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カテゴリ:神話と古代ロマン
写真の花は「ダリア」
哲学の言葉 「人生に対する一般的な自信は、正しい愛情を必要なだけ与えられているところから生じる(ラッセル)」 幼児虐待や苛めに遭った子は、一生正しい愛情と自信を持つことができない。正しい愛情を注ぐという事は、親として最重要な任務である。貧乏だの共働きだのという事は問題外だ。 ギリシャ神話 40 ヘラクレス 2 ヘラクレスは成人し、テバイの王女メガラと結婚して、三人の子供をもうけて幸せに暮らしていた。 ところがある時、女神ヘラに狂気を吹き込まれ、自分の子供たちとイピクレスの子供たちを殺害してしまった。 正気に戻ってから、目の前の無慚な光景を目にして愕然とし、自分から追放されることを望んで、妻のメガラと別れてテバイを去った。 ヘラクレスは、アポロンの神託によって、デルポイに向かった。神はヘラクレスに、ミュケナイの王エウリュステウスに仕えて、王が命じる12の難業を成し遂げれば、自由の身になれると告げた。 彼は神託に従って、ミュケナイへ急いだ。 エウリュステウスは、ヘラクレスが生まれる前、ヘラの計略によって、ヘラクレスより一瞬早く生まれ、ミュケナイの王位を約束されたステネロスの子である。 エウリュステウスは、ヘラクレスを疎ましく思っていたので、彼を亡き者にしようと、命がけの難業を命じた。 最初の難業は、メネアの谷に住むライオンの皮を持ってくることだった。 強靭な皮を持ったライオンは、怪物テゥポンの子で、弓矢で射られてもびくともしなかった。 森に住む不死身のライオンを、ヘラクレスは棍棒で追いたて、洞窟に閉じ込めると、それと素手で格闘し仕留めてしまった。 ヘラクレスが、ライオンの皮を担いで戻って来たと聞いて、エウリュステウスはびっくり仰天し、彼に直接会うことを怖れ、以後の命令は使者を通じて行い、獲物は門前で見せるようにと命じた。 この小心者の王は、地中に大きな青銅の瓶を埋めさせ、ヘラクレスが帰って来るたび、その中へ隠れていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.06.19 16:28:33
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