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2009.01.10
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カテゴリ:心理学と神秘学
写真は「街角」
   街角


 地球の自転は時速1千キロ。秒速380メートルという物凄いスピードです。そんな速さで回転しているのに、私たちはどうして振り落とされないのでしょう。ハンマー投げを見ていると、室伏選手が手を放すと、ハンマーはビューんと飛んでいきます。手を放さなければ飛んで行きません。それと同じで、飛んで行く力より、大きな力が我々を掴まえているんです。
 引力。地球の引力は月さえ放さず掴まえて放さない強い力です。猛スピードなのに揺れないのも、地球の回転がスムースだからです。


C・G・ユングの心 3

 当時の精神病院では、管理者も患者と同じ建物に閉じ込められ、その建物も周囲から隔離されていて、まるで伝染病棟のようで、人々は、なるべくそちらを見ないようにしていた。
 医者はほとんど素人同様の知識しかなく、気持ちも素人並だった。精神病は絶望的、宿命的なことであり、それが精神医学に影を投げかけ、したがって精神医学を志す者など変人とされていた。
 現在日本の産婦人科は、長時間の重労働で、給料は安く、患者が死ねば殺人者扱いされ、これでは産婦人科医を目指す者など居なくなってしまう、この状況と似ていなくもない。
 当時、パーセルの医学生は、エービングが書いた精神医学の教科書を使っていた。
 ユングは、最終試験の準備をしていた時でも、最後までその教科書を読まなかった。彼はそれまで精神医学に興味がなく、賛意も反対意見も持たなかった。
 彼が初めてこの教科書を読んだ時、精神医学がまだ未発達であることを知って驚き、またこの教科書には、著者の主観的な意見が表明されていることにも驚いた。客観的な情報を提供している他の教科の教科書とは、およそ対照的だった。
 その時までユングは、「人格の病」についてまったく聞いたこともなかった。それは、彼にとって新しい世界であり、あの時、トランス状態になった少女のことを思い出させ、今までの無関心が、突然熱烈な関心へと変貌した。
 エービングの教科書は、ユングの中に猛烈な感動を呼び起こし、直感的理解のようなものに圧倒されたのだった。その時は、それを明確に定式化しようとしても、多分できなかったが、自分が何か一つの焦点に触れたように感じたのだった。
 彼はすぐにその場で、精神医学者になろうと決心した。この瞬間こそ、彼の医学者、心理学者としての人生の出発点になったのだった。
 その決定は突然になされたが、それは彼の心の中にあった答えが得られない一連の疑問の到達点でもあったのだった。
 その疑問とは、子供時代のことだった。古い記憶の中に、決して忘れる事のできない衝撃的な夢があった。
 あの夢にはどんな意味があったのだろう、という疑問が湧き上がってきた。
 いや、そもそも夢に意味などあるのだろうか?
つづく

「ラ・ソレリーナ」はこの前にあります





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最終更新日  2009.01.10 14:13:43
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