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カテゴリ:神話と古代ロマン
写真は「蘭」
ことわざ 「始めあるものは終わりあり」 栄えているものはいつか衰え、生きているものは必ず死ぬという意味。 ギリシャ神話 63 呪われる一族 ピサの王オイノマオスは、戦車競争で自分に勝った者には、王女のヒッポダメイアを与えるという布令を出した。 だが、この競争は挑戦者に勝ち目はなかった。軍神アレスからもらった馬と武具のおかげで、必ず王が勝つことになっていた。そして、敗者は首を切られる運命だった。 リュディアの王子ペロプスは、この戦車競争に挑戦することにした。 彼はポセイドンからもらった戦車を持っていたので、これまでの挑戦者とは異って、王と互角に戦えると自信を持っていた。 それに、王女ヒッポダメイアが、彼を援護する立場にまわったのだった。 美しいペロプスに一目惚れした王女は、父王を裏切って、父の戦車に細工するようにと、御者のミュルティロスに頼んだ。 その結果、競争中に王の戦車の車輪が外れ、王は手綱に絡まれて命を落としてしまった。 勝者ペロプスは、王女を得たが、御者のミュルティロスも、彼女を愛していた。 彼は隙を見て彼女を奪おうとするが、ペロプスに見つかって殺されてしまった。 彼は断崖から突き落とされる時、ぺプロスとその一族に呪いをかけながら死んでいった。 その呪いによって、ぺプロスの子孫は血族間で血なまぐさい戦いを繰り広げることになった。 オイニマオス王の跡を継いでピサの王になったぺプロスは、周辺諸国を次々と制圧し、やがてペロポネス半島全土を傘下に治めた。 ギリシャ本土の西南に位置するペロポネス半島の名前は、ペロプスの島という意味である。 ゼウスの聖地オリュンピアをはじめ、ミュケナイ、エピダウロス、コリントスなどの遺跡が残っている。 19世紀に運河ができて、ギリシャ本土と切り離された。 また、ペロプスは先王のために、ゼウスの聖地オリュンピアで、盛大な葬礼競技を開き、これがオリュンピア競技大会の始まりとなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.12.05 11:45:04
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