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2010.05.09
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カテゴリ:不思議の話
  ストケシア
ストケシア

民俗学の創始者である柳田國男は、妖怪を「神が零落(れいらく=おちこぼれ)したもの」と定義した。
妖怪が幻覚や錯覚だったとしても、同じような話が各地で語り継がれていることは事実だ。
柳田は、妖怪話が語り継がれるのは、人々が自然現象や神に対して尊敬と畏れの念を「妖怪」として表現したからだと考えた。
人間がまだ自然と仲良しだった頃は、自然を恐れたりはしなかった。
しかし人間が文明を手に入れ、自然から切り離された暮らしを始めてから、人間は自然の驚異を感じざるを得なくなった。
人間の力ではどうにもならない自然の力を実感し、それを神として崇拝するようになった。
神とは、人間の力が及ばない超越的存在という意味であって、宗教で言う神とは異なる。
柳田はこの超越的存在を、「河童」を例にして次のような段階を説明した。
1 人間の力の及ばない存在を畏れて「神」とした。神のいる所には近付かないようにした。出会ってしまったら、逃げること。
2 畏れの正体に「河童」という名前をつけた。名前をつけると、怖い存在に出会っても、「あれは河童だ」ということにして、怖さを半減できた。しかしまだ怖さは残る。
3 河童を神として畏敬しなくなり、捕えて見世物にする者が現れた。しかしまだ多少の怖れが残る。

つまり、神が零落したのだ。
さらに柳田は、妖怪の特徴と幽霊との区別を説明している。
妖怪は出現する場所がほぼ決まっている。幽霊は向こうからやってくる。
妖怪は相手を選ばない。幽霊はこの人と思う人にだけ思いを伝える。
妖怪は宵と暁に出現する。幽霊は深夜に出現する。

どちらも人間を怖がらせる目的だが、妖怪は通り掛った人が相手なので、夕方や明け方など、薄暗くても人通りのある時間に出現する。深夜では相手になる通行人がいないので、商売にならない。







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最終更新日  2010.05.10 07:54:59
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