君」を探すのかな・・と思ってみたり。 ・平沢師匠が劇伴を担当しているが、師匠らしいメロディラインの曲もあれば、元プログレバンド所属ということを思い出させる曲も。 千年女優【Blu-ray】 [ 荘司美代子 ] CD / 平沢進 / 千年女優 オリジナルサウンドトラック / CHTE-22 今 敏 絵コンテ集:千年女優 [ 今 敏 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Aug 9, 2022 12:24:01 PM
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