部分最適化と全体最適化
「渋滞」をテーマにしたテレビをみた。(番組の内容)ケース1)通勤ラッシュ時の電車の渋滞をなくすには 現状 急行と普通(各駅停車)がある場合、急行に乗る人が多い。 その結果 ・急行に集中し、乗降に時間がかかるためダイヤが乱れる。 ・ホームに急行待ちの人があふれかえる。 対策 普通(各駅停車)のみとする。 急行は、通勤ラッシュ時は運行しない。 その結果 ・平準化されるので、乗降がスムーズになる ・ホームでの待ち時間が短くなる。ケース2)エレベーターでも待ち時間を減らすには 現状 複数台のエレベーターは、プログラムで制御されている。 ある階でボタンが押された場合、一番近くにいるエレベータが対応する。 その結果 ・特定の階層に、エレベーターがダンゴ状態となり、多階層への対応が遅くなる。 対策 プログラムを変更し、 全体として、各階層にエレベーターがバランスよく配置されるようにする。 ある個人にとっては、遅くなる人もいるだろう。 しかし、全体としては渋滞が解消されるため、早くなる。----------------------------------------------------------------------------------(個人的な提案)ケース3)エレベータの車椅子用のボタン 現状 エレベータに、普通のボタンと車椅子用のボタンが2つある。 急いでいる人は、その2つのボタンを押す その結果 ・個人としては、最短時間で移動できる。 ・2台のエレベーターが反応する場合があるので、全体としては遅くなる 対策(案) モラル・マナーに、期待はしない。 車椅子用のボタンをなくせばよい。 車椅子用のボタンを押すと、開閉時間が長くなるように配慮されている。 普通のボタンを押した場合でも、開閉時間が長くなるように標準設定する。 つまり、車椅子が乗れるエレベーターを「標準」とする。 むしろ、車椅子が乗れないエレベーターは「特殊」と考える。ケース4)高速道路の渋滞をなくすには 現状 上り坂が原因で、渋滞は発生する。 車は、ダンゴ状態となっている。 対策(案) キープレフトを徹底する。(法規制) 登坂車線を増やす。ケース5)バスの遅れをなくすには 現状 2~3台ダンゴ状態になって到着する。 時間どおりに到着しない。 対策(案) 複数台のバスが等間隔となるように調整する。 都市部のバスのダイヤを単純化する。(たとえば、5分毎、15分毎と表示する。)